元・大手学習塾教室長が考える!塾選びで聞いておきたいポイント3つ
元・大手学習塾教室長で、サンキュ!STYLEライターの渡邉有紀です。
夫が経営する塾も、受験が終わり、ホッとひと段落。新しい生徒さんの入会が増える時期です。
この時期は、新学年に向けて、塾通いを検討する人も多いのではないでしょうか。
今回は、学習塾で働いていた私が、塾選びをする際に、聞いておくべきと思うポイントを3つ、ご紹介します。
塾に通う目的を明確に
大前提として、塾に通う目的を明確にしてから、塾選びを始めましょう。
最近は、通信教育も多岐にわたります。
送られてきたドリルを解くだけでなく、動画配信やタブレットを使った学習などもあり、選択肢は増えています。
そういった物を使うのではなく、どうして、お金も時間もかけて、塾に通うことを選ぶのか?
まずは明確な目的を決めましょう。
学校の授業内容の補習なのか、受験なのか。それによっても、どの塾を選ぶのかが変わってきます。
塾に行ったら、教室長へ聞こう!
教室長として働いていた立場から言えば、塾の方から説明をするべき内容ではあります。
ただ、必ずしも、すべてを説明してもらえるとは限りません。
保護者の方からも、積極的に聞いてほしいポイント3つをまとめました。
1.合格率は?
受験目的で塾へ通う場合は、気になるポイント。
ここで聞くのは、「合格者数」、「合格実績」ではありません。
「合格率」を聞いてください。合格者数だと、1人の子が複数校に合格しているのをカウントすることも、塾業界では当たり前。合格実績は、有名校を挙げて、より良く、見せています。
具体的に言うと、「昨年の高校受験は、何人在籍していて、何人が第一志望に合格できましたか?」というところまで、つっこんで聞いても良いと思います。
教室長が生徒さんの状況をきちんと把握できているのか?
ひとりひとりのお子さんの学力レベルに応じた指導ができているのか?
その2点を見極めることができます。
2.同じ学校の子はいる?
同じ学校の子がいるかどうか、また、卒業生がいたかどうかも、重要です。
特に、学校の補習目的で通う場合。そして、高校受験や大学受験の指定校推薦など、学校のテストを重要とする場合には、最重要ともいえます。
昨年の過去問があれば、テスト対策もしやすくなります。
学校の先生も人間なので、同じ問題を出さなかったとしても、同じような傾向で問題を出す可能性が高いのです。
ですから、同じ学校の子の指導をした経験があるのかは、確認しておきたいところ。
3.トータルの費用は?
意外に思考から抜け落ちがちなのが、「トータルの費用」。
子どもは気に入って通っていたけれど、金銭面で続けられなくなったというのは、親としても、避けたいですよね。
入会金、教材費、月謝、教室維持費などは、入会時に説明を受けるでしょう。
その他、模試の頻度や、夏期講習、冬期講習などの講習会の費用も、ざっくりでも良いので、どれぐらいの費用がかかるのか聞いておくと良いです。
より良い塾選びを
塾は、「人と人との出会いの場」です。
私が働いていた学習塾は、全国に2000教室もの教室がありました。同じ看板を付けていて、同じ教材やシステムを使っていても、中で教えている先生たちは、それぞれ違います。
お子さんにとって、より成長につながる場所を、一緒に選んであげてください。
そのためにも、気になることは、なんでも質問してみることが一番です。
みなさんのお子さんたちが、素敵な塾ライフを送れますように。
この記事を書いたのは。。。渡邉有紀
元・大手学習塾教室長の、ママダイエットインストラクター。サンキュ!STYLEライター。サンキュ!25周年専属読者モデル。
6歳の息子を育てるママ。-10kgのダイエットに成功し、日本ダイエット健康協会認定インストラクターの資格を取得。「勉強とダイエットは似ている」をモットーとして、ダイエット個別指導やセミナー、執筆等の活動をしている。