【元大手学習塾教室長が考える】新学年に向けて、親が出来ること

2021/02/08
  • 10kg痩せて読モになった、ママダイエットインストラクター。元・大手学習塾教室長。 もっと見る>>

元・大手個別指導学習塾の教室長で、サンキュ!STYLEライターの渡邉有紀です。
そろそろ、新学年の準備が気になり始める方も多いと思います。どんな勉強をさせたらいいのかな?どんな環境を作っていったらいいのかな?
「塾の先生」から見て、親御さんにぜひやってほしい、新学年の準備について考えてみました。

物理的な準備

当たり前ですが、まず親御さんがすべきことは、物理的な準備です。
小中学生であれば、学校から必要な物を言われ、購入することもあるでしょう。高校生であれば、自分で買いに行くかもしれません。
勉強する環境を整えるためには、新しく物が増える前に、今までの物を整頓することも重要です。旧学年の教科書、ノートやテキストの他に、「買ったけれど取り組んでいない学習教材」はありませんか?自宅学習派であればドリル、通塾派であっても、実は塾で取り組んでいないページがある場合も多いです。また、昨年は緊急事態宣言による休校で、おうち学習をするために、教材を新たに購入した方も多かったかと思います。取り組んでいない物がないか、一度全てのページを見直してみましょう。やっていない部分が数ページほどであれば、そのページを切り取って袋にまとめておけば、優先的に取り組みやすくなります。旧学年の復習にもなり、無駄もないですね!
学習塾で勤務していた頃、間違って前学年のテキストを持ってくる子や、前学年と新学年の物が混ざって紛失する子が必ず毎年いました。そうならないためにも、今のうちの整理が重要です。

ちなみに、私の息子は幼稚園の年中さんですが、中途半端にやっていないドリルが残っていたので、切り取って袋に入れたところ、空き時間に取り組みやすくなったようです。

精神面での準備

精神面での準備も、親御さんにしか出来ない重要なことです。
特に、新学期に中3、高3の受験生になる学年のお子さんをお持ちでしたら、なおさら。それ以外の学年であっても、今のうちにゆっくり進路について話せると良いと思います。
学習塾の教室長だった頃、この時期には必ず在塾の生徒さんと、新学年に向けた三者面談をしていました。三者面談で話をすると、半分くらいの親子が、志望校や進路について自宅では話していません。高3の場合は本人次第の部分も大きいかと思いますが、高校受験の場合はまだまだ親御さんのサポートが必要です。中学受験を経験していなければ、高校受験が初めての受験になります。だいたい成績によって、射程圏内の学校のレベルは決まってしまう部分はあるものの、選択肢が全くないわけではありません。校風や今後どういう道に進みたいかも含めて、お子さんの意見と親御さんの意見のすり合わせをするのは、今がチャンスです。受験生になったらもう、シビアな数字の世界。悲しいかな、成績の点数でしか、未来を語ることが出来ません。現実的すぎず、少し夢も見ながら話せるのは新学年に上がる前だけです!

一緒にワクワクしよう

新学年に向けての準備は大変!面倒になったり、不安になったり、ネガティブなこともあると思います。でも、新しい日々が始まることってとても素敵でワクワクすることでもあります。大人になると毎日変化のない日々を送ることも多いですが、この機会にお子さんと一緒にワクワクしてみてはいかがでしょうか。
「勉強しなさい!」と怒るよりも、そのワクワクが、お子さんの学びへの活力になりますように。

この記事を書いたのは。。。渡邉有紀
元・大手個別指導学習塾教室長の運動苦手ダイエットインストラクター。サンキュ!STYLEライター。サンキュ!25周年専属読者モデル。
5歳の息子を育てるママ。-10kgのダイエットに成功し、日本ダイエット健康協会認定インストラクターの資格を取得。「勉強とダイエットは似ている」をモットーとして、ダイエット個別指導やセミナー、執筆等の活動をしている。

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