【元・大手学習塾教室長が考える】リビング学習は本当に効果的?
元・大手学習塾教室長で、現在は5歳の息子を持つ母、サンキュ!STYLEライターのけんママです。
頭の良い子の習慣として、「リビング学習」が効果的だといわれることが多いですよね。私も息子を持ち、リビング学習と子どもの個室について考えるようになりました。
今回は、実際に、学習塾で見てきた生徒さんたちは、どうだったのか?を踏まえて、「リビング学習」について考えてみたいと思います。
「リビング学習」とは
そもそも、「リビング学習」とは何かと言いますと、子どもが自分の部屋の机などで勉強するのではなく、リビングのダイニングテーブルなどを利用して、勉強することです。
近年、「リビング学習」をする子の方が学力が高いなどという説も多く出ており、実践されている方もいるかもしれません。私が学習塾で勤めていた時も、リビングで勉強させるという親御さんが少しずつ増えていたように思います。親の目がある中で勉強する方が、緊張感を持って取り組めるというお子さんにはオススメです。
「リビング学習」させるなら、親が気をつけたいこと
当たり前だけれど見落としがちな、親が気をつけてあげたいことです。
環境を整える
「リビング学習」をするということは、リビングを勉強に適した空間にしなくてはいけません。勉強中に、テレビが付いていたり、おもちゃが転がっていたりしたら、集中出来ません。
リビングを勉強スペースにする以上、親が責任を持って環境を整えてあげるべきです。
兄弟姉妹がいて、一緒に勉強に取り組むような年齢でない場合は、そもそも「リビング学習」が本当に集中出来る環境なのか考え直す必要もあります。
「リビングで宿題やらせていたら、下の子が邪魔しちゃって」というご相談も伺ったことがありますが、この場合は個室でなくても、リビング以外で勉強スペースを確保してあげた方が良いです。
机に向かっていられる年齢の兄弟姉妹なら、時間を決めてみんなで勉強タイムにするのは素敵ですね。
親も勉強する
勉強している横で、親はスマホをいじっている……。
やってしまいがちです。私も、うっかり届いたメールを開いて…と、やってしまったことがあります。子どもにスマホを触らせない環境を作って勉強させるなら、その時間は、親も同じようにするべきです。どうしてもの場合は、目に見えないところへ離席しましょう。
塾でいえば、自習室で勉強している横で、先生が横でスマホをいじり出したら集中出来ませんからね。「リビング学習」におけるリビングは自習室と同じと思えば、行動しやすいです。
口出ししすぎない
「リビング学習」のメリットのもうひとつに、わからないところを親がすぐに見てあげられるという点があります。子どもから質問された時は助けてあげて欲しいのですが、求められてもいないのに、うっかり口出ししたくなってしまうことも……。
「姿勢が悪いんじゃない?」「ページ進んでないよ」「字が汚い」などと口出しされてしまうと、せっかくのやる気もダウンしてしまいます。目に入るところでやっているので、色々と気になりますが、そこはぐっと抑えて見守りましょう。
各家庭、各お子さんに合わせて
「リビング学習」と一言で言っても、実践するとなると、親が細かく気を配ってあげなくてはならないことが意外に多いです。それが、親子それぞれに心地の良い環境を作ることが出来るなら、学習効果は期待できるのだと思います。
ですが、頭の良い子にするために、「リビング学習」にしなくては!と決めつける必要もないです。学習塾では、「うるさく言われるのが嫌だから、塾で勉強する」と言って、毎日自習室に来ているお子さんもいました。
結論としては、各家庭、各お子さんに合わせて、集中出来る環境で勉強すれば良いということです。
「リビング学習」に限らずですが、たくさんの良いとされる勉強法や育児法がある中で、親である私たちが、自分の子には何が適しているのか見極めることが重要だと思う日々です。今まで、学習塾でたくさんの生徒さんを見てきた私たち夫婦でも、育児は迷いと悩みの連続です。「先生でも、自分の子は難しい」とはよく聞く言葉ですが、まさにその通り。時には、学校の先生や塾の先生などプロの意見を借りながら、より良い環境を模索していくしかありません。
毎日、ママパパたち、お疲れ様です!
「こうあるべき」に縛られず、子どもたちの未来のために頑張りましょう!
この記事を書いたのは。。。けんママ
元・大手学習塾教室長。夫は現役の学習塾経営者。
5歳の息子を育てるママ。ストレスフリーで健康的な暮らしを発信中♪