年越しはそば派?ごちそう派?実家の慣習から来る夫婦ゲンカあるある!
こんにちは!
年が明けてもバタバタしてる、アラフィフ主婦のサンキュstyleライターみい太です(^▽^)
最近、巷では、「#帰省ブルー」というワードをよく目にしますね。
どんなに好き合って結婚しても、けっきょくは夫婦って、まったくちがった環境や慣習の中で育った、まったく別の人間であって…。
日常生活では、なんとかすり合わせたり妥協したりして乗り越えてきてるけど…「え~!なんで?理解できない!」というギャップが浮き彫りになるのが、実家への帰省だったり、季節の行事の過ごし方だったりするんですよね。それがきっかけでイライラがバクハツしたり、ケンカになったりするのも、理由のひとつとしてあるのかな?と。
ベタなところでは、「お雑煮の味がちがう!」とか(笑)
特に年末年始って、家庭ごとに過ごし方や決まりごとがちがうから…夫婦ゲンカ発生率は高いかも!
我が家でも、結婚当初に発生した衝突が、
「大みそかの年越しごはん」
についてでした。
「自分の家ではこうだったの!」思い出だから、ゆずれない?
私の実家は家族で商売をしていたので、母は、大みそかは大忙しでした。おせち作り、大掃除をこなしながら、お客の応対をし、お店を閉めたら棚卸しを行い…。
だからだったのかな?我が家の大みそかの夕ごはんは、シンプルに天ぷらそばでした。
でも、大家族で食費のやりくりも大変だったであろう我が家で、年に一度大みそかだけは、大きな大きな海老の天ぷらをのせてくれたのです!
家族みんなで紅白を見ながら、大きな海老の天ぷらがのったおそばを食べるのが、子どもの頃とても楽しみな時間でした。
…なので、自分が結婚して家庭を持ち、初めての大みそか。自分の子どもの頃と同じような時間を過ごしたいと、はりきって天ぷらを揚げ、おそばをゆでました。
ところが。
その食卓を見たダンナさんの一言。
「…え?これだけ?」
あとで話を聞くと、そう思ってもしかたないな~と思ったんですけどね(笑)
ダンナさんの実家がある地域では、大みそかの夕飯は「お年越し」といって、とにかくたくさんのごちそうが並ぶのだそう。刺身、肉料理、新巻鮭、煮物、茶わん蒸し…しかも「食べ切るのは『足りない』ということでお客様に失礼!」ということで、とにかく食べきれないほど山盛りに作るのも慣習で。
そんな年越しがあたりまえだったら、そりゃあ、天ぷらそばだけなら、さみしいですよね(涙)
後で冷静に考えれば、そう思えます。でも、そのときは、カチンと来ちゃったんですよね。
「大みそかは年越しそばって決まってるじゃない!」
「どうせお正月にごちそう食べるのに、なんで大みそかまでごちそう並べなくちゃいけないの!」
私がダンナさんにかみついて、ダンナさんはムッツリ。険悪な雰囲気の中、年越しそばをすすったという…なんともいえない初めての年越しになってしまいました(涙)。
今なら、なんでそんなにムキになったんだろうって思えるけど。その時は、自分の子ども時代の思い出を否定されたようで、すごく悔しかったんですよね。
それはきっと、ダンナさんも同じ思いだったのだと、今なら思えます。
お互いの思い出を大事にして、新しい思い出を作っていきたい
…それから、我が家の大みそかは、暗黙の了解で「天ぷらそば」となりました。結局、やさしいダンナさんが妥協してくれたといいますか(笑)
いちおう私も私なりに気をつかって、お肉料理かお刺身を一品追加したりしましたが…基本は「大みそかは天ぷらそばでいいんじゃない?」と思ってました。
でも。あれから年月が経ち…義母が逝き、そして一昨年には義父も逝き…。ダンナさんが「子ども」として帰れる家庭が、なくなってしまいました。
あれからずっと気丈にしてるダンナさん。でも、自分の「家庭」がもうない、という喪失感は、どれほどのものか…。考えると胸が痛みます。
だからこそ。今ダンナさんにとっての「家庭」である私たち家族で、ダンナさんの実家の慣習や思い出を受け継いでいきたい!と、最近とみに思うようになりました。
今回の大みそか。はりこみましたよ~!
天ぷらとおそば&うどん(子どもたちがうどん派なので)
…だけでなく!
お刺身に、唐揚げ&ポテト、(写真撮り忘れたけど)特大茶碗蒸し!
…限られた予算の中だから、そんなにゴーカにはできなかったけどね(笑)唐揚げは揚げる余裕なくて買ってきたし(笑)
それでも、ダンナさんは「わ~!ゴーカだな~!!」と、喜んでくれました(^▽^)
もちろん子どもたちも大喜び♪
子どもたちには、「じいじや ばあばのおうちではね、お年越しでごちそう食べてたんだよ!お父さんが子どもの頃は、こうやって年を越したんだって♪」と伝え、みんなで楽しくガキ使見ながら(紅白じゃないんかい!)ごちそうを食べました。
私たち夫婦は、別の家庭で育ってきた他人同士。育ってきた環境も慣習もちがいます。
でも、これからは、同じ家族として、新しく思い出を紡いでいくのだから。
お互いの育ってきた環境、思い出を大事にして、子どもたちにも伝えていきたい。そうやって私たち家族の思い出を、子どもたちが引き継いでくれるといいな。
この年になって、そんなことを思ったりするのです。
■書いたのは…サンキュ!styleライター みい太
大食漢のダンナさんと中2&小5の食べ盛り男子を満足させるのに悪戦苦闘!教員と保育士の資格を活かして子育て支援の現場で働きながら、手抜き&時短をモットーに日々のごはん作りを楽しんでいます。
元サンキュ!トップブロガー 公式サンキュグラマー