うちの長男は発達でこぼこっ子(^^)~発達でこぼこっ子の「幸せな大人」に続く道①

2020/01/18
  • 2人の食べ盛り男子の母。子育て支援の現場で働きながら手抜き&時短のごはん作りを楽しんでいます。もっと見る>>

こんにちは(^^) 
 中2と小5の息子たちの子育てにバタバタ試行錯誤中のアラフィフ主婦、サンキュstyleライターのみい太です♪

 今中学2年の長男は、「発達でこぼこっ子」‥いわゆる発達障害を持っています。

 現在は、発達障害児に特化したフリースクールに、片道一時間も電車に乗って元気に通っていますが‥。
 幼稚園から小学校にかけてはいろんな壁にぶつかって、親子で泣いたり苦しんだり、時にはバトルしたり(笑)しながら、試行錯誤で少しずつ、前に進んでいきました。

 これから、少しずつ、そんな親子のバタバタしながら歩いてきた道をお伝えしていきたいと思います。

 今回は、プロローグとして、長男の抱えている困りごとについてお話させていただきます(^^)

発達障害って何?

 最近は、メディアで取り上げられることも多くなった「発達障害」という言葉ですが‥。じゃあ、それってどういうことなの?となると、実はあまりよくわからないですよね‥。
 ただ、「障害」という言葉の重さに、「うちの子が障害児のはずない!」って思ったり、逆にこどものちょっとした様子で「発達障害だったらどうしよう‥」と不安になったり。そんな話を、いろんなお母さんから聞くことが多いです。

 実は。「発達障害」と「そうでない」人の線引きって、はっきり分かれているわけではないんです!

 例えば、「ガンコ」という性格について。
 「あの人、ガンコで困るよね~」という人は、けっこうたくさんいますよね(笑)じゃあその人たちはみんな、こだわりの強い発達障害なのでしょうか?

 人の個性の強さは、上の図のように、グラデーションで表すことができます。
 どこからか障害で、どこまではふつうなのか‥。その線引きはすごくあいまいで、難しいものです。

 ただ。その「ガンコさ」が原因で、仕事が続けられなかったり、周りの人と衝突ばかりしたり、生活に支障が出たり‥。そのように「~過ぎて、仕事や生活に支障が出る」場合があります。その支障がとても大きくて、生きていくためには支援が必要だっていう時に、支援を受けるために「発達障害である」と診断名をつけるのが、「線引きする」ということなのです。

 だから、同じぐらいガンコであっても、例えば職人さんとか‥ガンコだからこそ自分を活かせる仕事だったり、周りの人に合わせる必要があまりない環境だったりすれば、それは「障害」ではなく「個性」と受け入れられるかもしれません。
 逆に、「みんなと合わせなさい!協力しなさい!」と言われる学校や、協調性が求められる仕事の場合は、ガンコであることがマイナスになりすぎて‥「障害」と受け止められるかもしれません。

 そのように、「障害かどうか」は、その人の生きにくさや困り感によるものであり、それは「暮らしている環境」によっても線引きが変わるのだということを、いろいろ学んできた今のワタシは感じています。

 

生まれつきの脳の特徴なんです。

知識を取得し、問題を解決します。論理的アイデアの概念。
tadamichi/gettyimages

 線引きの話から入ってしまいましたが‥(汗)

 要はどういうことか、と言いますと。

 人はみなそれぞれ、脳の働き方にも個性がありますよね。得意なこと、苦手なこと、それぞれに持っています。
 その脳の働き方が、いろんな役割がバランスよく機能していると、生活しやすくなります。
 ですが、得意なことはものすごく得意だけど、苦手なことは極端にニガテ‥というように、働き方が極端にでこぼこしている人たちがいます。
 また、新しいことを身につけていくのに、みんなみたいに「なんとなく、自然とできるようになった」が難しく、ていねいにゆっくり教えてもらえばできる人たちもいます。
 または、感じ方、物事のとらえかた、身体の動かし方に特徴があって、大多数の人とは違う人たちもいます。
 
 そのような場合、社会生活のなかで「周りの人とちがう、合わない」ことに困り感を抱え、生きにくさを感じることになります‥。
 
 ホントはね、それは「いい悪い、優れてる劣ってる」という物差しではなく、ただ「あなたとわたしはちがうんだね」という受け止め方になればいいのにな~‥と、でこぼこっ子の母であるワタシは個人的に思うのですが‥。

 その結果、上で述べたように、支援が必要なほど困っている人は、「発達障害」という診断を受けることがあるのです。

 今は、次のような分類になります。

自閉症スペクトラム(ASD)

 ASDは、先天的な発達障害の1つで、例えば「7月はずっと青い服を着る」など、自分の気がすむまで同じことをやり続ける特徴があります。その結果、予定外の行動や臨機応変な対応、集団行動が困難になり、さらに対人関係を築くのが難しくなります。大きな音などの刺激に耐え切れず、耳をふさぐなど、感覚が過敏な子もいます。

注意欠如・多動症(ADHD )

 ADHDの特徴は、何か面白いことを思いつくと後先考えずに行動してしまう「衝動性」、何かに長時間集中するのが苦手で、忘れ物が多い「不注意」、じっと座っていたり、黙っていたりするのが苦手な「多動性」。
 「あれはどうかな?これはどうかな?」と発想が回り続け、集中する脳の仕組みがうまく機能しないと考えられています。

学習障害(LD)、発達性協調運動障害(DCD)

 読み・書き・計算能力に困難をしめすのが学習障害(LD)ですが、「聞く」「話す」を含め、すべての能力ではなく、それらの一部に困難がある場合が多いと言われています。
 LDが「学習」の困難なら、発達性協調運動障害(DCD)は「運動」の困難で、両者は対をなすもの。
 DCDは、手と手、目と手、足と手などの個別のうごきを一緒に行う運動が困難で、うまくひもを結べない、逆上がりやスキップができないなど、不器用に見られがち。
 LDもDCDも一般的な学校教育システムではなじみにくい傾向がありますが、知的発達に大きな遅れはありません。

(監修:東京都立小児総合医療センター副院長(当時)田中哲先生
 専門は発達障害、児童思春期精神医学。
 児童精神科医として、同院で多くの子どもとかかわる。
 著書に『発達障害とその子「らしさ」~児童精神科医が出会った子どもたち』
 いのちのことば社 など)

 なんと、我が家の長男は、上記すべての診断を受けているという強者です(笑)

 長男のように、いろんな特徴を重なりあって持っている人もたくさんいるので‥「発達障害って、こんな人」と一言で説明するのは難しいかも‥むしろ、みんなそれぞれ十人十色でちがっているかもしれません!

 ただ。これだけは言えるのが。
 発達障害は「病気」ではないので、「治す」という考え方ではありません。
 ですが、その人の持っている脳の特性に合わせて、トレーニングをしたり、生活環境を整えたり、良いところを伸ばして自己肯定感を育ててあげることで、困り感や生きにくさを減らしていくことはできます。確実に、成長していくからです!
 

 では、長男は、どんなことに困り、それを乗り越えて来たのか‥。今後、そんなお話を少しずつさせていただきたいと思います。
 バタバタの失敗談も多く、決して見本になるようなことは言えないのですが(笑)それでも前に進めている親子がいることで、少しでも安心していただける方がもしいたら‥と思います。

~読んでくださりありがとうございました~
**掲載の体験談は個人の感想です**

■書いたのは…サンキュ!styleライター  みい太
大食漢のダンナさんと中2&小5の食べ盛り男子を満足させるのに悪戦苦闘!教員と保育士の資格を活かして子育て支援の現場で働きながら、手抜き&時短をモットーに日々のごはん作りを楽しんでいます。
元サンキュ!トップブロガー  公式サンキュグラマー 

発達障害をもつ子どもを絶賛子育て中!
同じように発達障害児育児に奮闘している親御さんたちの共感と情報交換の場所となる支援団体を主宰しつつ、子育て支援をしたいという夢に向かって修行中です!
元小学校▪特別支援学校教員 保育士
発達サポーター
発達障害コミュニケーション初級指導者
ペアレントプログラムトレーナー

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