夕日を背景に神からの祝福のために祈る女性の手

心に「きざもう」あの日が教えてくれたこと。…阪神淡路大震災から25年。

2020/01/17
  • 2人の食べ盛り男子の母。子育て支援の現場で働きながら手抜き&時短のごはん作りを楽しんでいます。もっと見る>>

 こんにちは!サンキュstyleライターのみい太です。

 今日は、1月17日。25年前の今日、早朝5時46分、兵庫県の神戸周辺で最大震度7の揺れを観測した、大きな地震が起こりました。「阪神・淡路大震災」です。
 
 この震災では、たくさんの家や建物、高速道路や線路の高架までもが崩れ…まだ家で寝ていた人を始め、たくさんの人が下敷きとなりました。また、それによる火災も大きく広がりました。…結果、6,434人の方々がお亡くなりになりました。

 それから、25年。あの年に生まれた子どもたちが、もう成人し、お父さんお母さんになっていてもおかしくない年月が過ぎました。実際、子育て支援の仕事でママたちに聞いてみたら、「あのときまだ生まれていなかった」「小さかったから覚えていない」という若いママたちもいたのです。

 そんな長い年月が経っても。今日の神戸では、たくさんの人々が集まり、慰霊のロウソクを灯して祈りをささげました。大切な人達を亡くした、という悲しみは、これだけの時間が過ぎてもなくなるものではないのだと、改めて思います。

 今年の慰霊のテーマは「きざむ」。
 …25年経って、あの震災が過去のものになって、「風化するのがこわい」と、神戸の方々はテレビでおっしゃっていました。

 でも、あの震災を知らない人が増えていくこれからの時代。「風化させない、忘れない」とは、どうすればよいのでしょう?体験していない私たちに何ができるのでしょうか?

大切な人を守るために、震災から学ぼう。

 私は、東日本大震災のあと、ママ友たちと被災地支援のフリーマーケットを続けてきました。被災地のママや子どもたちのことを心配し、思いを寄せるうちに、だんだん…「他人事じゃないんだ。私たちだって、いつ同じ目にあうかわからないんだ!」ということに気づいたのです。
 それから、みんなで子育て家庭向けの防災講座を企画するようになりました。自分たちの子どもを、家族を守りたい!その一心で。

アラフィフママの好奇心な毎日♪「MY防災ずきんを作ろう♪」

 そうなんです!いざというときに、子どもを、家族を守れるのか?そんな不安に対して、阪神淡路大震災からはたくさんのことを教えてもらっているんです。

 この震災では、死亡原因の3/4が、家具や建物の下敷きになっての窒息や圧死。さらに1割が、下敷きになって逃げられずに、火事に巻き込まれて亡くなりました。
 …つまり、家を耐震化したり、家具を倒れてこないようにすることで、死亡の8割、さらにケガの7割が防げた可能性があったのだそうです。

 だから。ぜひ!まだの人は、行動を起こしてみてください!

アラフィフママの好奇心な毎日♪「家族を守る防災①避難グッズより先に必要なもの」

 専用のつっぱり棒やつっぱり棚を使って、冷蔵庫や大きな棚などを固定しましょう!

アラフィフママの好奇心な毎日♪「家族を守る防災①避難グッズより先に必要なもの」

 「耐震ラッチ」というこのグッズは、食器棚などの扉や引き出しが開いてお皿などが飛んでこないようにしてくれます!
 震度5以上の揺れを感知すると、自動的にドアをロックし、ゆれが収まると自動的に解除してくれます。
 ホームセンターなどで、2個セットで2000円程度で購入できて、ネジ&ドライバーなどで、木製家具にカンタンにつけることができます。

アラフィフママの好奇心な毎日♪「家族を守る防災①避難グッズより先に必要なもの」

 窓ガラスや食器棚のガラス、鏡などには「飛散防止フィルム」を貼りましょう。100均で売っているものでも十分!割れた時に、飛び散ったガラスでケガをすることを防いでくれます。

 他にも、100均で買える家具固定グッズはいろいろあります。震度6を超えると、あらゆるものが飛んできます!テレビや電子レンジが子どもの頭めがけて飛んで行ったら…。そう考えたら、固定しなくちゃ!と思いますよね。

 照明は、ガラスや金属を使った吊り下げタイプではなく、プラスチック製のこのようなシーリングタイプが安心です。

 もうひとつ忘れてはいけないのが…火事を起こさないこと。阪神淡路大震災で起こった火災の主な原因は、「通電火災」…停電後、電気がとおったときに、家具の下敷きになった家電のコードなどから火が出てしまったのです。

 なので、震度5以上の大きな地震があったときは、「ブレーカーを落とす」ことが大事です。ですが、いざというときは忘れそうですよね。しかも、外出してたらできません!

 …そんなときのために!

 ぜひ!「感震ブレーカー」をつけてください。震度5強以上の地震を感知すると、自動的にブレーカーを落とし、大事な家と財産、思い出、そして家族の命を火事から守ることができます!


 …ここで紹介したのは、ほんの一例です。他にも、ムリせず日常のなかで準備できる「防災のコツ」を以前のブログでまとめてありますので、ぜひごらんになってください。

 あの日を体験していない私たちができるのは、きっと、あんな悲しいことを繰り返さないよう、あの日から学ぶことではないでしょうか。
 大切な家族を守れるよう、あの日から学んだことを心に「きざむ」ことが、私たちの「忘れない」ということだと思います。

~読んでくださりありがとうございました~
**掲載の体験談は個人の感想です**

■書いたのは…サンキュ!styleライター  みい太
大食漢のダンナさんと中2&小5の食べ盛り男子を満足させるのに悪戦苦闘!教員と保育士の資格を活かして子育て支援の現場で働きながら、手抜き&時短をモットーに日々のごはん作りを楽しんでいます。
元サンキュ!トップブロガー  公式サンキュグラマー 
子育て家庭防災トレーナーとして、子育てひろばなどで防災講座を開いています。

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