入学直前、すべりこみで判明!~発達でこぼこっ子の「幸せな大人」に続く道③

2020/01/21
  • 2人の食べ盛り男子の母。子育て支援の現場で働きながら手抜き&時短のごはん作りを楽しんでいます。もっと見る>>

 こんにちは!今日もバタバタ落ち着きのないアラフィフ主婦、サンキュstyleライターのみい太です(^▽^)

 我が家の中2長男は、発達でこぼこっ子…いわゆる「発達障害」を持っています。
 でも、小さなころは、「あれ?」と思うことがありつつ…検診でも大丈夫と言われたこともあり、気づくことができずにきてしまいました…。

 今日は、やっと「でこぼこっ子」であることが判明するまでのお話をさせてください(^▽^)

「幼稚園行きたくない!」と言うように…。

 明るく天真爛漫だった我が家の長男は、最初は楽しそうに、マイペースに幼稚園に通っていました。

 ですが…。年中、年長とすすむうちに、「幼稚園行きたくない!」と言い出すようになりました。
 こういうとき、親は、本当に迷います…。一回「いいよ」って休ませると、そのままズルズルと行けなくなるんじゃないか、とか、甘やかしたらいけないんじゃ?とか…。
 
 そのときは、まだ彼がなぜ「行きたくない!」と言うのかが本当にはわかっていなかった私は、
 「幼稚園行きたくないなら、先生に行きたくないってお話しなくちゃね!」
などと丸め込んだり、なだめたり、すかしたり、…時にはおどしたり…とにかく必死に連れていきました。

 実は。そのころ、長男は、幼稚園で学習や工作がうまくいかなかったり、指示通りに動けなくて先生に叱られたり、そんな様子を見ている友達にからかわれて大泣きをしたり…。すっかり、自分に自信をなくしていたようでした。

 そのことを先生やママ友、長男のお友だちから聞いても、その頃の私は深刻にとらえないようにしていました。成長すればなんとかなるのではないか、と。
 でも。ただ単に、目をつぶっていただけなのだと思います。不安はずっとあったのですから。小さいころから…。

 そんなとき、「〇〇くんのことだけどね」と声をかけてくれたのが、年少さんの頃からよくお世話になっている、延長保育担当のベテラン先生でした。
 「他のお子さんがADHDかもって思って調べていたら、〇〇くんも、もしかしたらあてはまるかもって思ったの。
 なんでもなければ、それで安心だからね。よかったら、小学校あがる前に、相談に行ってみたらどうだろう?」
 と。

 今思えば、きっと最初からうちの長男のことを心配してくれて、長男のために調べてくれたのでしょう。
 その先生のことは本当に信頼していたし、自分も正直ずっと不安を抱えていたので…。この言葉に背中をおしてもらって、かかりつけの小児科にあった「発達相談外来」を予約して行ってみたのでした。

診断。すぐに就学相談、療育を開始!

Pogonici/gettyimages

 このときの診断は、「感覚統合が未熟。人とのコミュニケーションの距離が近すぎる」とのことでした。
 すぐに療育を受けたほうがいいですよ、ということで、療育を行っている病院に紹介状を書いてもらい、そこで「ADHDだろう」という診断が改めて出て、服薬と療育を開始しました。

 まだ、このときにわかった、長男が抱える生きづらさは、ほんの一部分でした。
 それでも、診断をもらったとき、私は「よかった!」と思ったのです。
 …なぜなら、「彼がどうしてこうなのか。なんで困ってるのか。」その理由がわかれば、どうしたら彼が楽になるのか、わかる!と思ったのです。


 それが…年長さんの夏のことでした!
 まさに、就学準備、ギリギリセーフ!!

 診断をもらってすぐに、市の就学相談に電話をしました。ホントは4月ぐらいから相談を始めたほうがよかったと言われ(涙)慌ただしいスケジュールとなりましたが、それでもなんとか必要な検査…知能検査や行動観察などをしていただき、彼の就学について、検討委員会にかけていただきました。

 もし、このときまだ長男の困り感に気がついてなかったら…。
 就学相談受けられなかったし、就学支援シートも出せなかったし、通級学級に申し込むのも遅くなったし…。就学前に必要な療育を受けることもできなかった!!
 何より、「この子は配慮が必要な子です」と伝えることができずに入学することになっていた~っ(涙)

 …本当に、ギリギリのところで間に合って…本当によかった…。
 とは、今だから思えることなんですけどね。

 もちろん、遅くなってとしても、気づいたときにすぐ動くことで、きっと大丈夫だと思います。
 ただ、うちの長男にとっては、就学前にわかって準備をできたことが、小学校に通うためのギリギリの土台になったのです。
 療育では、作業療法の先生に、身体の動かし方や鉛筆を持つための手指のトレーニング、心理士の先生に、自分の気持をコントロールしたり、言葉にして相手に伝えたりする練習をしていただきました。
 就学支援シートを出したことで、入学前に学校と面談を行い、どんな子どもでどんな配慮をしてほしい、ということを伝えることができたのです。


 ここが、スタートでした。ここから、家族巻き込んでの波乱の毎日が始まったのです!
 そのことも、これから少しずつ書かせていただければと思います(^▽^)


※就学相談…
子どもの就学先を決めるための保護者・児童・教育委員会の間の話し合いと、その決定までのプロセスをさします。子どもにもっとも適している教育環境を準備するため、教育的視点や医学的視点などさまざまな意見をもとに判断します。

・保護者から、もしくは通っている園を通して申し込む。

・面談(保護者面談、子どもの行動観察など)

・園での行動観察を行う

・就学支援委員会での審議

・審議での所見をもとに保護者と話し合う。
 (LITALICO発達ナビ参照)

※就学支援シート…
小学校入学前に、保護者と園、病院や療育機関とが協力して作成し、お子さんが就学する学校に引き継ぐ「お子さんのトリセツ」です。
原則、診断のあるなしにかかわらず、どのお子さんについても提出することができます。
通っている園か、市役所にシートをもらって記入し、入学予定の学校に提出します。
心配な点、できない点ばかりを伝えるためのものではなく、子どものいいところや得意なこと、そしてこんなサポートがあれば力を発揮できます!ということを伝えるとよいです。

~読んでくださりありがとうございました~
**掲載の体験談は個人の感想です**
**この体験談は、我が家と長男の場合です。挙げている事例は、すべてそのまま発達障害につながるものではなく、ケースバイケースであることをご理解ください。**


■書いたのは…サンキュ!styleライター  みい太
大食漢のダンナさんと中2&小5の食べ盛り男子を満足させるのに悪戦苦闘!教員と保育士の資格を活かして子育て支援の現場で働きながら、手抜き&時短をモットーに日々のごはん作りを楽しんでいます。
元サンキュ!トップブロガー  公式サンキュグラマー 

発達障害をもつ子どもを絶賛子育て中!
同じように発達障害児育児に奮闘している親御さんたちの共感と情報交換の場所となる支援団体を主宰しつつ、子育て支援をしたいという夢に向かって修行中です!
元小学校▪特別支援学校教員 保育士
発達サポーター
発達障害コミュニケーション初級指導者
ペアレントプログラムトレーナー

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