子どものほめ方がわからない、うまくいかない…という人へ!<親子で楽になるペアレントプログラム④>
こんにちは(^▽^)桜が満開になるのが待ち遠しい!アラフィフ主婦、サンキュstyleライターのみい太です。
子どもの行動の見方が変わることで、親も子どももラクになる「ペアレントプログラム」のお話4回目です(^▽^)
前回までに、子どもの行動を「好ましい」「好ましくない」「許しがたい」と3つに分類することをお話しました。そして、それぞれの行動を定着させたり発展させたりするのは、親御さんの「注目」の力です!ということもお話しました。
では、好ましい行動を増やしたり、好ましくない行動を減らしたりするには、具体的にはどうすればいいの?ということですが…
ここで、行動分析学に基づいて開発された「ペアレントトレーニング」のやりかたを使うと効果的なんです!
今回は、好ましい行動を増やすための「ポジティブな注目」についてお話させていただきます!
「ポジティブな注目」の持つ力とは?
「ポジティブな(肯定的な)注目」というのは、「ほめる」ことを始め、いろんな方法で、
「私はあなたを認めてるよ!気にかけているんだよ!」
と伝えることです。
ポジティブな注目を受けることによって、子どもはいっそうひんぱんにその行動をするようになります。(行動の強化)
そして、行動だけではなく、自分自身に対して
「自分はいてもいいんだ、親にとって大切な存在なんだ!」
と思えるようになります。
自分に自信が持てることや、認められることのうれしさを感じたことで、他のことでも認めてもらえるような行動をとろうとするようになっていきます。
だから、たとえ当たり前のことでも、ほめているうちにだんだんその他の行動に効果が広がっていくのです!
では、ポジティブな注目は、どうしてこのように「子どもの好ましい行動」を増やす力があるのでしょうか?
それは、上の図のように、
「大好きな人にほめられた!認めてもらえた!」
と思うことで、
「うれしい!またほめてもらいたい!」
と思うのです。私たち大人もそうですよね、仕事で評価されたり、ダンナさんに「この料理おいしい!」とほめられたりすると
「またがんばろう!」
と思いますよね♪
その流れを作って、子どもの好ましい行動を引き出し増やすのが、私の学んだ「チャイルドフッドラボ流ペアレントプログラム」なのです!
その流れを作るためには、子どもを「大好きな人にほめられた!」と胸キュン♪させなくてはなりません!!
そのためにはまず
「大好きな人に」
というところがミソです(^▽^)
たとえ、ふだんいっぱい怒ってても、忙しくてなかなか遊んであげられなくても、子どもはお父さんお母さんが大好きなんです。だから、子どもとのあたたかい関係を作っていけるよう、親御さんに自信を持ってもらうのが、ペアプロの目指すところです。
では、子どもの胸を「キュン♪」とさせる、その極意とは…!?
「笑顔で子どもの胸をキュン♪とさせること!」
なのです!!
想像してみてください。大好きなあの人…ダンナさまでも、あこがれのイケメン俳優でもいいです(笑)自分だけに極上の笑顔を向けてもらえたら…どうでしょう?うれしくてうれしくて、また笑ってもらえるなら、もう何でも言うこと聞くわ~っ!という気分になりませんか?私だけ?(笑)
それは、子どもも同じなのです(^▽^)
でも、実は私、とっても笑顔に自信がなくて…(涙)つい最近まで、写真を撮られる時にも笑顔になれなくて顔が固まってたんです…。
だから、この極意を聞いたとき、
「私にはムリです!」
と思ったんです。そしたら先生に言われたのが…
「気分(だけ)でも女優になりましょう!」
もう、腹をくくって、その時だけでも「私は女優!私の笑顔はダイヤモンドの輝き!」ぐらいに暗示をかけるんですって。自分の笑顔に自信がなくても大丈夫、子どもにとって、大好きな親御さんの笑顔は誰よりも輝いてみえるから!って。
だから私も今は、子どもの前だけでは演技派女優の自信があります(笑)かえってオーバーにやったほうが、振り切れますね(笑)
「ポジティブな注目」は、ほめるだけではありません!
では、具体的に「ポジティブな注目」とは、どんなことをすればよいのでしょう?
上の図を見てください。子どもの行動を認めようとするときに、私たち大人がすぐに思いつくのは
「ほめる」「励ます」
ではないでしょうか。もちろん、ほめたり励ましたりすることで、子どもに大きなやる気や喜びを与えることができます!
…ただ、「ほめる」「励ます」ことには、リスクもあるのです…。
自分が親や先生にほめられたとき、
「当たり前のことをほめられてもうれしくないし!」
ってかえってバカにされた気になったり、
「何か裏があるんじゃ…」
って怪しんだり、
「うざい!」って単純に思ったりしたことありませんか?
年齢が高くなればなるほど、このリスクが出てくるのです。小さいうちでも、おおげさにほめられることを嫌がる子もいますし、また、がんばれ!という励ましをプレッシャーに感じる子もいます。その子に合った注目の仕方を考える必要があるのですね。
では、どうすればよいか。
そもそも、親御さん自身が
「ほめることがニガテ…ほめる言葉が出てこない、何をほめたらいいのかわからない」
という方もいますよね。
でも、大丈夫です!ほとんどの子に年齢を問わず有効な、カンタンな方法もあるのですよ!
ほめなくてもいいのです。「気づいてるよ、見てるよ、あなたのことを気にかけてるよ!」ということを、知らせてあげればよいのです。
それは
「あ、今~してくれたんだね、~できたんだね」
と、好ましい行動をそのまま言葉にしてあげるだけでもいいし、言葉が苦手なら「サイン、ほほえむ、vサイン、ハイタッチ、OKサイン」と表情やジェスチャーでもよいのです。また、
「何してるの?お母さんにも見せて」
興味関心を示してあげると、子どもはとても喜びます。これらは、照れ屋の子や年齢が高い子に有効です。小さい子にはやっぱり、ハグや頭なでなでなどのスキンシップが効きます!
カンタンで最強のポジティブ注目とは?
そして、カンタンなうえに、最強の「ポジティブな注目」が…
ひとつめ。「ありがとう」です!!
これは無敵のポジティブ注目ですね(^▽^)ほめられることをウザがる子でも怪しむ子でも、ありがとうを言われて嫌な気持になる人はまずいません。ほめることがニガテ、という親御さんには、まず「ありがとう」から始めることをオススメします。
でも、お礼言うようなことありません!という子に対しても、言える方法を教えますね。
「今日も元気でいてくれてありがとう」
「生まれてきてくれてありがとう」
…これでいいんです。当たり前だと思っていることは、実は当たり前ではないことを、いろんな事故や事件を聞くと実感しませんか?最近では私は、「100日後に死ぬワニ」を読んで、号泣しながらそう思いました…。
もし、今日は何もほめてない、お礼も言うことなかったな、と思ったら、寝る前にこれらを言ってみてくださいね(^▽^)
そして、ふたつめ。「愛情を伝える」ことです!
「ありがとう」にも通じますが、
「大好きだよ」
「いっしょにいられて幸せだよ」
という「存在してくれてありがとう」という気持ちは、いちばん伝わりやすい愛情ですよね。
この二つは、年齢が上がっても、いろんな個性の子どもにも、比較的有効なポジティブ注目の示し方です。でも、お子さんによって喜ぶ注目の仕方は違うので、上の図に挙げた中でうちの子は何を喜ぶかな?と研究してみるとおもしろいですよ(^▽^)
次回は、これらのポジティブな注目を、効き目アップさせる!コツをお教えします。
~読んでくださってありがとうございました~
**ここでの「ペアレントプログラム」は、一般社団法人チャイルドフッドラボのペアレントプログラムに基づいてお話しています**
**掲載の体験談は個人の感想です**
**使用したスライドは、筆者作成の講座用スライドです。中のイラストは利用規約を遵守したうえで使用させていただいております**
■書いたのは…サンキュ!styleライター みい太
大食漢のダンナさんと中2&小5の食べ盛り男子を満足させるのに悪戦苦闘!教員と保育士の資格を活かして子育て支援の現場で働きながら、手抜き&時短をモットーに日々のごはん作りを楽しんでいます。
元サンキュ!トップブロガー 公式サンキュグラマー
元小学校▪特別支援学校教員 保育士
早期発達支援士
ペアレントプログラムリーダー