子どもに指示が伝わるテクニック!その2「予告する」<親子で楽になるペアレントプログラム⑧>
こんにちは(^▽^)運動不足でボトムスがきつくなってきた(涙)アラフィフ主婦、サンキュstyleライターのみい太です。
子どもの行動の見方が変わることで、親も子どももラクになる「ペアレントプログラム」のお話、8回目となりました!長い話におつきあいくださっている皆様、ありがとうございます。
子どもの困った行動をやめさせたいとき、または好ましい行動をしてほしいとき…お説教や命令では、その時は渋々従っても、結局同じことを繰り返すので、行動を変えていくのは難しい。
そこで、ペアレントトレーニングの手法である「指示」…「~します。」「~しましょう。」とシンプルに行うべき行動のみを伝え、行動が変化したときにほめることを目指すことで、子どもの行動を変えることができますよ!というお話をさせていただきました。
でも、シンプルに「~しましょう。」だけで子どもが動いたら苦労はしない!ムリ~!!と思いますよね(笑)。そこで、子どもに指示が伝わりやすくなる必殺技!テクニックを前回からお伝えしています。前回は「ブロークンレコード」というテクニックをお話させていただきました。今回は、二つ目のテクニックをお伝えいたします!
テクニック②「予告する」とは?
指示を効果的に伝えるテクニックその2は、「予告する」です!
「予告する」とは、「今していることをもうすぐやめて、他の行動に移らなくてはならないことを、あらかじめ知らせること」です。
大人もそうですよね。ドラマやマンガに夢中になっているときに「お母さん、宿題見て~」とか言われたら、イラッ!としませんか?
あとどのぐらいやったら終わりにしようね、と「予告する」ことで、行動を切り替えるための心の準備ができます。予告しない時よりは予告した時の方が、子どもの態度が違うことが多いのです。
たとえば、
「あと5分でごはんだから、5分たったら終わりにしてね。」
と予告します。
時計を見せてもいいし、タイマーをセットして鳴ったら終わり!でもいいし、小さい子や切り替えが苦手な子には、時間を可視化できるタイマーもあるのでそれを利用してもいいですね。(スマホのタイマーなどでもOK)
子どもによっては、
「あとどのぐらいで終わりにできる?」
と子どもに決めてもらってもよいです。例えば、ゲームをしているときは、時間というよりも「バトルやミッションの切れ目」じゃないと、子どもはやめたくないんですよね。なので、なるべく早めに声をかけて、
「今のバトル終わったら終わりにする!」というように、子どもに決めてもらっています。
でも、子どもに任せたら、
「じゃあ、あと1時間ね~」
などムチャなことを言う子も当然いますよね(笑)その場合は
「それはムリです。」
と言っていいのです。あくまで主導権は親にあるので、
「7時までにはごはんにしなくてはなりません。それに間に合うようにやめましょう。」
と伝えて交渉してください。
とはいえ、相手は子どもです。一度は約束した終了時間になっても
「やっぱりあと5分~!」
となることが目に見えてますよね(笑)
これは、判断が難しいですよね。本当にゲームの切れ目が悪くて、今終わりにしたらまたやり直しになっちゃう!というときに強制終了させたら、そのあとの親子関係が険悪になりますし…(体験談より)。
ケースバイケースで譲れるところは子どもを尊重してもよいですが、基本的には「約束は約束」を通した方がよいでしょう。行動の強化で、一度ゆずってしまうと子どもは「駄々をこねれば時間を延長してくれる」と思ってしまうからです。
約束の時間になっても子どもが次の行動に移ろうとしないとき。こんなときこそ「ブロークンレコード」です!
「あなたが決めた時間です、終わりにしましょう。」
と淡々と、笑顔で、でもゆずらずに!繰り返してください。CCQS(近づいて、穏やかに、冷静に、短くシンプルに)の指示を忘れずに…。
そして、ここが大事です!!
ブロークンレコードでも、予告でも、とにかく指示を出して子どもがそれに従うことができたら
「〇〇くん、終わりにできたね、ありがとう!」
とほめます!ここぞとばかりにほめます!!
ふてくされていようが、ブツクサ言いながらであろうが、指示に従えたらそれでいいんです。その事実だけを見て、他は次回以降の目標にする…つまり「25%ルール」ですね。
ほめるときは、名前を呼んで、その子が喜ぶ方法でたくさんほめてあげましょう。
うまくいかないこともある。子どもに合わせた対処を考えよう
もちろん、こうカンタンにはいかないのが子育てです。
私自身、ペアレントトレーニングを受けているときは…習ったことを子どもに実践してみてもなかなか思うようにいかず、落ち込んだことがたくさんありました。
例えば、今回お話した「予告する」ですが、我が家では長男にはうまくいきましたが、次男は予告することでプレッシャーを感じてイライラしてしまい…うまくいきませんでした。
なので今は、予告にプラスして、
「終わったら、次はこんないいことがあるよ!」
という気持ちがアガる見通しを持たせるようにしています。
例えば、ゲームを終わらせたら次は宿題…というと、プレッシャーに弱い次男は確実にウッキー!となります(涙)
そこで、ゲーム→おやつ→宿題というように、間に楽しみをはさんだり、大好きなお笑いのYouTube画像をひとつ見せるなどして気分を切り替えてから宿題にかかる、というようにしています。
子どもは一人ひとりちがうので、ひとつのやり方がみんなにうまくいく…わけではなくて、当たり前なんですよね。
今回お話している「ペアレントプログラム」は、あくまで「子どもの行動の見方を変えて親がラクになる」ことが目標ですので、子どもが言うことを聞かなくてイライラ、ドカーン!となるのではなく
「そっか、うちの子はこの言い方ではうまくいかないのか。じゃあ、どうしたらうまくいくかな?」
と、子どもに合わせてかかわり方を変えてみよう!と親が思えることで充分なのです。そのように見方が変われば、きっと、少しずつかもしれませんが、変化が表れてくると思いますよ。親が自分に寄り添ってくれる、尊重してくれることは、きっと子どもに伝わりますから。
~読んでいただいてありがとうございました~
**ここでの「ペアレントプログラム」は、一般社団法人チャイルドフッドラボのペアレントプログラムに基づいてお話しています**
**掲載の体験談は個人の感想です**
**使用したスライドは、筆者作成の講座用スライドです。中のイラストは利用規約を遵守したうえで使用させていただいております**
■書いたのは…サンキュ!styleライター みい太
大食漢のダンナさんと中2&小5の食べ盛り男子を満足させるのに悪戦苦闘!教員と保育士の資格を活かして子育て支援の現場で働きながら、手抜き&時短をモットーに日々のごはん作りを楽しんでいます。
元サンキュ!トップブロガー 公式サンキュグラマー
元小学校▪特別支援学校教員 保育士
早期発達支援士
ペアレントプログラムリーダー