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子どもに指示が伝わるテクニック!その3「選択させる」<親子で楽になるペアレントプログラム⑨>

2020/04/04
  • 2人の食べ盛り男子の母。子育て支援の現場で働きながら手抜き&時短のごはん作りを楽しんでいます。もっと見る>>

 こんにちは(^▽^)ムスコ二人の家庭学習に親子で悪戦苦闘してる(涙)アラフィフ主婦、サンキュstyleライターのみい太です。

 子どもの行動の見方が変わることで、親も子どももラクになる「ペアレントプログラム」のお話、9回目です!おつきあいくださっている皆様、新しくのぞいてくださった皆様、ありがとうございます(^▽^)

 子どもの困った行動をやめさせたいとき、または好ましい行動をしてほしいとき…お説教や命令で渋々従わせるのではなく、ほめることで行動の強化を目指すのが「指示をする」という方法です。

 ただ、「~します。」「~しましょう。」とシンプルに伝えるだけでは、そうカンタンに子どもは動きません(笑)。そこで、行動療法に基づいた、様々なテクニックがあるのです!

 本日は、「ブロークンレコード」「予告する」に続く、3つ目のテクニックをご紹介します!

テクニック③「選択させる」とは?

 子どもに指示を伝える3つめのテクニック…それは「選択させる」です!
 これは、
「二つ以上のやり方を提案し、そのうちのひとつをお子さんに選ばせる」
というやり方です。

 ただ命令するのとちがって、選択はどのようなメリットがあるのでしょう?

 「命令」とは、お子さんは必ず従わなくてはならない、と伝えるものですね。すると、お子さんはどう感じるか。「強制された」とネガティブにとらえます。
 強制されたら、大人だっていやですよね…。それこそ、
「宿題やりなさい!」
「今やろうと思ってたのに~ そんなこと言われたからやる気なくした~!」
のやりとりが、そうですよね。

 では「選択」ではどうか。子どもは、自分が選ぶ権利を与えられることで、気持ちよく指示に従いやすくなります。言われたからじゃなく、自分で決めたから、と思えたら、気分がいいですよね。

 でも、とっても大事なことがあります。それは、子どもに選ばせるけど
「主導権は、あくまで大人にあるということ」
です。

 たとえば、
「宿題は夕ごはんの前にする?それともあとにする?」
と選択肢を与えても、
「朝にやる~」
とか
「お風呂のあと、寝る前にする~」
とか、ちがうことを絶対言いそうですよね!しかも、絶対やらなさそうな選択肢(笑)。
「どっちもやだ~」
もいいそう!年齢が高い子どもほど、どの傾向が強いと思います。

 大事なのは、このように口答えやヘリクツを言われても、親はムカッとして挑発にのらないこと。毅然と+CCQS+ブロークンレコードの基本は崩さない!
 たとえば
「朝は忙しいから、あなたがイライラしちゃうでしょう。寝る前もけっきょく眠くて宿題がいいかげんになるでしょう。宿題しなくて困るのは、あなたなんだよね。」
と、「お母さんは、あなたのために言っている」ことを伝え、
「決められないのなら、あなたのためにもお母さんが選びます。」
と言って大丈夫です。主導権は親にある!ということを、子どもにしっかりと示しましょう。
 その代わり、子どもが提案したことが可能なことだったら、なるべく否定はせず受け入れましょう。子どもの意見をうまく取り入れて妥協案を出してもいいです。
「お母さんは、自分の言うことを受け止めてくれる」
という自信と信頼につながります。

 

この技は、魔法の言葉ではありません。

 今まで「ブロークンレコード」「予告する」「選択させる」…3つのテクニックをお伝えしてきましたが…。
 前にもお話したように、これらのワザは、つかったらたちまち子どもが言うことを聞いた!という「魔法の言葉」ではないのが正直なところです。それを期待されていた親御さんも多いと思います…本当にごめんなさい…。

 ただ。1、2回試してうまくいかなくても、
「ほら、うちの子にはやっぱりムリ~!」
とあきらめないでください。

 最初にお伝えしたように、このペアレントプログラムは、親子の関係をより良くしていくことで子どもの行動も変化していくことをねらっています。
 この3つのテクニックを使って指示をしていくうちに、子どもは
「あれ、お母さん(お父さん)いつもとちがうぞ」
と感じてきます。どんなにヘリクツやわがままを言っても相手が動じない、ということかもしれません。なにを言っても笑顔で受け止めてくれる、自分の言うことも尊重してくれる、という信頼かもしれません。
 その感情が積み重なっていくことで、親と子どもの関係がよりよく変わっていき、その結果指示が有効にはたらくようになっていくのです。

 失敗して「ああ、結局どなっちゃった…」でもいいんです。親御さんが変わろうとがんばっていることは、必ず子どもにも伝わりますから(^▽^)
 親は最初から親なわけではありません。親としての自分は、子どもと同じ年齢なんです。どうかカンペキを目指さず、失敗をおそれず!少しずつやっていきましょう(^▽^)


~読んでいただいてありがとうございました~

**ここでの「ペアレントプログラム」は、一般社団法人チャイルドフッドラボのペアレントプログラムに基づいてお話しています**
**掲載の体験談は個人の感想です**
**使用したスライドは、筆者作成の講座用スライドです。中のイラストは利用規約を遵守したうえで使用させていただいております**

■書いたのは…サンキュ!styleライター  みい太
大食漢のダンナさんと中2&小5の食べ盛り男子を満足させるのに悪戦苦闘!教員と保育士の資格を活かして子育て支援の現場で働きながら、手抜き&時短をモットーに日々のごはん作りを楽しんでいます。

元サンキュ!トップブロガー  公式サンキュグラマー 
元小学校▪特別支援学校教員 保育士
早期発達支援士
ペアレントプログラムリーダー

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