○○のたわしって本当にエコなの?環境にやさしい食器洗いとは

2021/09/03
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
洗剤を使わなくても汚れが落ちるからエコだと言われている商品、アクリルたわし。
簡単に編めるうえに見た目を可愛くできることから、愛用する人も多いようです。
でも冷静に考えると、そこには怖い落とし穴があるのです。

アクリルたわしの原料は?

アクリルたわしというのは、アクリルの毛糸で編んだ手のひらサイズのたわしのこと。
繊維の構造上、汚れをからめとりやすく洗剤をほとんど使用せず洗えるためエコグッズとして人気です。
私は出先でしか使ったことがありませんが、確かに汚れ落ちがよく持ちやすく水切れがよくて快適ですね。

でも、そもそもアクリルとは何でしょうか?
毛糸とはいえ、羊毛ではないのですよ。
アクリルは、石油からつくられるアクリロニトリルという物質をもとにしてできた合成繊維。
いわば、「羊毛に似せたプラスチック」なのです。
アクリルのセーターは、着ているうちに毛玉ができたり細かい糸が抜けたりすることが多いはず。
繊維が非常に細いので、使っているうちにどんどん擦り減っていくわけです。
アクリルたわしからも繊維が抜け落ち、水と一緒に下水に流れると考えられます。
下水処理場で全てを取り除くことができれば良いのですが、本当に細かいプラスチックは除去が難しいそうです。
一部は海に流れ、マイクロプラスチックになるわけですね。

プラスチック以外の食器洗いは?

我が家では、セルロースのスポンジを愛用しています。
セルロースというのはプラスチックではなく、植物の繊維です。
不溶性の食物繊維として知られ、野菜などに含まれているもの。
植物が原料なので、微生物による分解が可能です。
火に近づけると燃えてしまう可能性はありますが、熱湯は大丈夫。
柔らかくて泡立ちがよく、乾くのもはやいです。

漂白できないのと、力を入れすぎると端から崩れてきてしまうことなどが弱点です。
使い始めは力加減がわからなかったものの、最近は上手に使えるようになってきました。
生協で買ったのですが、探してみると楽天にも。
今度から楽天で買います。

可愛いデザインもあるので、「映え」を気にするならそちらを買ってみるのも良さそう。

他にも、ヘチマやびわこふきんなど、プラスチックフリーの食器洗いグッズはいくつか存在します。
今後はそれらを買いそろえ、使い比べもしてみたいと思っています。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。

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