住む場所によって呼び方が違う!ややこしい言葉に注意しよう
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
自分が住んでいる地方とは違う場所に住む人と話をすると、微妙に話がかみ合わないことがありますよね。
一般的な方言とはまた違う、地方による表現の違いからくる行き違いがあったのかもしれません。
どんな表現がややこしいのか確認しておきましょう。
ばんそうこうの呼び方は商品名
私の子ども時代の話です。
福岡出身の母は私がけがをすると「リバテープ貼りなさい」と私にばんそうこうを渡してきました。
その手にあるのは「バンドエイド」と書かれた箱。
考えてみると母以外はみな「バンドエイド」と呼んでいるのです。
なぜ「バンドエイド」が「リバテープ」になってしまうのか疑問でしたが、聞くと怒られてしまいそうで怖くて聞けませんでした。
実は「リバテープ」も「バンドエイド」も商品名。
それぞれの企業がばんそうこうに独自の名前をつけて売り出したため、その商品が普及する地域ごとに呼び方が変わるのです。
「リバテープ」「バンドエイド」のほかに、「サビオ」「カットバン」「キズバン」の呼び名があり、一般名称の「ばんそうこう」を使う地域も。
違う地方の人と話す時や、不特定多数に見られるSNSでは一般名称の「ばんそうこう」を使うのが適切でしょう。
食品は呼び方が違うものが多い
円盤形のあんこ入りのお菓子。
今川焼とか大判焼とか、人によって呼び方がまちまち。
インスタグラムで写真をのせた後、「『回転焼』とも呼びます」と言われたこともあります。
大阪に住んでいる義父母は「御座候(ござそうろう)」と呼んでいて、さらに混乱。
この「御座候」は本来、姫路市にある老舗が出す高級感のある回転焼のみを指すものだったそう。
さらには「おやき」「あじまん」「太鼓焼」など聞きなれない呼び方もたくさん。
庶民に広く愛されるお菓子だからこそ、地域によって独自の呼び方で親しまれるようになったのかもしれません。
悩んだあげく、インスタグラムにこのお菓子を投稿する時は「#今川焼」「#大判焼」「#回転焼」の3つのハッシュタグをつけるようにしました。
私の親は転勤族だったので、食べ物の呼び方で混乱したことはいくつもあります。
大阪では「糸こんにゃく」と呼ぶことが多い「しらたき」を「しいたけ」のことかと勘違いしたことも。
関東地方では「肉まん」と呼ぶものを「豚まん」と呼ぶのも面白いですね。
義父いわく、「大阪では肉と言えば牛肉になってしまうから」だそうです。
文章を書く時は地方の人が読んでもわかるように、一般的な名称を使ったり複数の名称を併記したりして気をつかっていきたいと思っています。
◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。