元塾講師が実践!子どもがかしこくなる自由工作・実験

元塾講師が実践!子どもがかしこくなる自由工作・実験

2024/07/15
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
中学受験向けの塾の講師で、理科を担当することが多かった私。
夏には実験授業もあり、小学生の子ども達と一緒に作業をしていました。
今はその経験をいかし、子どもの自由研究の手助けをしています。
子どもの学びにつながる自由工作や実験を紹介します。

でこぼこくす玉

でこぼこくす玉

娘が小学1年生のときは、図書館で借りた本でユニット折り紙(複数枚の折り紙で部品を折ってから組み合わせてつくる折り紙)にチャレンジ。
私にかなり手伝われつつ、きれいなレインボーカラーの作品をこしらえて提出していました。

3年生のときは、提出しなかったのですが暇つぶしにくす玉を作成。
最初は6面体からチャレンジし、24面体もつくれるようになり、最後は巨大な縦長のものもつくっていました。
一番大きいのは強度がたりず、そのうち崩れてしまいましたが。
こういった少しこった折り紙作品は見た目がはなやかで面白く目を引くので、つくってみて損はないかと思います。

結晶の星

結晶の星

2年生の夏休みにチャレンジしたのは、モールを濃い水溶液(飽和水溶液)に数日ひたして結晶をつけるというもの。
通常、固体が水に溶ける量は水温が高いほど多くなります。
熱いお湯に限界まで物質を溶かし、その後ゆっくり冷ましていくと溶けきれなくなった物質がモールにくっついたまま結晶化するという理屈です。

子どもだけでやるとやけどの危険性もあるので、大人が必ず手伝うようにしましょう。
大きめの広口の瓶に沈めるようにすると、結晶化する過程をじっくり観察することができます。
食塩だと難易度が高いので、水温によって溶ける量が大きく変わるホウ酸がやりやすくおすすめ。
近所の薬局で、目薬用として普通に売られています。

光る電車

光る電車

3年生になると今度は、光る電車を作成。
こちらはかなり苦戦しましたが、できあがったあと遊べるのでおすすめです。
ネットで買った豆電球と乾電池、紙パックと画用紙とアルミホイルでつくります。

裏側に乾電池がある

紙パックの広い面を1面だけ切り取ったものに穴をあけて豆電球をセットし、導線を1か所切って乾電池をとりつけ、導線の先を裸にして紙パックからややはみ出るように。
2本の線を描いた画用紙に、細長く切ったアルミホイルを貼り線路をつくったら完成です。
余裕があったら電車となる紙パックにデコレーションしても可愛いですよ。
我が家では、ストローと竹串とペットボトルのふたを組み合わせ車輪もこしらえてみました。

アルミホイルの上に導線がのると電流が回路を流れて豆電球が光るしくみです。
娘はかなり面白がって長く遊んでくれました。

紫野菜ジュースの色変化
紫キャベツが手に入れづらいので、紫野菜ジュースを希釈したもので実験。左から、クエン酸、セスキ炭酸ソーダ、アルコール、重曹、塩素系漂白剤を入れてみました。食用でないものを加えた場合、使った液は大人が適切に処理するようにしましょう。

今年は紫キャベツ液のpHによる変化を学びつつ、液で絵を描くのも楽しいかなと考えています。色の変化を観察するだけなら卵パックを使うといいですよ。
もしくは野菜を切ってスタンプにし絵はがきなどをつくるのもいいかな、などと子どもより先にネタを考えている私なのです。

オクラなどの切り口を利用した野菜スタンプ
オクラなどの切り口を利用した野菜スタンプ。暑中見舞いにも利用できそうです。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。

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