え!めちゃ簡単!拍子抜けするほど簡単なのに、とってもおいしい手作り梅シロップ!
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こんにちは。家庭料理をこよなく愛するapricot projectです。
みなさんは毎年必ずしている「季節の仕事」はありますか?
今年私は、重~~~い腰をあげて「梅シロップ作り」に初挑戦しました。
「難しいんだろうなぁ、面倒なんだろうなぁ、失敗したら嫌だなぁ」なんて思っていましたが、やってみたらびっくりするほど簡単でおいしくて感動!
ジュースにしたりお酒で割ったり、スイーツに活用するのはもちろん、お料理にも使える方法もあるようで、これはコスパも良いんじゃない?と思っています。
初挑戦するにあたって梅仕事の諸先輩方に教えて頂いたコツやポイントと、実際やってみた感想をご紹介したいと思います!
用意するのは青梅、氷砂糖、保存瓶の3つだけ!
シロップ作りに必要なのは「青梅」と「氷砂糖」と「保存瓶」の3つだけ!
3つだけでできるのは嬉しい!
でもどれも普段あまり使わないものなので、よくわからず…。それぞれについて教えてもらったことをご紹介します。
青梅とは…
青梅というのは、まだ色が青く未熟なうちに収穫した梅の実のこと。
果肉は固いけれど、風味が強くて発酵しづらくシロップ作りに最適だとか。
その年の気候にもよりますが、青梅はだいたい5月の下旬~6月の上旬に販売され始めるようです。
というわけで、シロップを作りたい場合は6月になったらスーパーや八百屋さんを要チェック!時期が過ぎると黄色く熟した梅の実しか手に入らなくなってしまうので、要注意です。
入手してすぐに作れない場合は、冷凍保存することもできるそうです。詳細は後段に書きますが、シロップを作りたい場合はとりあえず青梅をゲット!
氷砂糖…?ほかのお砂糖でもいいの?
結論から言うと、他のお砂糖でもいいそうです。
でも、純度の高い氷砂糖で作るとすっきりとした甘さで梅の風味を味わいやすく、じっくりと溶ける氷砂糖は梅の風味を引き出しながらシロップを作るのに適しているとか。
私は防災用の非常食に氷砂糖を常備しているので、去年購入したものを拝借して作りました…。笑
保存瓶は?
100均でそれっぽいものを買っちゃおうかな~…なんて密かに思っていたのですが、失敗しないためには道具が大切そうだと思いガラス製の密封保存瓶を購入しました。
保存瓶を選ぶポイントは
1.食品用であること (食品用でないガラス瓶は鉛が使われている場合があるとか)
2.熱湯消毒できること (保存食作りは消毒大事!)
3.広口であること (作業が楽!)
4.密封できること (雑菌&乾燥対策!さかさまにしても漏れないのも大事!)
5.大きめの瓶を買うこと (梅の重さの3倍目安)
6.透明だと経過が確認しやすい
だそうです。
意外と簡単!作り方!
さぁ、いよいよ作り方ですが…日数はかかれど作業は単純。
拍子抜けするほど簡単でびっくり。
1.梅の実を流水で洗う。
2.あく抜きの為に1~2時間水につける。(南高梅の場合は不要)
3.水気を切って清潔な布巾で拭き、バットやざるに並べる。
4.竹串や楊枝でヘタをとる。(ヘタのところに水気があったら丁寧に拭く。)
5.保存瓶を熱湯消毒し、完全に乾かす。
6.保存瓶に梅の実と氷砂糖を交互にいれていく。
7.1日最低2~3回瓶をゆらし、出てきたシロップや砂糖が梅の実全体にまわるようにする。
8.2週間ほど経ったら梅の実を取り出し、シロップを冷蔵保存して完成!
失敗しないコツ&押さえたいポイント!
水気は厳禁!梅の実も保存瓶もよく乾かして!
腐敗の原因になる水気は徹底排除!梅の実にも保存瓶にも、水気は厳禁です。水気という水気はしっかりふき取り乾燥させて、作りましょう。
保存瓶は熱湯消毒&アルコール拭き上げが最強。
保存瓶は熱湯消毒しました。突然熱湯をかけて瓶が割れるのを防ぐため、蛇口からでる一番熱いお湯で温めながら洗った後、熱湯を回しかけ、乾燥させました。アルコールか焼酎をしみこませた布巾で拭き上げると尚良いと聞いたので、焼酎をしみこませた布巾で拭き上げました。
手作りシロップのおいしさはヘタとりにあり!
大量生産でできない手作りの良さは、「ヘタとり」にあるそうです。ヘタはえぐみの原因になるそうなので、きれいに取り除いてあげましょう。
青梅はなるべく硬くて大きい無傷のものを。すぐに作れない場合は冷凍保存!
青梅は硬くて無傷なものほど腐敗、発酵しづらいそうです。熟した梅でもシロップは作れるそうなのですが、発酵しやすくなるそうなので初心者の私は青々とした梅を使って作りました。
青梅が出回る時期は限られていますが、洗ってヘタをとるところまで処理したら、冷凍保存可能。常温保存していると2~3日で黄色く熟してしまうので、要注意です。
冷凍青梅だと成功率UP?
青梅は冷凍することで繊維が壊れ、シロップが出やすくなるそうです。完成までの日数を短縮できると同時に腐敗や発酵も抑えることができるとのこと。冷凍せずに作ったシロップと比べてみると微妙に風味や味わいが異なるそうですが、どちらも美味しく出来るそうなので、最近では冷凍してから作る方も増えているようです。
もし発酵してしまったら…
傷がついている梅があったり、熟した梅を使ったりすると、梅の実が膨らんでシロップに泡がブクブクと出てきて発酵してしまう場合があるそうです。その場合は梅の実を取り出し、シロップをホーロー以外の小鍋に移して沸騰させずに弱火で15分程加熱すると発酵を止めることができるそうですよ。加熱したシロップはそこで完成として、そのまま冷蔵保存するようです。
シロップは冷蔵1年保存可能!
シロップは冷蔵庫で1年ほど保存可能だそうです。梅の実を取り出した後そのままでも保存できるようですが、沸騰しないように弱火で10分程度加熱しておくと保存性が高まるとのことです。
一歩を踏み出すと世界が広がる!
実は今年も本当は梅仕事デビューするつもりはなかったんです。
でも、自粛明けの登園途中、ダンゴ虫を拾っていた息子の頭の上から梅の実が落ちてきまして。笑
なにが落ちてきたんだろう~と拾った息子、あまりに良い香りがするのでどうしても食べたくなってしまったようで、その姿がかわいかったので「なら一緒にジュースを作ろう!」ということになって、降園後に八百屋さんへ直行し、一歩を踏み出しました。
母や幼稚園のママ友やご近所さんやお料理の先生に色々と教えて頂き、初めての梅シロップづくりは楽しい思い出になりました!
作り方が簡単なだけに、各家庭でいろいろな工夫があることを聞いて、梅仕事の奥深さに感動!長い間面倒に思っていたのに、結局、青梅、冷凍青梅、強制追熟という方法を試した青梅、の3種類の梅シロップを仕込んでしまいました…笑
梅仕事に挑戦してみたおかげで、梅雨は梅の実を大きく育てる季節なんだなぁなんて、ちょっと梅雨の印象も変わってしまうというおまけつき。少しでも興味のある方は、一歩を踏み出すと意外な簡単さ&楽しさに出会えるかもしれません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
記事を書いたのは…apricot project
小学生、幼稚園児の2児の母。「軽やかな気持ちでキッチンに立つ」ことをモットーに、家庭用理の手書きレシピの発信やワークショップ運営をしています。また、日本全国のものづくりを訪ねて勉強&商品開発をしています。