【別れ】親を看取ったその後

2021/12/23
  • 食育アドバイザー。小学生~大学生までの子を持つ母ちゃんです。業務スーパーとKALDIが大好き。 もっと見る>>

サンキュ!STYLEライターゆずうさぎです。
前回の記事でお話ししましたが、主人の母が亡くなりました。
ドラマなどでは、亡くなったところで終わったり次の瞬間数年後になったりするのでしょうが、現実はそうではありません。
人が亡くなっても次の日は来ます。
残された人は一日一日を過ごすのです。
今回は、母が亡くなった後の家族の様子と私の考えを少し書いていこうと思います。

義父の話

父は母の看病を本当に頑張っていました。
母の病気がわかって、病院に行ったり家の中に手すりを付けるなど改造したり、母が食べられそうなものを探したりお参りに行ったりしていました。
見ていて、こちらも苦しくなるほどでした。
亡くなった時の電話もお葬式の時も49日の時も、泣きながら気丈に務めを果たしておられました。

父はとにかく寂しいそうです。家事などは頑張れるけど話し相手がいなくて寂しいと。
特に食事がさみしいとおっしゃっておられます。

私たちは話し相手になることしかできませんが、少しずつ父を支えて行こうと思います。

家族の話

実子である夫は、覚悟をしていたからか母との最期の会話以降取り乱すことはありませんでした。もしかしたら、私たち家族を守らなければいけない責任感からかもしれません。
そして父のことが心配だからかもしれません。
ただ、この一連のことで疲れたらしく、少し休憩をしていたように思います。
そういう時は、そっとしてました。

子供たちは、それぞれ忙しそうですがやはり思うところがあるようです。
時々、フッと私のところにやってきて自分の気持ちを言うようになりました。
長子は特に人に対して過敏なところがあるので、他人に対してあたりが強くなったと悩んでいました。
長子に対しては、少しゆっくり時間を取って話をしました。
時間はかかっていますが、落ち着きつつあります。

私の話

私は学生時代から親元を離れて生活をしています。
夫とは学生時代から交際をしていたので、夫の母とは人生の半分以上知り合っています。
そして人生の半分くらい、私の母でした。

母が亡くなって、自分も悲しかったけどそれ以上に子供たちと父が心配で気が張っていたように思います。それでも、例えば買い物に行っている時自転車をこぎながら急に母の声を思い出して涙が出そうになってました。
泣くと止まらなくなるから、ずっと我慢していました。
皆の話を聞いていて、段々とよからぬことを考えるようになりました。

こんなに、皆が悲しむなんて…。私の残りの人生を半分にできたらよかったのに。

本当はもっと突飛なことを考えたけれどさすがにそれは打ち消しました。
この考え方も間違っているのは、わかっているのです。
ただ、『繊細さん』気質の私にはこの現実と周囲の様子がとても辛かったのです。
必要以上に自分が受け止めてしまったのだと思います。

ある日、私の感情は限界を超えました。きっかけはほんの些細なことで、母とも何の関係もないことだったように思います。
何だかわからない感情に陥って、爆発しました。
家事をすることもできず、財布を持って家から飛び出しました。
当てもなくフラフラと出かけて、ウインドウショッピングをしました。

歩きながら気づいたんです。
私はどこかで罪悪感を持って行っということに。

電車で行ける距離とはいえ、他県に行くことになる帰省をここ数年避けていました。
母はずっと帰ってきてほしがっていたのに。
これも、世間の情勢を考えればしょうがないことかもしれません。
誰も…母ですら私を責めたりはしないと思います。
でも、私自身がずっとそれを許せていなかったんだと思います。
我慢していれば、また以前のようにゆっくり会える日が来ると思っていました。

私は多分間違ってはいなかったと思います。
やはり、あの状況では帰省しないのがベストだったと思います。
電話などはしていました。

これを読んでくださっている方へ
いつか規制がなくなり自由に行き来できるようになる時のために、どうか何か体に不調があった時は検査に行ってほしいです。
そして、こんなご時世ですが定期検診を受けてほしいです。定期健診で見つかる病気もあります。早期発見なら治る病気もあります。
そして、もし私と似たような悲しい体験をしたことがある人がいたとすれば、決して自分を責めないでほしいです。
相手を思って、とった行動は何も悪くないのです。
感情で理解するのは、なかなか困難ですが私自身も今言い聞かせています。

感情的に崩れそうになった私ですが、私も健康でいようと決めました。
いつか規制がなくなった時に、元気に会いに行けるように。
そして、前向きに過ごそうと決めました。日常を楽しもうと。
母はそれを望んでいると思います。

まだまだ不安な時期は続きますが、あまり無理をせずに自分もいたわりながら過ごしていきましょう。

少しくらい内容が続きましたが、次回よりまた日常を書いていこうと思います。

■この記事を書いたのはサンキュ!STYLEライターゆずうさぎ
元サンキュトップブロガー。小学生から大学生まで三男一女の4人の子供を育てる母。
家族の日常や思いごとを時々書いています。

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