【子育て】元塾講師が「それ…間違ってるかも」と思うこと

2022/04/04
  • 食育アドバイザー。小学生~大学生までの子を持つ母ちゃんです。業務スーパーとKALDIが大好き。 もっと見る>>

サンキュ!STYLEライターゆずうさぎです。
私は、元塾講師です(数学担当)。今でも少し子供の教育にかかわっています。
そのため、色々な方に勉強について相談を受けることがあります。

その中で、私が「うーん、、実はそうじゃないんだけどなー-」と思うことがあります。
今回はそれを書いていこうと思います。

あくまでも個人の見解なので、軽い読み物として読んでくださると嬉しいです。

兄・姉と比べて、この子は…は間違ってるかも。

時々、「お兄ちゃん、お姉ちゃんの時と比べて成績が落ちた」という言葉を聞きます。

…これ、微妙に間違っているかもしれません。

私自身も経験したのでわかります。

おそらく、例えば三段階評価で「よい」「ふつう」「もう少し」なら「よい」の数が減った…五段階評価で「5」「4」「3」「2」「1」の「5」や「4」の数が減った…ということだと思うのですが、そもそも長子の時と次子の時で評価方法が変わっている可能性があります。

学校等で評価の仕方が変わる時、学校側からおそらく説明があるのですが、意外とそこをスルーされていたり今までの経験から、「よい」や「5」の数を無意識に数えて判断しているところがあるのではないかなーと思います。

また、兄弟姉妹は他人なので同じことが得意とは限りません。
我が家は4人の子どもがいますが、それぞれ個性的です。得意なことも苦手なことも違います。ましてや、私とも得意なこと不得意なことは違います。
だから、そもそも兄弟姉妹で比べること自体もあまり意味がないことかなとも思います。

偏差値の高い学校に入らないと大学に行けない…は間違ってるかも。

偏差値というのは、あくまでも指標の一つなのであまり大々的に取り上げるのは、個人的には好きではないのですが(笑)

地域差はあるのかもしれませんが、意外とそう思っている方はいるのではないかなと思います。

今は、大学がとても多くて子供の数が減ってきているので、入ろうと思えば大学生になれます。もちろん、共通テストが必要な学校(主に国公立大学)に入るにはある程度高校全体の学力は必要かもしれませんが。

入試の方法も、多岐にわたっているのでそれぞれ行きたい学校について、進学実績などを調べてみるといいかもしれません。

また、例えば勉強がとても苦手だけど大学に行きたいと思っている方もいるかもしれません。本人がとても真面目で提出物をしっかり出すなど内申点が取れる子なら推薦で大学に行けるかもしれません。

様々な情報を収集して、将来を見据えることが大事かなと思います。

兄・姉のドリルを次子に取っておこう…は間違っているかも。

これもあるあるなのですが、兄姉で使っていたドリルを弟妹に使うという方がいると思います。

そのこと自体は悪くはないですが、少し気を付けなければいけないことがあります。

1つ目に、学習指導要領が変わって単元が学年単位で移動することがあることです。

具体例を出すと、中学生の数学で「素因数分解」を学ぶのですが、数年前まで中学3年生で習っていました。しかし、最近中学1年生で習うようになりました。

学習指導要領が変わるとよくあることです。
だから、もし妹さん弟さんがドリルをしてる時に「習ってない」と、言ったら一度教科書を確認してみるといいと思います。

二つ目は、学習する内容が変わるということがあることです。

有名なものは歴史で、昔(今の大学生の子が中学生くらいまで)日本最古のお金を「和同開珎」と教えられたのですが、最近では「富本銭」と教えられている(ただし、実際に貨幣として使われていたものなのかおまじないに使うものだったのかははっきりしないようです。またどのくらい流通したかもわからないようです。)…などですかねー。

学問自体はアップグレードしていくので、ほんの数歳差でも習ったことが少し違う…こともあります。

こちらも、子供からわからないと言われたとき、一度教科書等で見直すことをおすすめします。

また、兄弟姉妹で学力の到達度が違う場合、同じドリルを使っても兄姉にはちょうどよくても弟妹には簡単もしくは難しいということもあります。

そこを見てあげることも必要だと思います。

私は4人の子どもを育ててきました。
個性的な子たちで、塾に行くのを嫌がったため(無理やり塾に行かせて、逃げ出した子もいました。個性的過ぎて塾から断られた子もいました。)勉強は私が見ました。

そんな中、失敗も含めて私の経験から感じたこと、またママ友さんたちに相談されて感じたことを書きました。

何人育てていても、子育てには悩みはつきものです。特に教育については正しいものがないので、悩みます。でも悩むというのは、親として素晴らしいことで、子供に愛情がある証拠です。

今回私が書いたことが、何かの参考になれば幸いです。

■この記事を書いたのはサンキュ!STYLEライターゆずうさぎ
元サンキュトップブロガー。小学生(卒業しました)~大学生まで三男一女の4人の子どもを育てる母。元塾講師で、現在も子供の教育に携わっています。

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