【学習】数学・算数が苦手な方へ(勉強方法)

2023/01/03
  • 食育アドバイザー。小学生~大学生までの子を持つ母ちゃんです。業務スーパーとKALDIが大好き。 もっと見る>>

サンキュ!STYLEライターゆずうさぎです。
私は、元塾講師です(数学・算数担当)。
今でも、子どもたちの勉強は私が見ています(子どもは4人とも塾等には行っていません)。
特に数学や算数は、わりと苦手と得意がわかれがちな教科で、ママ友さんからお子さんの勉強の相談を受けることもあります。
前回、数学(算数)の教科の特徴について書きました。
今回は、本当に数学(算数)がわからなくなった時どうしたらいいか、わからなくなる前にどうすればいいかを書いていこうと思います。
あくまでも私の経験談ですが、もし何かの参考になれば嬉しいです。

分からない時が行動をするとき

よく聞く言葉として…
「今は小学生だから、勉強系(塾等)は中学になってからでもいいかなー」
「まだ、中学1年生(2年生)だから勉強系は受験生になってからでもいいかなー」
「上の子の受験が終わってないから、下の子はそれが終わってからでもいいかなー」

というのがあります。

その気持ちはね…よくわかるんですよ!!本当に!!!

勉強系ってお金かかるし!!!(切実)

主婦目線ではそうなのですが、講師目線では『それでは遅い』のです。

しつこいようですが、数学(算数)は積み重ねの教科です。
わからなくなってから取り返すことの方が、時間もお金もかかります。
なるべく金銭的にも時間的にも、節約したいならわからなくなってきたときに行動を起こした方がいいと思います。

分からなくなっているところまで戻る

実際に『わからなくなっているかも…』と思ったら、確実にわかっている学年まで戻ることが大事です。
理由としては以下の2点です。

・どこで引っ掛かっているかを見極めるため(どこまでわかっているかを、見極めるのも大事)
・解ける問題を解いて、自信をつけてもらう(分からないことばかり勉強していると嫌になってくるので、正解ができて丸がもらえることの快感を覚えてもらう)

基本的にテスト等でバツをもらうことは、自分を否定されているように感じる子も多く、最初は大なり小なりショックを受けます。それが続くと、「もういいよ。どうせできないし…」とあきらめのような開き直りのような胸中になるようです。だからこそ、丸を付けてもらえる喜びを思い出してほしいです。
また、些細なことが引っ掛かっていてその後の単元に影響をしてくることがあります(例えば、九九を一か所だけ間違って覚えていて、それをスルーしていたため小数の割り算のテストでひどい点数を取ってしまう…とか。それまではずっと計算ミスと思われていたのだと思います。)
数学(算数)ではおこりがちなことなので、戻ることは大切です。

学年が上がって、戻ることに抵抗がある子供に対しては、きちんと説明してあげることが大事です。
プライドを傷つけないよう、どうして戻った方がいいのかを伝えることが大事だと思います。

人に頼るが、丸投げしない

教え方について書いていこうと思います。
物事を理解していることと、人に伝えることは違います。
特に、親子は愛情があるだけに他人以上に感情が入ってしまうため、勉強を教えることは難しいと思います。
だからプロ(塾や家庭教師等)に頼るのは、アリだと思います。
また、ほかの習い事等で時間的に難しい子は通信教育などに頼ってもいいでしょう。

どちらにしても頼るのではあれば、本当にその子の性格や学力に合っているかをしっかり見てあげるのは大事だと思います。
また、経済的に塾や家庭教師は…という方は、学校の先生と連携を取るのもおススメです。特に小学校の先生はほぼすべての教科を担任の先生が見ているので、懇談等で子どもの学習で不安なところを聞くのもいいと思います。

ただ、どの場合でも丸投げをしないことが大切です。(塾に入れるだけ…通信教育を受けるだけ…学校の先生に伝えるだけ…)

基本的には、家庭学習が一番大事です。教えることは、塾や家庭教師の仕事・宿題をしているかをチェックすることは親の仕事のように役割分担するといいかなと思います。
また通信教育の場合は、きちんとしているかをチェックすることが大切だと思いますし、学校の先生を頼るなら「うちの子は、ここが分かってないので見てほしい」ではなく、「ここが、分かってないようなので学校でどうやって伝えているか教えてほしい」と教え方を聞くことがいいと思います。
先生は教育のプロですが、沢山の子を抱えていてとても忙しい印象があります。すべてを任せてしまうのではなく、あくまでも連携を取ることが大切だと思います。

褒めてあげる

人は、とかく『できていないところ』に目が行きがちです。
特に、自分の子どもについては余計にそうなのではないでしょうか。

昔、私が塾に勤めていた時、先輩の塾講師に言われた言葉があります。

「勉強ができる子は、それが当たり前だと思われて褒められることが少なくなる。本当はテストでいい点数を取ることは当たり前じゃない。その子たちの努力があってできていることだ。塾の講師をしていると目が『下』(できていないこと)に向きがちだ。きちんと上(できていること)を見て大人が評価してあげる(褒めてあげる)ことが大事だよ。」

もう20年以上前の言葉なのですが、妙に心に残っています。

勉強だけでなく、色々なことを自分でできる子は『大丈夫』と思われがちです。
でも、子どもは褒められると嬉しいのです。
テストでいい点を取るだけでなく、宿題をきちんとしたとか学校の準備がきちんとできたとかでもいいのです。
いいところを探してあげてほしいです(正直、親が褒めることが先生や他人が褒めるより断然嬉しいと思います)。

また、経済的に塾や家庭教師などは難しいけど、忙しくて子供の勉強を見ている暇がないという方もいらっしゃると思います。
私もそうでした!親って忙しいですよね…(涙)
でも、一日10分でもいいと思います(その際は、分かる問題一問・難しい問題一問とかにして勉強を一緒にする習慣をつけるのがいいかと思います)。

偉そうに言っていますが、私自身も言うほどできていません。やっぱり忙しさを言い訳にして、子どもたちに目を向けられない日々もありました。
今でも、子ども達とよく話しています。もうみんな大きくなったので、かなり対等に話しています(なんなら、アラフィフの私の老いを心配されるほどです)。紆余曲折はありましたが、そこそこ幸せです。

でもね、子ども達がもっと小さい頃にもっとゆっくり色々と見てあげればよかったなーと思うこともあります。

そんな私の経験を踏まえて今回の話を書きました。

その他…

子どもを褒める内容について
子どもが小学生くらいまでは、できなかったことができるようになったことを褒めることが大切かなと思いますが、中高生になったらその子の気質や存在を褒めることが大切かなと思います。

例えば中学生くらいの子に「計算が苦手だったけどできるようになったね」という風に言うのも喜ぶとは思うのですが、「あなたの計算は正確ですごいね」みたいな感じで『しっかりと自分の実力にしてるよ』という意味を含んだ方が、子どもの自信につながるかもしれないなと思います。
また自分ができないことを子どもができた時、相手をたたえるのも大事です。私自身がとても機械音痴なので、子ども達が色々なことを教えてくれると本当にすごいと思うので、素直に口にします。
ある程度年齢が上がると、親がかなわないことも多々出てきますので、そのたびに「すごいね」と伝えるのも大事かと思います。

どこまでを望むべきか
どの教科であれ一つの単元を完璧に理解してから、次の単元に行くことが理想だとは思います。でも、苦手なことを完全に理解することはとても難しいし、時間がかかることです。だから7~8割理解していたら、次の単元に進むことがいいかもしれないです。そして、長期休みの際に再びその単元を繰り返し練習して固めていくことをおススメします。計算に関しては、なるべく完璧に理解してできるようにしておいた方がいいです(どれだけ他のことを理解していても、計算が合わないと答えが合わないので)

もちろん、望んでいる進路や置かれている状況によって勉強の方法などは変わってくると思います。
必要なところを参考にしてくれるとありがたいです。

■この記事を書いたのはサンキュ!STYLEライターゆずうさぎ
中学生から大学生まで三男一女の4人の子どもを育てる母。元塾講師(数学・算数担当)
今回は数学(算数)の勉強の仕方を書いてみました。

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