【学習】元数学塾講師が考える春休みにしてほしいこと(中学1・2年生編)
サンキュ!STYLEライターゆずうさぎです。
私は、算数・数学の講師でした。
今でも、少しだけお子様の勉強に関わらせてもらってます。
そんな私が、子どもたちを見ていて「春休みに是非ここだけは押さえてほしい算数」を書こうと思います。
算数や数学は、『積み重ねの教科』です。前の学年で、積み残してしまうと取り戻すことがなかなか難しい教科だと思います。
そして、年々難しくなる教科です。だけど、比較的大きくなるまで逃れることができない教科です。
だからこそ、できるだけ苦手にならないように…できるだけ嫌いにならないように…学年が変わる際、ここだけは押さえてほしいというところを書いていこうと思います。
なお、見出しの学年は現在の学年です。
中学1年生
小学生では、いわゆる0以上の数が学習範囲となっています。
そして、中学生では0より小さい数が学習範囲となります。
また、文字を使った式や方程式を習います。
中学に入り、急に計算が合わなくなった子は符号のミスや文字のミスが多いかもしれません。
中学校で使っていたドリルなどで、復習してみることをおススメします。
関数(比例・反比例)で引っ掛かってしまった子は、比例や反比例の意味や式、グラフが書けるかどうかを確認するといいと思います。
図形が苦手な子は、まずは面積や体積の公式をしっかり覚えているかどうか確認するといいと思います。直線や面の位置関係などが分からない場合は、具体的にティッシュの箱などを使って考えるとわかりやすいかと思います。
中学2年生
中学2年生では、受験に直結するような単元を習います。
計算としては、連立方程式を学びます。計算が長くなりますが簡単な問題からミスがないように練習していくといいと思います。
中学2年生の後半では、関数(一次関数)と図形の証明(合同)を習うのですが、これがとても難しく点数がとりにくくなると思います。
関数が苦手な子は、いきなり応用まで解けるようになるのはとても難しいことだと思います。だから、まず春休み中には一次関数の意味と式とグラフが書けるようになることが大切だと思います。まずは、基礎からしっかり理解していくことが大切です。
図形が苦手な子は、まずは合同の条件・各図形の定義や性質をしっかりと覚えることをおすすめします。
それができた上で、簡単な証明から書いてみることが大切です。
証明をかけない子は、文章を書くこと自体が苦手が事が多いです。しかし、書かなければ書き方を覚えることはできません。間違っていても、ヘタでもいいので書いてみることが大切です。
最後に
中学生になると、親が丸付けをしたり勉強を見てあげたりすることは少なくなるかもしれません。自分で勉強するにしても、塾に行くにしても『答えがあっているかより、解説をしっかり聞く(読む)』ことが大切です。
あとは、焦らず基礎をしっかり押さえていくことが大切です。
春休みは、意外とあっという間に過ぎます。一日一日を大切にしてほしいです(ずっと勉強することを良しとしてはいなくて、勉強するときも遊ぶときもその時を大切にしてほしい)。
親御さんに関しては、成績表やテストの結果を見るときに数字だけを追わないでほしいなと思います。テストはその時々の難しさがあるので、前回のテストと比べて点数が落ちてる…と落胆する必要もないかもと思います(そもそも、出題範囲も違いますし…)。
テストを見るときは、勉強が苦手な子なら平均点を聞いて平均点に近ければ頑張ったと褒めてあげてほしいです。
また、テストや成績表は、今その子がどこまでわかっているか、どこがわかってないかを知る指標でもあります。一喜一憂せず冷静に結果を見てあげられるといいなと思います(成績表を見方がわからないなら、学校の先生に聞いたり塾の先生に見てもらったりすることがいいと思います)。
中学になると、テストの点数がとりにくくなります。本人も、傷つくときがあると思います。頑張ったことを褒めてあげることも大切かと思います。
今回、4回にわけて小中学生の算数・数学の勉強について書きました。
最初に書いたように、算数や数学は積み重ねの教科です。だからこそ、分からなくなると授業がつまらなくなります。学校生活は大半が授業なので、少しでも楽しくなるように書いてみました。
何かのヒントになれば嬉しいです。
■この記事を書いたのはサンキュ!STYLEライターゆずうさぎ
中学生~大学生まで三男一女の4人の子どもを育てる母。
元塾講師(算数・数学担当)。子どもたちの数学や算数の苦手意識が少しでも解消されますように…の気持ちを込めて書いてみました。