【子育て】生きづらい子の学校生活での工夫(小学生編)
サンキュ!STYLEライターゆずうさぎです。
私には、4人の子がいます。それぞれ思春期があったり、相応の悩みがあったりして育てる時の苦労は人並みにありました。
ただ、4人のうち一人…少し生きづらい子だったので人並み以上に苦労したように思います。
そんな私が、工夫したよかったことを少し書いていこうと思います。
一言に『生きづらい子』と言ってもASD(自閉スペクトラム症)・ADHD(注意欠陥多動性障害)・LD(学習障害)などなど、本当に沢山のタイプがあります。
私は、プロではないのであくまでも私の経験として伝えます。
また、例えばADHDと一言で言っても色々な性格もありますし、得意不得意もあります。
我が子には合っていた工夫・合っていなかった工夫を書きます。
(我が子は、ADHD傾向・協調性運動障害がありました)
主に困っていたこと
協調性運動障害は、いわゆる『不器用』です。
ただ、可愛げのある不器用ではなく生活に少々支障が出ます。
・靴ひもを結んだり、ズボンの中にシャツを入れたりすることが苦手。
・字を書くことが苦手
・絵や図形を描くことが苦手
などなど。。
他にもたくさんありました。
小学校に入学すると、困ることが多いです。
『こうであるべき』というこだわり捨てた
小学校低学年の時は、靴はマジックテープが主流だと思いますが、高学年になると紐靴が主流になります。
本人も紐靴を欲しがりましたし、実際に買い与えました。
彼は靴ひもを結ぶことはできますが、結び方がかなり甘いのですぐにほどけてしまいます。
「紐を結ぶことが苦手だ」と言っても、意外と通じません(ここまで、先天的に苦手だと想像しにくいのだと思います。だらしない子だと思われがちです。)
そこで、靴ひものない靴をあえて選ぶようにしました(マジックテープは嫌がったので、大人用の靴を探しました。大人サイズになるまでは、男女兼用の靴を探しました。)
同じように、シャツをズボンに入れられないならウェストがゴムのズボンを選んだり(その方が、入れやすいみたいです)、『この年齢だったらこうするべき』という思い込みを捨てました。
一人で解決しようとしない
・学校の先生や自治体の教育相談などに相談をしてみる
衣服や靴のことなら、(制服などがなかったので)比較的自由だったのですが、宿題用の漢字練習帳など学校から学年ごとに決められている物についても、壁がありました。
彼は、とにかく小さな字を書くことが苦手だったので学年が上がるたびに漢字の宿題に苦労しました(彼の字が枠に入らない。。)
そこで、高学年になった時「どうしても、200字詰めの漢字練習帳では字が入らない。150字で許してもらえないか」とお願いをしました。
その頃には、自治体の教育センターに相談をし、学校とも連携をとっていたので学校側から許してもらえました(相談実績などは大事です)
・できないことは、あきらめる
字や図形を描くことが苦手なことは、あらかじめ学校に伝えていたので、色々なことに妥協できていました。
彼は、勉強が特に得意でも苦手でもなく人並みにできるのですが、先生が頭を抱える事が起こりました。
…棒グラフが書けなかったんです。
保護者懇談で、担任の先生に「彼はちゃんとわかっているんですけど…このテストは丸にできないんです。ほかの先生と話し合ったんですけど…」とかなり困った様子でテストを見せてくれました。
「…うーん。。これは…先生も迷うだろうな…」というのが、私の感想です。
棒グラフがメモリから半分くらいずつずれていました(全体的な雰囲気は、「この子…理解してるんだろうな」という感じでしたが…)。
このようなこともあり、テストで満点を取ることは本当に難しかった彼ですが、テストは点数よりも内容を見ました。(本人にも、気にしていたので「理解していることはわかっている。ただ、うまく書けないだけだから気にしなくていいよ」と伝えていました。
また、保護者懇談などで、とにかく学校と相談をして情報を共有するように努めました。
工夫して失敗したこと
・細かく収納を分けること
小学校低学年時は、まだ大丈夫だったのですが高学年になると本当にプリント類が増えて苦労していました。
どうしても各教科で配られたプリントを時間内に整理することができませんでした。(色々と簡単に分けられるファイルみたいなものを買ってみたんですけどね…汗)
結局、全く違う柄のファイルを二つ用意して(しかも、彼が好きなファイル)『家から学校に持って行くもの』『学校から家へ持って帰るもの』という単純な分け方にしてみました(それでも、カバンにぐちゃぐちゃに入れたりすることが多く、声掛けは必須でしたね…涙)
・シールで目印をつける
百円ショップなどで、シールを買って「お道具箱の右側に入れる、左側に入れる」みたいな感じで、見てわかるように区分分けをしたことがあります。これも…彼にとっては段々とオブジェになってしまい、うまくいきませんでした。
・ふせんをメモ用紙代わりにして、忘れてしまいそうなことをメモして机に貼る
そもそも、メモをすることをめんどくさがり、ふせんもパラパラと机の下に落ちてしまって…友達が常に拾ってくれていたようです(あぁ…申し訳ない…)
沢山失敗もしたけど、とにかく(学校の先生と相談して)いろいろと試してみることがいいと思います。ダメだったら次に行けばいいですし。
余談ですが、現在大学生のわが子。
苦手なことも沢山あるし、人よりは遅い成長を遂げていますが、少しずつできることは増えています。
焦らず、頑張りましょう!
■この記事を書いたのはサンキュ!STYLEライターゆずうさぎ
中学生以上の4人の子の母。生きづらい子を育ててきた経験を書きました。