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【子育て】生きづらい子の成長の話

2024/10/04
  • 食育アドバイザー。小学生~大学生までの子を持つ母ちゃんです。業務スーパーとKALDIが大好き。 もっと見る>>

サンキュ!STYLEライターゆずうさぎです。
私には、4人の子がいます。その中の一人が『生きづらい子』です。
彼には、できないことが沢山あります。
小さい頃は、将来がとても心配でした。

『もしも、同じように心配をされている方がいらしたら…何かの参考になるかもしれない』

そんな気持ちを込めて、この記事を書いています。

小学生~中学生時代

お弁当

幼少期、彼は特に何かに秀でているわけではなく、明らかに何かができない(言葉が遅いなど)ではなくいわゆる『普通』に見えていました(周囲からは、マイペースな子と思われていました)。
でも、私には何とも言えない『違和感』がありました。
それは今でもうまく言葉にはできません。

年々、私の違和感が大きくなっていきました。周囲から「大丈夫だよ」と言われる日々…少し疲れていました。

小学校高学年の時に、私の中で決定的な事が起こり、市の教育センターの門をたたきました。
本人と共に面談、そして本人のウィスク検査(知能検査)をおこないました。

彼は、いわゆるでこぼこ児で得意なことと不得意なことが、はっきりと分かれていました。
(余談ですが、検査結果が出た瞬間とてもホッとしました。自分の中の違和感が明確になったことと、できなことに対して『私(親)のせい?』とやはり自分のちょっと責めていたところがあったので…)

苦手なことは
・紐を結ぶ(靴ひもなども難しい)
・片づけをする(物をもとの位置に戻すことが本当に苦手)
・シャツをズボンに入れる
・字をきれいに書く
・周囲の空気を読むこと
・自分の気持ちを言葉で伝えること

などなど、沢山ありました。このため、『だらしない子』と思われがちでした。(特に、学習面においては可もなく不可もなくだったので余計に思われていたようです)

教育センターに行って、学校側に相談したことから学校からも少し配慮をしてもらえるようになりました。
また、(もう色々なことを理解できる年だったので)本人にも現状を話しました。きょうだいを含む家族にも、祖父母にも資料を見せながら伝えました。

中学生になると、思春期に入り難しい年ごろになりました。一番多感で、大変な時期だったように思います。
この頃、自分の気持ちをうまく言葉で言えない彼は、沈んだりメンタル的には大変でした。

高校時代

お弁当

高校は、彼が行きたいところを選びました。
余談ですが、落ち着きがない彼は塾に行くこともできませんでした。塾側から難色を示され、『だったら…私が彼の勉強を見る(←元塾講師なので)』と心に誓い、塾に通わせることはありませんでした(これもまた…切なかったんですけどね)。

何度も、学校を見に行って高校の説明会で個別相談にも行き、学校を決めました。

高校に入る頃には、苦手なことは減っていましたが、やはり周囲の人に助けられながら、高校生活を送りました。

小中学生のころに比べたら、(彼のペースでゆっくりとですが)少し成長したので、少し見守る時が増えました。

余談ですが、彼の行きたい学校が(本当にたまたま)靴ひものないローファーと装着型のネクタイが制服だったこともその学校に決めた理由でした。やはり靴ひもを結ぶことやネクタイを結ぶことは(以前よりは出来るようになったとはいえ)忙しい朝にきちんとできるかと…考えました。

その後の進路

お弁当

もう少し勉強したいことがあるということで大学に進学しました。
ここまでくると、やはり親の範疇を超えてしまうので、今は手助けをすることはほとんどなくなりました。

大学進学については、本当に話し合いました(高校までと違って時間割がなく、自分でカリキュラムを組んで自分で学校に行くようになるので…できるのかなーと心配でした)。

1人で行動することが(気楽で)好きな彼なので、友達がたくさんできた…など劇的なことはないのですが(笑)マイペースに楽しんでいるようです。

人よりはのんびりな成長で、同じ年の子ができるであろう『当たり前』のことをできなかったり、できるようになるまでに時間がかかったりしますが…彼なりに色々なことを頑張っています。

注意していること

寄せ植え

生きづらい子の成長のために、私が注意していたことを書いていきます

・手を放すタイミング
誤解を受けやすく言葉足らずな子ですが、全てのことを一緒に行動するわけにはいきません。
我が家の場合は(子どもが映画を見ることが好きなので)、小学校高学年の時くらいに(映画館には連れて行きましたが)映画を一人で見て、中学生以降は自分で映画館に行くようになりました。
初めて一人で映画館に行った日は心配でたまりませんでした(何かあったら、電話をしてくるようによく言い聞かせてました)
高校生になると、課外活動(遠足)などで現地集合になるので遠方へ行く機会も増えます。電車には(もちろん乗ったことがありましたが、複雑な乗り換えは心配でした(実際…乗り換えに失敗して遅刻ギリギリになったことがあります。。)

・無理をしなくていいことは無理をしない
小さいことなら、靴ひもを結べないなら靴ひものない靴を選ぶなどです(ネクタイは将来的に結べないと困るので、練習をしないといけませんが…)。
バイトも、何が合うかがわかりにくいので短期バイトやスキマバイトを利用するようにしています(色々なところに行けて楽しいようです)。

・一人で抱え込まない
子どもがうまく周囲になじめなかったり、できないことがあると何となく自分(親)のことを責めてしまうことがあります。でも、ふと周囲に目をやると助けてくれる公共機関があったりします。
調べてうまく利用していくのもいいと思います。

今回、私の子育て経験を書いてみました。
もちろん失敗も沢山あり、泣いたことも子どもと喧嘩したことも沢山あります。
まだまだ、成長途中の彼はこれからも色々と心配なこともあると思います。

私の経験が誰かの役に立てば、嬉しいです。

■この記事を書いたのはサンキュ!STYLEライターゆずうさぎ
4人の子の母。今回は、でこぼこ児の子育てについて書いてみました。
この記事は、本人の了承を得て書いています。

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