私のヘアドネーション体験記

2021/09/25
  • 食育アドバイザー。小学生~大学生までの子を持つ母ちゃんです。業務スーパーとKALDIが大好き。 もっと見る>>

数日前、人生で初めてヘアドネーションをしてきました。
ヘアドネーションをしようと思ったのは5~6年前です。
その時にどうしたらいいかわからず、紆余曲折して、やっと先日実行できました。
ヘアドネーションに興味があってもどうしたらいいかわからない人がいたら、この記事が役に立てばいいなと思って私のヘアドネーション体験記を書いていこうと思います。

きっかけと決意

私が髪の毛を寄付しようと思ったきっかけは、私の母の病気です。
今から5~6年前、母は大きな病気になりました。
その時に、母は病気よりも治療によって髪が抜けることをとても気にしていました。(とてもポジティブな人なので、病気への不安より治療への不安の方が心配だったようです)

母は小奇麗な人でしたが、おしゃれにとても興味があるという感じの人ではありませんでした。そんな母が髪の毛を心配している姿を見て

「女性にとって髪の毛がなくなるかもしれないということが結構不安とストレスになるんだな」

と体感しました。

母は、幸い治療のかいあって元気に過ごしており、髪の毛は抜けなかったのですが、母と同じような気持ちになっている人へ私の髪の毛をプレゼントしたい。

私の髪の毛を使って誰かが幸せになってくれるなら嬉しいな…と思い、ヘアドネーションをしたいと思うようになりました。

そして、50センチ以上を寄付する人が少ないと聞いたので

「せっかくなら、50センチ寄付したい」

と思うようになりました。

調べる

すぐにヘアドネーションについて調べてみたのですが、

「よくわからない」

と言うのが最初の感想でした。

ネットで情報を見たり、ほかの方の体験談などを読んでみるのですがやっぱりよくわからず…。

一度挫折してしまいました。(とりあえず髪は伸ばしていた)。

再び決意する

ヘアドネーションは大人だけでなく、お子様がすることも多いようで娘の友達が「ヘアドネーションした」という話を聞くようになりました。

一度挫折したもののやっぱりどこか気になっていてロングヘアを保っていた私は、子供の話を聞いてチャレンジすることを決めました。

50センチ寄付したいという気持ちは変わらず、髪をしっかり伸ばすことにしました。

髪を切る

本当は、昨年髪を切るつもりでしたが、コロナの影響で断念しました。
今年も迷ったのですが、髪が長くなりすぎてどうしようもなくなったので決行しました。

お店の選び方
●私は知り合いでヘアドネーションをした方に聞いて、ドネーションカットをしてくれる店に連絡しました。その際に自分が不安に思っていることを電話で聞きました。

[不安に思っていたこと]
・髪の毛を切った後どうしたらいいかわからない(自分で送る場合の説明を受けたい)
・くせ毛なので短く切った後うまく扱えるか心配(切った後、難しいテクニックがいるような髪型になるととても困る)

きちんと自分の話をすることで、不安を解消します。

●美容院に行ってカルテ(髪の毛と一緒に、どういう人が寄付をしたのか←年齢や性別、髪の状態を書いた紙を送ります)を作ってもらい、どのくらいの長さを寄付するかを決めます。

[髪を切るまでにすること]
・当日は特に何も指定がなかったので、本当にそのまま髪の毛をみつあみにして行きました(写真の髪の毛がふわふわして見えるのはみつあみの後です)
・カルテに書く髪の毛の状態とはパーマの有無、毛染めの有無、髪を切ってからの期間(髪を切って一年以上経ったものを送る場合はチェックがいるようです)などです。
・寄付する長さは、31センチ以上です。「どれくらい残したいか」か「どれくらい送りたいか」のどちらかの観点で決めます。
私は「50センチ送りたい」という希望から長さを決めました(51~52センチくらい切りました)
・切った後の髪形について希望を言う。
私は、朝ヘアアイロンを使ったりこてを使ったりすることが、かなり難しいのでなるべく楽にセットができるようにお願いしました。

私も一房切らせてもらいました。
髪を切ってもらって、ものすごく軽くなったことに衝撃を受けました(髪の毛って結構重い)。

きれいにカットしてもらいました。

費用と気を付けていたこと

[かかった費用(私の場合)]
・カット代
・郵送費(私はゆうパックで送りました。普通郵便でも送れるようです)
・維持費(寄付をするものなので、何か月かに一度毛先をカットしたりトリートメントをしたりしていました)

[気を付けていたこと(私の場合)]
・髪をきれいに保つため、後半はほとんど白髪染め以外はしませんでした。
・なるべく沢山の髪の毛を寄付したかったので、段を入れたり髪をすいたりすることも、後半はあまりしませんでした。
2年くらい伸ばしていましたが、最後の方は髪型も三つ編みくらいしかできなくて(長すぎてアレンジできない…。アニメや漫画のキャラクターをマジで尊敬しました。。)髪を洗って乾かすのも時間がかかっていましたが、私はもともとかなり長い間ロングヘアだったため、あまり苦痛には感じませんでした。

周囲の反応・私の気持ち

基本的には驚かれることが多いです(当たり前ですが…笑)

特に子供たちには驚かれました。
私は子供が生まれてから、ほとんどショートヘアにしたことがなくてここまで短くしたのは、子供のころ依頼です。
子供たちは私のショートヘアを見たことがなくて、特に三番目のこと四番目の子は私のロングヘアが大好きだったそうで…。
末っ子には半日口を聞いてもらえませんでした(笑)
私はヘアドネーションをしたことは後悔してませんが、とりあえず娘とまた髪の毛を伸ばすことを約束しました(笑)

ヘアドネーションをすることで、私が一番不安だったのはほとんどショートカットにしたことがないのでその後大丈夫かなーということでした。
そこは、美容師さんに不安に思っていることを伝えることで解消できます。
切った時は本当にドキドキしました。今も鏡を見慣れません(笑)

ヘアドネーションを人に勧めるかと言われれば…何とも言えません。
もう一度するかと言われれば、やってみたいです。

切ってくれた美容師さんに「もう一度やってみたいなー」と伝えた時、こんな風に言われました。

「ヘアドネーションをしてくれるのはとてもありがたいことです。
でも、ゆずうさぎさんがもし髪を切って『すごく楽でこの髪形でいたい』と思ったら無理しなくてもいいんですよ。
髪を伸ばすことが大変に思えて、髪の毛に対して苦痛に感じるならそれは悲しいことです。」

その通りだなと思います。

私はまだ、ショートになった髪が気になってついつい触ったり鏡を見たりしていますが、これが楽だと思うなら、もうしないかもしれません。
でも、そもそもロングヘアを苦痛と感じたことないのでフラッともう一度するかもしれません(今はもう一度やってみたいという気持ちが強いです)。

ヘアドネーションは達成感はあります。そしてきっと、誰かの役になってるんだろうなと思います。
もしヘアドネーションをしてみたいけど、どうしたらいいかわからないという人がいれば、私の経験が参考になれば嬉しいです。

■この記事を書いたのはサンキュ!styleライターゆずうさぎ
元サンキュトップブロガー。小学生から大学生まで三男一女の4人の子供を育てる母。
先日、人生初のヘアドネーションをしました。その経験を書いてみました。

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