【人間関係】繊細さんは損なのか
サンキュ!styleライターゆずうさぎです。
昨今「繊細さん」という言葉を聞くようになりました。
その言葉を聞くようになるずっと前から、私は自分が「繊細さん」であることに気づいていました(もちろんその言葉はありませんでしたが)。
「繊細さん」は果たして損なのか得なのか…私自身の経験と考えを書いていきたいと思います。あくまでも私の個人的な考えであることを念頭に読んでいただければと思います。
(お茶を飲みながら、軽い気持ちで読んでくださるとうれしいです)
違和感があった子供のころ
「繊細さん」とはいわゆる「HSP(highly sensiteve person)」のことです。
非常に感受性が強く敏感な気質を持った人という意味です。
つまり性格なのです。
私は子供のころから人の目線がとても気になる子でした。
ちょっとした言い回し(自分が言ったことに対しても、相手に言われたことに対しても)いつまでも覚えているしそのことで寝つきが悪いことも多々ありました。
自分がこんなにいろいろ考えているのに、どうして周囲の子は次の日には笑顔で私に接してくるのか本当に不思議でした。
中学に上がるころには、自分がどんなに一生懸命訴えても自分の気持ちがわかってもらいない気がしていつもピリピリしていました。
口は達者だったので、周囲にはおそらくいつもイライラしていてかなり生意気な子に映っていたように思います。
心から笑ったり楽しいことを見つけることは苦手だったように思います。
高校時代には自分の敏感さに体が耐えられなくなり、よく過呼吸を起こして倒れるようになりました。自分がどうしてこうなるのか、自分がダメな人間なのではないかと否定的な気持ちが頭の中をめぐり、つらい時を過ごしました。
自分の特性に気づいたとき
日々の生活に疲れるような苦しいような、何とも言えないモヤモヤした気持ちを持ったまま高校生まで過ごしました。
何かの機会に(転校や進学など生活環境が変わった時に)自分を変えたいと何度も思い、違うキャラを演じてみようと思いましたができませんでした。
性格は明るくて人懐っこそうに見えるでしょうか、ものすごく何重にも心を閉ざしているような学生だったように思います。
大学で心理学を勉強するようになって、自分のことを考えました。
自分は時間があるといろいろな嫌なことを考えてしまうこと
人の目がとても気になること
深読みをすること
疲れやすいこと
自分を認められないこと(自己否定感が強い気がする)
色々な事柄に必要以上に共感すること
などなどに気づきました。
どうしてだかはわかりませんでしたが、もしかしてこれらを認めれば自分が楽になるのではないかと気づきました(後々、これは性格だから変えられないと気付くのですが…)。
自分の性格とうまく付き合う
今は、自分が上記の特性であることがわかっているので
・時間があると悪いことを考える→極力考える時間がないように過ごす(ネガティブになりそうなときはあえて用事を入れる)
・人の目が気になる→大勢集まるところに行かない
・自分を認められない→あえてポジティブなことを口に出したり書いたりする
(写真がそうなのですが)私は仕事柄メモを取ることが多いです。その時の内容をあえてポジティブな表現で書くようにしています。自分に言い聞かせるためと後から見返したときにネガティブな内容だと心が折れるから(実際は見返したりしない)。そして誰かに見られたときに困らないように(実際には誰にも見られない)。
・疲れやすい→疲れている自分を認めて休む時間をあえて作る
ような感じで乗り越えています。
さて、タイトルの通り「繊細さん」は損なのでしょうか?
確かに少しめんどくさい性格かもしれません(自分で言うのもなんですが…)。
気を付けないといけないこともたくさんあります。
ただ、裏を返せば
『人に共感できる優しい人』
であるとも言えると思います。
私は今自分で依頼を受けて仕事をしています。
特に自己アピールをすることなく(そういうことが苦手なのです)、それでも私を信頼して依頼をしてくれる方がいます。
仕事のパートナー化している人や依頼をしてくださる人が比較的私に気を使ってくれる方なので(100%居心地がいいとは言いません。多分人とかかわる以上大なり小なりストレスを感じる気質なので…。でも人と全くかかわらず仕事をするのは現実的にはなかなか難しい)仕事をするのは比較的楽です(あとは「気にしない」と言い聞かせる自分との闘いだったりします)。
私が細く長く仕事ができているのは、間違いなくこの「共感力」のおかげです。
高いことでツライこともありますが、相手の立場に立って「こんなことを言われるとうれしいかな?」「こんなことされるとうれしいかな」と考えながら仕事をするのでとても重宝されます。
そう思うと、損なことばかりではないのではないかと思うようになりました。
繊細さんは5人に1人いると言われています。
つらかったり苦しかったりすることもたくさんあると思います。
でも、人の気持ちを考えたり共感することは決して悪いことではないと思います(むしろいいこと…ですよね)。
人と真剣に向き合っていれば見ていてくれる人や気づいてくれる人はいます。そしてその共感力を必要としてくれている人もいます。
決してそんな性格ではないと思って自分を受け入れていけたらな…と思います。
自分を否定せずに、頑張っている自分を認めて受け入れて…そして時には自分を思いっきりほめてあげてほしいなと思います。
自分自身への言い聞かせを込めて。
■この記事を書いたのはサンキュ!styleライターゆずうさぎ。
元サンキュトップブロガー。小学生から大学生まで三男一女の4人の子供を育てる母。
子育ての中で感じたことや思いを書いています。
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