しっかり加熱&しっとりで食中毒防止の鶏ハムレシピ

2020/01/15
  • 管理栄養士、フードコーディネーター。調理責任者や栄養指導の経験から、レシピ提案やコラム執筆を行う。もっと見る>>

こんにちは!管理栄養士・フードコーディネーターの矢崎海里です。
コスパ◎な鶏むね肉はヘビロテ!というご家庭も多いかと思います。
なかでも鶏ハムやサラダチキンは、おうちで作るレシピが多数公開されていますが、中にはえっ?それって本当に火が通ってる?というような危険なレシピも・・・
そこで今回は、中までしっかり火を通し、なおかつパサつかない鶏ハムレシピ&ゆで汁活用法をご紹介します!

鶏肉の加熱不十分は食中毒の危険性大!

鶏肉は、生食や加熱不十分により「カンピロバクター」という食中毒を引き起こします。
外食の場合、鶏たたきや焼き鳥の加熱不十分などにより起こることが多く、よくニュースになっていますね。
カンピロバクターは近年、日本で発生している細菌性食中毒のなかで最も多く、嘔吐・下痢などの症状から、手足の麻痺や呼吸困難など重篤な症状にまで発展する場合もあります。

「家族で同じものを食べたのに、症状が出た人と出ない人がいた!」という経験をした方もいるかと思います。
免疫力が低下している人や、小さい子どもやお年寄りなどは症状が発症しやすいため、注意が必要です。

しっとり鶏ハムの作り方

ここからは、しっとり鶏ハムの作り方をご紹介します。

【材料】(1枚分)
鶏むね肉 1枚
水 1L

【作り方】

1.鍋にお湯を沸かし、皮をはがした鶏むね肉を入れ、やや強火で加熱する。
※この時点で火を止め余熱で火を通すレシピもありますが、試したところ中まで火が通らず、生でした。

2.沸騰したら裏返し、再度沸騰するまで加熱する。

3.再度沸騰したら火を止め、落としぶたをし、ふたをします。そのまま冷めるまで放置。

4.写真は40℃くらいになった時点で切った断面です。中はしっとりしていて、中まで火が通っています。

鶏チャーシューやよだれ鶏に!

作った鶏ハムは塩味のない状態。
棒々鶏やサラダのトッピングなど、何にでも活用できますが、わたしのおすすめは鶏チャーシューとよだれ鶏!
鶏チャーシューは醤油・オイスターソースなどに一晩つけて、小分けにして冷凍しています。
よだれ鶏は醤油や酢、しょうがや長葱などで作ったたれをかけるだけ!
大人用には山椒やラー油をかければさらに満足◎

ゆで汁は余さずスープに

ゆで汁は鶏のエキスがしみ出たごちそう!
捨てずに鍋のベースや野菜スープなどに活用しましょう。

◆記事を書いたのは・・・矢崎 海里
管理栄養士・フードコーディネーター。旬の食材を生かしたレシピが得意で、四季を感じる食生活を実践中。道の駅や市場で地元の食材を見るのが好きです。

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