塾なしで子どもの学力を高める方法(2)
年間400万円以上貯めた節約家、美晴です。
「塾なしで、子どもの学力を高める方法」(1)の続きです。
前回の(1)では「子どもが学習でつまずくのをできるだけ先延ばししてやることの大切さ」について書きました。では、子どもがつまずかないように「できるだけ早くから塾に行かせた方が良い??」と考えるとしたら、それはちょっと違うと思います。
なぜかというと、「塾では一人一人のつまずきを、いちいち把握できないから 」です。
塾も完璧ではありません。そして、商売です。
集団指導の塾で「A君は時計の読み方でつまずきそう」「B君は繰り上がりの計算が苦手」で、「Cちゃんは漢字の送り仮名が間違いやすい」・・・と、こんな風にいちいち把握して、個別に対応した指導ができるとしたら、その先生はもう妖怪?エスパー?神様?です。
でも、1対1なら、それができます。
適任者は、その子の母親です。父親でも、おじいちゃん、おばあちゃんでもいいし、専属のプロ家庭教師でも良いと思うのですが、一番その子どもに興味関心がある母親が、やりやすいとは思います。無料ですし。(私自身は、母がフルタイムワーカーだったので、小さな頃は祖母が見てくれました。)
専属教師なら、しっかり並走してやれます。
「ん?時計の読み方があやふやだな? 」と思ったら、車移動中や入浴中など暇を見つけては「さて、問題です!ゆかちゃんは午後4時40分に家を出て、午後5時20分におばあちゃん家に着きました。何分かかったでしょう?」というような問題を出せばいいのです。
その際、「さて、問題です!」は、できるだけ楽しそうに言うのがミソです。あくまで楽しいクイズ調で解かせるのです。
繰り返して、基本が解けるようになったら、「ちょっと難しいけど、できるかな~? 」なんて子どものやる気をくすぐりながら、「ゆうたくんは学校から40分歩いて、午後12時23分に家に着きました。何時に学校を出発したでしょう?」などの応用問題につなげていきます。子どもはウンウン唸りながら、それでも楽しんで解いてくれます。
ピザを切る時は、「4分の1=8分の2」だと教えるのに最適ですし、子どもが何か発言した時には「そういうのを『とらぬ狸の皮算用』って言うのよ。意味は・・・」などと、ことわざを教える機会にもできます。
学習は教科書を開いて、机の上でするものばかりではありません。暮らしの中で、あらゆる機会をとらえて、基礎学力を育み、知的好奇心を満たしてやればいいのだと思います。
(1)子どもの学習の進捗状況を良く見る
(2)つまずきそうなら、つまずかないよう、生活の中で鍛える
それは、実際問題、塾に通わせるより面倒くさい部分もあります(笑)塾に丸投げできたら・・・ と思う時もあります。
でも、大学時代にバイトで指導の側に立っていた経験からいっても・・・塾は責任を取ってくれません。
残念ながら塾では、かなり優秀な子をのぞき、「大事なウチの子」は「その他大勢の一人」になりがちなのです。
こうして「弱点を放っておかない学習のスタイル」を確立させていくと、子ども自身が成長にともなって「自分で弱点に気づき補強できる(学習のコツがつかめる)」ようになっていきます。
記事を書いたのは・・・美晴
収入の半分以上を貯蓄する、鬼やりくらー(?)。FP(2級)資格あり。合理的でクリエイティブな節約をめざしています。