【悩み相談】仲良くなれそうなのに…人見知りな性格がいやになります
- 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>
こんにちは、心理カウンセラー・エッセイストの若松美穂です。
この人と仲良くなりたい!と思ったときに、自分から積極的に声をかけられる人もいれば、そうでない人もいます。どちらが良い悪いということではないのですが、そんな自分がいやになりそうな時どうしたら良いでしょうか。
今回は「仲良くなれそうなのに…人見知りな性格がいやになります」というお悩みが寄せられましたので、早速見ていきましょう。
お悩み:仲良くなれそうなのに……人見知りな性格がいやになります
▼相談者▼
さっちさん37歳
▼家族構成▼
夫35歳・長女6歳・二女3歳
▼相談内容▼
ご近所に、姉妹それぞれと同じ年のお子さんがいらっしゃる家庭があります (両隣です)。子どもが同じ年という共通点もあり、私自身、年も近いので仲良くなれそうだったのですが、私はとても人見知りなのです。人に慣れるのに時間がかかり、出会って5年、やっと親しく話ができるようになったのですが、相手さんはもう、私に対してとっつきにくい印象をもたれているので、いつまでも敬語でよそよそしい感じがとれません。いつまでも人見知りな性格がいやになってしまいます。
「人見知り」を肯定的にとらえてみる
『人見知り』
よく聞くけれど、どういう意味?と調べてみました。本来は、「人を見て恥ずかしがったり、嫌ったりすること」らしいのですが、あなたは、ご自身がおっしゃる通り、”人に慣れるのに時間がかかる”だけで、嫌っているわけではないのですよね。「仲良くなれそう!」と、期待も持っているわけですし。
もしかしたら、いい意味で『用心深い』とか、『距離を取るのが上手』とも言えるのではないでしょうか。あっという間に心の距離が近くなったばかりに、家庭内のことをねほりはほり聞かれて大変とか、聞いた話を周囲に広げられて困っている。頼まれごとをしたり、立ち話につきあう必要が出て、自分の時間が奪われるというお悩みも伺いますよ。
あなたのように、5年という年月をかけて、ゆっくりとお互いを知り、今になってやっと親しくお話ができるのも、また素敵な関係ですよね。
それにお付き合いは、こちら側の思う通りにばかりは行かないものでもあります。相談者様は、「相手はもう、自分に対してとっつきにくい印象を持っている」とおっしゃいますけれど、実際に言われたのかしら?本当のお気持ちは、その方にしかわからないですよね。こちら側の勝手な妄想かもしれません。
「敬語でよそよそしい」と見えているものが、実際はお隣さんが、『人とは丁寧に、ちょうどいい距離感をもってお付き合いしたい』『べたべたしたお付き合いをしたいわけではない』と思っている場合も。
人見知りな性格が”いや”となれば、今は「人見知りの克服法」や「今すぐできる人見知りをなおす方法」も、ネットや本などですぐに見つかりますから、一つずつやってみるのも、なりたい自分に近づくためにはありかな……と思います。
一方、短所と長所は表裏一体と考え、『人見知り』をマイナスに捉えるのではなく、上記のようにいい意味で『用心深い』とか、『距離を取るのが上手』と肯定的にとらえてみるのもひとつの方法かもしれません。