家族のための住宅ローンと住宅の概念。自然の家の屋根から母の父と子

何が良いかはわからないもの【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2020/10/09
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

こんにちは。生活・美容・子育て・人間関係などについて、40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。【24歳】と【19歳】の娘たちの子育てと、心の勉強から学んだこと、お客様とのお話を通して感じたことを書いております。

現実重視で建てた家

 約20年前に建てた我が家、今どきの家のように、特にリビングが開放的なわけでも、廊下や壁がなく、広々した感じでもありません。どの部屋も扉やふすまがつき、仕切られています。家を建てる時に考慮したことは、夫婦二人になっても掃除が面倒にならないよう、大きな家にする必要はないということと、各部屋の冷暖房の効きです。気持ち的には、吹き抜けやロフトに憧れましたが、私は現実重視派でした。

皆にとっていいわけではなかった時期もある

 確かに、冷暖房の効きに関してはよかったのですが、残念ながら、家族からは不平不満が聞かれた時期もあります。「みんな背が高いからか、なんだかリビングが狭く感じるね」「ここの壁はない方が良かったかも……」などなど、色々な声が上がりました。そうね~と思ったりもして(汗)

生活が変わったら悪くもない……という意外

 ところがどうでしょう。想像もしなかった、コロナ禍。家族が自宅にいる生活が始まったら、仕切りの多い家も悪くありません。あちらの部屋でオンライン授業・こちらの部屋でテレワーク、また別の部屋で電話カウンセリングをさせていただいても支障なし。リビングで掃除機をかける。洗面所で髪を乾かしても、扉を閉めればそれほど大きな音漏れもせずに済みます。どんなことも、何が良くていつ役に立つのかは、誰にもわからないものです。

お父さんは娘にギターとウクレレを教えています。自宅でギターを学ぶ小さな女の子。クローズアップ。自宅でウクレレクラス。彼女の父親からギターを学ぶ子供
ZoneCreative/gettyimages

そこで役に立つ!?

 少し話は飛びますが、二女が小学校高学年の頃、好きなアイドルがギターを弾いているのをみて、私も……と習い始めました。中学でも部活と並行して通い、数年習ってやめました。役に立ったとは思えないけれど、その時楽しんだのだから、まあいいかと思っていたら、高校の選択授業が「美術・習字・ピアノ・ギター」。「ギター」以外はどれも無理!唯一自分にできるものがあって良かった~と、喜んでおりました。

何が良くて何が役に立つのかは 誰にもわからないもの

 同じく二女。幼稚園から6年くらいテニスを習っておりました。他の子が、積極的に試合に出る中、公式の試合には出なくてもいいや……と、教室に通うだけ。一つの遊びのように楽しんでいました。中学はソフトボール部でハードだったので、高校では「楽をしたいな~」と言っていたのに、「経験があるからやってみる!」と、ハードなテニス部に入部。そして今、大学でテニスサークルに入っています。
 そこで生かすのね……と。
ほんと、何が良くて何が役に立つのかはわからないものだな~と感じております。



この記事を書いたのは……若松美穂

心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事・育児に役立つ情報を発信しています。

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