壁を登る父と娘

改善への一歩は『やってみること』だと覚える【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2020/07/28
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

こんにちは。子育て・人間関係などについて、40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。悩みや問題が起こった時って、『正解』や『答え』が欲しくりませんか?今日は、見つけるために「何をしたらいいか」について、です。

「私はどうすればいい?」の答え……って

 心の勉強をする前、私はいつだって正解を求めていました。しかも行動はせず、頭の中でグルグルするだけ。皆さんはいかがでしょう?ご相談で少なくないのは「私、どうしたらいいですか?」「どうすべきでしょう」というご質問です。正直、『絶対的な正解はないのです』というのが答えになると思います。ただ、=(イコール)方法がないわけではありません。やってみる価値のあることは、たくさんあるのです。

新たな方法は これまでと違うことをすること

 皆さまのお話を伺っていきますと、実は「これはマズイかも」「ここが問題!」と、ご本人様は、すでに気がつかれていることがあります。ハッキリ認識しているとまではいかなくても、どなたかに指摘され、“心に引っかかっていることがある”場合も……。
 ならば、その、今現在している方法を『一旦やめてみる』・『違う方法・対応に変える』・『違う環境を作る』ことは、一つの方法かもしれません。

一歩踏み出すには『かなりの勇気』が必要

 ご本人様は「何とかしたい」「変わりたい」と口にしていらっしゃいますし、気持ちもそのつもりです。ただ、“行動を起こす”ことは、また、別のよう。新しい方法にチャレンジすることや、これまでご自分が選んできた道と別の方向に歩き出すことは、とても勇気がいることなのですね。そうですよね。どんなことも、これまでのやり方の方が慣れていますし、変えない方がずっと楽ですもの。

ビジネスウーマンと影のスーパーヒーロー
nazarkru/gettyimages

続けるか・やめるかは自分で選んでいる

 ただ「何かがおかしい」と思いつつ、変えないまま過ごすことは、”効かない薬を飲み続けている状態”に、似ているかもしれません。他の例を挙げるとすると、“何度やっても効果のないバッティング練習”や、”このままでは、いつか身体に支障が出るだろうピッチング練習”を続けているようなもの。色々なスポーツや趣味、特技に当てはめてみたらわかりやすいかもしれません。それなら、どうすればいいの?

改善への一歩は まずは『やってみること』

 たとえ正解はないとしても、例えば、プロの意見を聴く。うまくいっている方のアドバイスに耳を傾ける。どなたかの注意や意見を素直に取り入れてみるのも一つの方法だと思います。そして、何より必要なことは、実際に行動してみること。ご本人様がやってみないとわからないことが、たくさんあります。うまくいかないからこそ、工夫できることがあります。
 人間関係・子育て・夫婦や親との関係も、まずは今までとは違うやり方を試してみることが、改善への一歩なのです。

この記事を書いたのは……若松美穂
心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事・育児に役立つ情報を発信しています。

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