男と女を喧嘩します。

相手の言うことに共感できない時 どう返答する?【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2020/08/16
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

こんにちは。40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。24歳と19歳、二人の娘たちの子育て経験と、心の勉強から学んだこと、お客様とのお話を通じて感じたことを書いております。今回は『共感できない家族への反応について』です。

共感した方がよくてもできない・したくない時は?

 相手の話を聴く時、「一度は相手の言うことを受け入れる」「そうだね」と受け止めた方がいい、とは聞きます。方法も知っていますし、そうだろうとは思いますけれど、子どもの発言や夫の言うことに、全く共感できません。どうしたらいいのでしょう……というお話を伺うことがあります。

反応に正解はない

 ありますよね~。賛同できない。理解できない。何が言いたいのかわからない……もあるでしょうか。『反応』に絶対的な正解はないのでしょうし、一般的に「どうなの?」と思われる対応でも、その家庭内では問題がない場合もあります。ご家族の関係性や、お互いの性格、話し方や態度、視線、色々なものが加わって“反応”になるので、一概に『良い・悪い』とは、言えないのだろうと思います。

心臓の物体を持つ男女の手
takasuu/gettyimages

相手の思いは相手の思いのまま受け取る

 ですから、お伝えするのはあくまでも自分は……なのですが、私がよく使う言葉は、「そう思ったんだね」「そんな風に感じている(感じた)んだ」「そっか、そうしたんだね」です。彼らの言ったことに共感するでも否定するでもなく、相手の言ったことをただそのまま繰り返すのです。シンプルに「あなたの思い・感じ方・言い分や行動はわかったよ」と伝える感覚です。

うなずくだけ……もあり

 中にはどう反応したらいいのか、こちらもよくわからない内容もあります。だからといって、無視や無反応は悲しいもの。そんな時には、無理に多くの反応をしなくてもいいかなと思っています。まず、うなずくだけ。「そっか」とつぶやくだけでもいいですし、素直に「なんて言ったらいいのか、今はわからない」と伝える場合もあります。

違う思いを伝える場合は 時期をうかがうことも

 もちろん「そうかな~」『ん~』「私はそうは思わないよ」と、軽く伝えらえることもありますが、彼らには彼らの考えがあることなので、すぐに反対意見を言われたら、素直に反応できない場合の方が多いでしょう。異なる自分の意見を伝える場合には、こちらも一旦内容や伝え方を考えるようにする場合もありますし、大切な話であればあるほど、時間や時期を選び、彼らが耳を傾けられる状態の時に伝えられたらいいなと思っています。

この記事を書いたのは……若松美穂

心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事・育児に役立つ情報を発信しています。

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