幸せな家族:日没の母、父、子供の息子と娘

成果を感じるには 時間がかかるものかもしれません【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2020/08/10
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

 こんにちは。40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。
 今月24歳になる長女と、19歳の二女、二人の娘たちの子育て経験と、心の勉強から学んだこと、お客様とのお話を通じて、感じたことを書いております。
 子育てには、良いことも悪いことも、大変さも喜びも、色々あったのかもしれませんが、振り返れば年月が経つのはあっという間です。

子育てにはゴールがない

 自分が子育てをして、皆様のお話を伺って感じることは、子育てには、”ゴール
も”成功”も、”正解”もないんだな~ということです。いくつになっても、親にとって、子どもは子ども。
 
 例えばここまで「まぁ、充分でしょう・大丈夫でしょう」と思ったとしても、この先何が起こるのか、彼らがどうなるのかは、誰にもわからないのですもの。

子どもたちは感じてくれていた……を理解する

 子どもたちが成長した今、彼らはときどき、自分の思いをポツポツ……と口にすることがあります。「中学生の頃、お弁当に色々なわがままを言ったけれど、応えてくれたよね。今は大変さがわかるよ(二女)」『私、うちのご飯好きよ。時々食べたくなる(長女)』「車で、いろんな所に連れて行ってくれたよね。ドライブ楽しかった。また行きたいな(二人とも)」。
 本人たちの記憶だけではなく、こちらがしてきた話や、写真での再確認はあるものの、これまでしてきたことが、彼らの楽しい記憶として残っていることをとても嬉しく感じます。

夕暮れに歩いている父と息子
kieferpix/gettyimages

正解や成功はなくても成果はある

 加えて、結果はどうあれ、“優しい気持ちを持ち、友だちを大切にしようとする”。“困難を乗り越えつつ、自分自身を前に進めようとする”娘たちを見ていると、育ててきたプロセスへの“成果を感じることはあります。
 友人たちも、ご自分のお子さんたちのことを、こう言います。『もう大丈夫だなと思ったよ』「子どもたちの決意とやる気が嬉しい」『彼らはわかってくれているみたい』「親はうるさいって(汗)、ちゃんと一人で前に進んでいるみたい」。皆、嬉しそうに笑っています。

成果を感じるには時間が必要

 子育てに24年と言う年月を重ね、個人的に私が感じることがあります。
それは、食事作りや家を整えること、子どもや親・友人との関係・自分の生き方も含め、成果を感じるには、ある程度の時間が必要だということです。何かをしたからと言って、『今すぐに』、結果がでるわけでも、答えが見つかるわけでもありません。でもいつか、ご本人様だけが感じることのできる『成果』はあるのだと思うのです。












この記事を書いたのは……若松美穂
心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事・育児に役立つ情報を発信しています。

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