知っておきたい!じつはレモンよりビタミンCが多い「果物・野菜」7選
野菜ソムリエプロで管理栄養士のサンキュ!STYLEライター小島香住です。
ビタミンCが豊富な食べものといえば、レモンを挙げる人が多いと思いますが、じつはレモンよりもビタミンCが多く含まれる果物や野菜があることをご存知でしょうか?
ビタミンCの身体への作用は?
はじめにビタミンCについて振り返ってみます。
美肌のためや健康のために必要というのは、みなさんなんとなくお分かりのことと思います。
ビタミンCは、コラーゲンを生成するために必要なビタミンで、不足すると血管がもろくなるなど病気へもつながることがあります。
またメラミン色素の生成を抑制するため、紫外線による日焼け予防にも効果が期待できるほか、免疫力を高める作用もあるとされています。
レモンのビタミンCは100g当たり100mg
まずレモンに含まれるビタミンC量は、可食部100g当たり100mg。
レモン1個は約120gなので、果皮や種など食べられない部分を取り除いた可食部が、だいたい100gとなります。
(もし果汁だけを絞って果肉は食べないとなると、果汁量は20gぐらいです。)
レモン1個分で、約100mgのビタミンC量となることを覚えておいてください。
レモンよりビタミンC量の多い「果物・野菜」7選
次に、レモンよりもビタミンC量が多い果物をご紹介します。
ここでは一旦100g当たりで比較していきます。
ビタミンCの多い果物・野菜(100g当たり)
<果物>
・キウイフルーツ(黄肉種)140mg
<野菜>
・赤ピーマン(生) 170mg
・芽キャベツ(生) 160mg
・オレンジピーマン(生) 150mg
・黄ピーマン(生) 150mg
・ブロッコリー(生) 140mg
・パセリ(生) 120mg
この数値は可食部100g当たりですが、レモンと比べると可食部が多い食品です。
例えば、ゴールドキウイは1個約100gですが、皮は薄く果肉をメインで食べるので、1個でレモン1個分以上のビタミンCを摂れることになります。
野菜では、ピーマン類は色で差はあるもののビタミンCが多いことが分かりますよね。
さらに、ビタミンCが豊富なこと知られるパセリよりも、芽キャベツやブロッコリーはビタミンC量が多いのです。
これらは、1食で100g以上食べることもできるため、ビタミンCの摂取源としてはとても優秀な野菜と言えますね。
春に出回るパセリはやわらかくクセも少ないので、たっぷり食べるにはおすすめの季節ですよ。
ビタミンCはじつは野菜からも多く摂ることができる
ビタミンCが豊富なことを示すときに、「レモン◯個分」と書かれていることがありますが、レモン1個分のビタミンC量は約100mg。
果物や野菜には、レモン以上にビタミンCが豊富に含まれるものがあることが、お分かりいただけましたでしょうか?
夏よりも紫外線が強いと言われている春。生活環境の変化で体調を崩しやすい今の時期は、ビタミンCを意識的に食事に取り入れらるとよいでしょう。
※記事内の栄養成分は「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」を参照しています。
◇記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ) 野菜ソムリエプロ/管理栄養士
“野菜はもっと簡単にずっとおいしくなる”
食品メーカーでの営業・商品企画開発・メニュー開発などに従事したのち独立。現在は3歳の男の子を自宅保育しながら、法人向けのレシピ開発を行うほか、WEBサイトやSNSで野菜・果物の情報を発信。セミナー講師としても活動している。