【事前準備でリスクを減らそう】水害準備は近年の必需
こんにちは。防災士兼整理収納アドバイザーで、サンキュ!STYLEライターのみぞてんです。
遅まきながら関東甲信越も梅雨入りし、いよいよ本格的な雨の季節の到来です。
近年、豪雨や台風による大きな被害が度々発生しています。ですから、水害に対する備えはもはや必需となってきました。
さて、それでは具体的にどのような準備が必要でしょうか。いくつかご紹介します。
1.心の準備
まずは、危険が迫った時の行動を具体的にイメージする事で、心の準備から始めましょう。
お住まい・学校・職場など普段いる場所と、避難予定先と経路の災害リスクを確認し、準備の方向性を決めます。自治体発行の最新版ハザードマップもしくは、国土交通省の重ねるハザードマップ等で調べることができます。
危険が迫った際の行動として、在宅避難・親族や友人宅に避難・避難所に避難・高台に避難などがあげられます。
準備の方向性とは、それぞれの避難行動ごとに必要なモノが異なりますので、家族構成なども踏まえて避難時の状況を具体的にイメージして決めることです。また、その際には徒歩か車か移動手段もぜひ考慮してください。
2.モノの準備
何もかも網羅するには費用も収納場所もかかりすぎるので、汎用性が高い大きな地震を想定した防災備蓄から準備をスタートするといいと言われています。
これをベースに水害を見据えて加えていただきたいのが、防水対策です。
防災リュックは防水加工処理の有無を重視し、非対応ならばリュック用防水カバーもしくは、リュックまで覆えるレインコートかポンチョを準備なさるといいでしょう。
貴重品はビニール袋に入れた上にジップロックを重ねるなど、浸水対策を。
道路冠水時の避難は長靴よりしっかりと踵まで覆うスニーカーが適していると言われます。傘など長い棒を携帯し、側溝や蓋の外れたマンホールなどの危険がありますので、足元の安全を探りながら前進するようご注意ください。
なお、私は裏面がにラバーで保護されたマリンシューズを水害避難用に準備しています。足は濡れますが、水中で動くことが前提で開発されたものですから、脱げにくく、水も靴内に留まりません。
3.情報の準備
2021年5月に避難情報が大きく改正され「避難勧告」が廃止されました。今後はレベル4での避難の完了を目指し「避難指示」が発せられることと、レベル5は命の危険だとご記憶ください。
このように、レベル4と5の間には命の危機という点において大きな隔たりがありますので、安全には迅速な情報収集が鍵となります。
災害発生時には各種メディアを通して発信されますが、平常時に防災アプリをダウンロードしたり、自治体のHPなどをチェックするなど情報収集の準備をしておくことも重要です。
4.注意
ここまでお伝えした内容や様々な媒体で紹介されているグッズリストなどは一般論です。ライフスタイル・家族構成・住環境などにより、必要となる事やモノが異なりますので、ご自身の生活に落とし込むことが重要です。
また、ハザードマップをはじめとする防災関連情報は常に更新を繰り返し、精度を高めていますので最新版を参考にするようご留意ください。特にSNSを介した情報収集は、時折混ざる誤情報に振り回されないよう慎重に。
まとめ
道路冠水時の避難などもお伝えしましたが、理想は冠水前の早い段階で安全確保のために行動に起こすことです。
溜まった水の中を進むのは想像以上に困難ですから、早め早めの準備と情報収集を心がけていただくことを推奨しています。
◆この記事を書いたのは…みぞてん
子育て経験と専門知識を基とし、子育て家庭に寄り添った防災備蓄収納を得意とする整理収納アドバイザー兼防災士です。