【スマホひとつで】あなたの家族構成にあった防災備蓄リストを手に入れる方法
こんにちは。整理収納アドバイザー兼防災士でサンキュ!STYLEライターのみぞてんです。
皆さまは、災害発生直後の公的な援助にどの程度期待なさっていらっしゃいますか?
実は物資配布や避難所設営は、発生直後すぐとはいかないのが現実です。
時間がかかるのはなぜ?
なぜなら地域全体が被災するので、避難所や防災備蓄庫の解錠権限者が動けるとは限りません。設営にも大なり小なり時間がかかります。また被災地外からのプッシュ支援も、橋の崩落や家屋倒壊など状況によっては時間がかかるかもしれません。そもそも場所の確保や予算などに限りがあり、地域の備えは人口に対して潤沢とは言えないのです。
ですから各自で「7日分 少なくとも3日分」の備蓄が必須と言われているのです。
にも関わらず昨年実施されたアンケートでは60%近くのご家庭から「一切備蓄していない」との回答がありました。
備蓄しない理由
多くの防災啓発活動が行われ、学校でも授業として取り組むようになったこの時代、備蓄の重要さは既知のこと。それでも実際の行動に繋がらない理由はなんでしょう。
聞き取りによると「自分の家庭に必要な品目と量がわからない」「いつ使うともしれないものにお金をかけたくない」という理由があげられました。
スマホひとつで作る自分の家庭にあった備蓄リスト
まず前提として、家庭ごとに必要な品目と量は違います。かと言って自分で算出することは難しい。
なぜなら家族構成、年齢や体質、エレベーターの要不要、ペットとの同居など生活を取り巻く様々な要素によって左右されるものだからです。
そこでオススメしたいのは、簡単に各家庭の状況を考慮したリストを作ることができるwebサイト。東京都が運営する「東京備蓄ナビ」では、ガイドに従い必要項目を入力していくだけで備蓄リストを作成してくれます。なおサイトは都外の方も使用可能です。
いつも使うものメインで備える
次に「いつ使うともしれないものにお金をかけたくない」という心理の解消について。
冷静に備蓄リストを見ていただくと「防災専用でないといけないアイテムって少ないな」と感じませんか?
日常であれ災害時であれ、生活に必要なアイテムの多くは共通しています。ですからメインは多めにストックした日用品をローリングストックし、日常使いしないものと安全に関わるアイテム(ヘルメットや家具固定具など)は防災専用のしっかりした物を用意してはいかがでしょうか。
そうすると防災備蓄の大部分は「いつ使うともしれないもの」から「いつも使うもの」に変わりますよね。
まとめ
備蓄リストに載った量に圧倒されて、備えを断念された方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、まずは命の維持に必要なアイテムはどれなのかという視点で優先順位を決めて備え始めましょう。またアイテムによっては、すでに家にある物で補うことも可能です。必ずしも備える=防災専用品の購入ではありません。お金も収納場所も無限ではありませんから、所有物を把握して本当に必要な物を買い足すこと。これが日常生活にも役立ち、災害時に役立つ活きた防災備蓄につながると期待しています。
あなたと大切な人の「命と身体を災害発生の瞬間守り、状況が落ち着くまで維持する」という目的のため、防災対策に取り組んではいかがでしょうか。
◆この記事を書いたのは…みぞてん
子育て経験と専門知識を基とし、子育て家庭に寄り添った防災備蓄収納を得意とする整理収納アドバイザー兼防災士です。特技は料理。