【季節の行事を楽しむ】今日はマム(菊)を飾って栗ごはん

2020/09/09
  • 料理教室「しあわせイタリアン」主宰。料理研究家、アンチエイジングフードマイスター、野菜ソムリエ。もっと見る>>

こんにちは!
サンキュ!STYLEライターでイタリア料理教室主宰のきよみです。

9月9日の今日は、重陽の節句ですね。
よく知られている端午の節句などに比べて、あまり知られていませんが、5節句のうちの一つなんです。

重陽の節句にちなんで、マム(菊)を飾り、栗を買ってきました。

重陽の節句とは?

デーブルコーディネートを学ぶようになって、初めて知った重陽の節句。

偶数を「陰」、奇数を「陽」と考える陰陽五行説では、奇数の中で最大の数「9」が重なった9月9日をとても縁起の良い日とし、重陽と呼ぶようになりました。

中国では、菊を邪気を祓う不老長寿の妙薬とし、この日に菊酒を酌み交わして「長寿」と「無病息災」を願う風習があったようです。
この風習が奈良時代に日本に伝わり、日本でも宮中や寺院で菊を観賞する宴が行われ、「重陽の節句」が定着したと言われています。


栗の節句とも

江戸時代になると、重陽の日は5節句のひとつに定められ、庶民の間にも菊酒を飲んだり、栗ご飯を食べる風習が定着したようです。
そのため、重陽の節句は、別名「栗の節句」とも呼ばれています。

今でも関西地方の一部には、栗の節句の風習が残っているそうですよ!

子供に伝えたいこと

ダイニングのカウンターに栗ごはん用の栗をかざっていたら、「わ~栗だ~」と学校から帰ってきた娘が駆け寄りました。


日本には四季を愉しむ年中行事があり、それを行うことで節目を迎えまた新たな気持ちになったり、邪気を祓って清々しい気持ちになったり、あるいはその季節ならではの自然を愛でて気持ちがほっこり安らいだり・・・

改めて、季節の移り変わり、自然とともに生活しているという実感がわいてきますよね。

生活が便利になって少しずつ変わってきている私たちの暮らしですが、暮らしの中の行事を大切に、丁寧な暮らしを子供に伝えていきたいなあと思っています。



記事を書いたのは、サンキュ!STYLEライターのきよみでした。

サンキュ!STYLEを通して、「簡単で美味しいアンチエイジングなお料理」そして、「美味しい食卓を演出する簡単素敵なテーブルコーディネート」をご紹介いたします。
読者の皆さまの暮らしが、より豊かに楽しくなるようなお手伝いができればと思っております。


参考文献:
暮らしのしきたり十二か月  神宮館編 (神宮館)
年中行事読本   岡田芳朗・松井吉昭著 (創元社)

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