【子どもの不登校】おうちにいるからこそ、育つチカラ
長男の不登校を2年以上見守っているサンキュ!STYLEライターのみかんです。
学校に行かないって不安ですよね。
将来のことや学校で学ぶいろんなことをどこで学べばいいのか、親としては心配だし、悩みは尽きないですね。
だけど生きていく上でとっても大切なことを彼はおうちで学び、その影響を受けて私自身の「自分の育て直し」にもなりました。
何が大きく変わったのか、何を学んだのかをお話しします。
気がつかないうちに他人軸になっていた私
「学校に行かないと将来仕事がなくて、生活できないよ」
「学校に行かないと勉強がわからなくなるよ」
「家にいたら大事なことが学べないよ」
私はそう思っていました。
長男にも言っていたと思います。
誰がそんなこと決めたんでしょうね。
多分、私の経験則。
私が学校で学んだたくさんのことを、もし学べなかったとしたら、今の私と今の生活はなかったと思っているから。
でも、学校で教わらないとわからない、ルールを知らないと不安で進めない、社会の仕組みや集団のルールを守らないとうまくやっていけない、そう思い込んでいた私は完全に他人軸でした。
自分の大切なものも自分で守れず、周りに合わせることを優先してきたんです。
それを気づかせてくれたのは、不登校になって2年以上経ち、来年は中学生になる長男でした。
大切なことは自分で決めるということ
学校は広く浅く、いろんなことを教えてくれるので、世界を広げていくことができます。
だから学校に行く意味があると思っている私に、あるとき長男が言いました。
「俺は狭い世界でいい。自分がやりたいこと、興味のあることを掘り下げていきたいから、無理に広げていかなくていいんだ。」
この時は不安になりましたが、この後の発達検査でその考えが長男には合っていたことがハッキリしました。
その子に合ったペースで、やり方で、考えで、成長していっていいんですね。
もちろん、学校という教育の場が合っているタイプの子が大多数でしょうし、集団にはその力があると思います。
でも、学校じゃないとダメではないんですね。
長男は他にも、こんな話をしていました。
「俺は人が多いところは苦手だし、人に合わせて行動することも、学びたいことを時間で区切られることも難しい。家で自分のペースで学びたいこと、やりたいことをやって生きていく。」
自分で考え、自分で決めたことを大切にするということを、長男から教えられました。
今の生活
今、長男は自宅でパソコンを使い、ネットスクールの通信教材で自分のペースで勉強しています。
ネットスクールの出席は在籍する小学校の出席日数に換算してもらえるので、長男の罪悪感も減ったように思います。
家で学ぶ選択肢もあっていいですよね。
身体測定や検診は他の人と時間をずらしてもらって、小学校で受けています。
担任の先生とは電話や連絡帳でやりとりさせてもらい、おうちでできる課題はもらってきて取り組んでいます。
それから、おうちでの方が学べることもたくさんあって、例えば生活スキルなどはメキメキと向上中。
私はパート勤務で、お昼にいないこともあるのですが、お昼ご飯を自分で用意してくれます。
火は使わずにレンジで調理可能なレシピで、調理もお手のもの。
夕飯の支度でも心強いサポーターです。
一緒に調理をしていると自然と覚えるようで、オムライスやコールスロー、チャーハン、ほうれん草の胡麻和え、ブリの照り焼きなど、好きなメニューは大抵作れます。
時間がある時には、世の中の流れ、私にとっての仕事の話、私の家族のこと、お金の管理、スケジュール管理、衣類の管理、男の子の思春期の変化、1人で生活するときに必要なスキルなど、丁寧にゆっくりと何度も話す機会がありました。
こういう時間は学校に毎日通っていたら、なかなかつくれなかっただろうなと思います。
それに、学校に行かなかったから知らない、わからない、そんなことはなかったです。
長男は長男に必要なことをネットやテレビ、本などで取り入れながら生活していて、私より現実をよくわかっていたりするんですね。
できることからやっていく、その子のペースや興味に合わせて取り組んでいく、生活に必要なことは一緒に少しずつ積み重ねていく、そんな毎日です。