【知っておきたい!病気とお金】70歳以上の親が病気になったとき
現役で医療ソーシャルワーカーとして勤務するYOuです。
社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士の国家資格を持っています。
病気や怪我と切り離せないのが医療費。
特に70歳を超えるとグンと病気や怪我によって通院や入院の割合が高くなります。
今回は【知っておきたい!病気とお金】70歳以上の親が病気になったときについてお話しさせて頂きます。
70歳を超えると本当に病気や怪我が増えます
70歳を超えると、今まで病気と無縁だった方も病気や怪我のリスクと常に隣り合わせになります。
ガンや心不全、脳梗塞や骨折など、長年頑張ってきた身体にも不調は生じるものです。
特に親の年齢が70歳を超えると、とても身近な問題にもなってきます。
70歳以上の方の医療費って?
70歳以上の方が通院や入院した場合、その方の所得によって上限額が異なります。
今回は主要な区分を下記にまとめました。
【現役並み】
年収約370万円~約770万円
標準報酬月額28万円以上
●入院+外来
80,100円+(医療費控除-267,000)×1%
多数回該当の場合:44,400円
【一般】
年収156万~約370万円
標準報酬月額26万円以下
●外来
18,000円
(年間上限:144,000円)
●入院
57,600円
[多数回該当の場合:44,400円]
【Ⅱ 住民税非課税世帯】
●外来
8,000円
●入院
24,600円
【Ⅰ 住民税非課税世帯】
(年金収入80万円以下など)
●外来
8,000円
●入院
15,000円
70歳以上の方の入院時の食費って?
70歳以上の方が入院した場合、食費もその方の所得によって上限額が異なります。
【現役並み所得者(課税)及び一般(課税)】
460円/1食
【低所得者2(非課税)】
過去12ヵ月の入院日数が90日以内210円/1食
91日目以降160円/1食
【低所得者1(非課税)】
※加入者全員が所得0円(年金を受給している人は年金収入80万円以下)の世帯
100円/1食
結局いくら掛かるの?
概算にはなってしまいますが、一般所得の方が入院した場合
医療費 57,600円
食費 42,780円
アメニティ 30,000円(日額1,000円概算)
差額ベッド 90,000円(日額3,000円概算)
合計 220,380円
差額ベッド代を抜いても130,380円程度のため、年齢を重ねるに連れて入院するリスクは高まりますが、改めて入院費って実際に払うとなると、結構痛い出費ですよね。
知らないよりも、いま知っておく
私たちも年齢を重ねるということは、同じように親も年齢を重ねていきます。
どうしても避けられない年齢と病気のリスクと医療費について、
いざという時に調べようとしても、意外と難しいもの。
知らないよりも、いま知っておくことで、少しでも困ったときに役立てれば幸いです。
この記事を書いたのは・・YOu
現役で医療ソーシャルワーカーとして勤務するフルタイムワーママ。4歳と2歳の子育て中。
延べ1,000人以上の医療福祉相談実績あり。
医療や介護に加え、マイホーム購入や時短からフルタイムへ転職、日々の節約や作り置きなど、幅広く情報発信しています☺︎