【お弁当】梅雨の時期にお弁当を安心して持たせる3つのコツ!

2024/05/06
  • 証券会社、編プロ・出版社、惣菜店経営、料理教室講師を経て、ライター。食べたいものはなんでも手作りがモットー。Instagramでは基本調味料で野菜の美味しさを引き出すわっぱ弁当&おうちごはんを投稿。もっと見る>>

お弁当歴14年、調理師の越野美樹です。

気温が高い日が増えてきました。これから暑くなるので、お弁当の衛生管理が大切な時期ですね。

惣菜屋を経営してきた経験から、いたみにくいお弁当のコツを伝授します。

1.しっかり冷ましてから詰める

食中毒は、温度・水分、栄養の3要素がそろうと発生します。

気温の高い季節は特に、温度管理が大切。ご飯やおかずをそれぞれ、素早くしっかりと冷ましましょう。

我が家では朝、ご飯を炊いている間におかずを作り、まずはお弁当箱にご飯を詰めます。

前の晩に作ったおかずはしっかり中まで温め直すことが大切。
おかずはお皿にうつしておくと早く冷めます。そのうち1品はお弁当箱の中でご飯から離れた場所で、アルミカップなどに入れて冷ますことも。

冷ましている間に朝食をとり、ご飯やおかずが冷めたところでお弁当箱に詰めます。

お弁当は作ってから食べるまでの時間が長く、常温に置いておくので、しっかりと温度を下げてからフタをしめましょう。

2.しっかり火を通して水分をなくす

暑い時期のお弁当は、火の通り具合にも注意が必要です。

例えば、お弁当の定番、だし巻き卵は、半熟に仕上がることもありますね。

我が家では、お弁当の卵料理は中までしっかり火を通します。

例えば、親子丼や玉子丼は家で食べる時は半熟気味に仕上げますが、お弁当では、水分がほとんどなくなるまで煮詰めます。

だし巻き卵は気温が高い季節にはお弁当に入れず、しっかり火を通す卵料理を作ります。

例えば、少し厚めの薄焼き卵にしたり、スキレットに卵を時いれてでフタをし、オープンオムレツにしたり。

卵料理以外も、中までしっかりと火を通す調理方法を選びましょう。

唐揚げやソテーなどは、竹串などをさして中まで火が通っているか確認します。

生で食べられるハムやちくわ、かまぼこなども、お弁当のおかずにするときは、火を入れると安心です。

3.汁気をよく切る

お弁当のおかずは、汁気をよく切ることが大切です。

煮物は煮詰めて汁を最後まで煮切ったり、焼き物や揚げ物などの汁気をなくす調理を心がけるのがコツ。

また、生野菜は水分が多いので、お弁当には向きません。

レタスやミニトマトはお弁当の彩りに重宝しますが、生野菜やトマトのヘタでの食中毒が多いです。

ミニトマトはヘタをとり、よくよく洗って水気をしっかり拭き取りましょう。

緑色のおかずは、生野菜以外を使います。さやいんげんやブロッコリーはゆでるよりも、炒めたり煮たりして汁気を飛ばすのがオススメです。

また、青じそは水分が少なく、殺菌効果があります。例えば、薄切り肉やちくわと一緒に巻いて焼いたり揚げたりすると、子どもでも食べやすいです。

暑くてジメジメするこれからの季節、温度と水分を意識して管理しましょう。
中まで火を通して、水分をなくし、しっかり冷ますのがコツですよ。
お弁当生活をぜひ、安心して楽しんでくださいね。

記事を書いたのは…越野美樹。基本調味料でおいしさを引き出すやさい料理家、調理師。ワンオペ・フルタイムでも作れる簡単・時短やさい料理が得意。講談社コクリコ、ケノコト、ポラン宅配、Nadiaなどでレシピ提供やコラム執筆をしています。

※IHクッキングヒーターをご使用の場合は、説明書を確認し、指定の油量を必ず守って調理してください。

※気温の高い時期はおべんとうが傷みやすいので注意してください。気温25度以上の日には生野菜を避け、卵や練り物、肉・魚類にきちんと火を通すことをお勧めします。

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