【元大手学習塾教室長が語る】何年生から塾に通わせるべき?

2020/07/08
  • 10kg痩せて読モになった、ママダイエットインストラクター。元・大手学習塾教室長。 もっと見る>>

元大手学習塾で教室長をしており、現在は5歳の息子を子育て中の母で、サンキュ!STYLEライターのけんママです。
長い休校期間が終わり、不安ながらも新学期が始まりましたね。学校の授業が進んでいくと、宿題やテスト勉強等、家庭でのフォローも気になる親御さんが多いかと思います。学習塾を検討する方もいるかもしれません。
今回は、「何年生から塾に通わせるべき?」について学習塾時代の経験を踏まえてお伝えします。

親が家で勉強を教える

親が家で勉強を教えるという選択はどうか?
端的に答えを言ってしまうと、良いことだと思います。
学校で習ってきた内容を復習し、わからないところを、家庭学習で親御さんがフォローしてあげる。通信教育やドリル等を使って、さらなる指導をする。理想的です。学習塾に通う必要がないので、家計の節約にも繋がります。

ただ、多くのご家庭では、そうともいかないのが現実ではないでしょうか。
実際に私が学習塾で勤めていた中でも、それがなかなか出来ないというお悩みは多かったです。

多かった理由は3つです。

時間がない

お子さんの学年が上がれば上がるほど、共働きのご家庭が増えます。そのため、お仕事と家事とで忙しく、勉強をゆっくり見てあげる時間が取れないという方が多かったです。また、お母様が専業主婦でも、ご兄弟が多いと全員は見きれなかったり、下のお子さんが小さいとお世話が大変だったりということもありました。
この「時間がない」という理由の場合は、単純に学習時間と学習する環境を確保するという目的で、学年関係なく、学習塾に通うことを検討しても良いと思います。幼稚園の年長さんから通っているお子さんもいましたよ。

親子喧嘩になる

親御さんの中には、中学や高校の教師、大学教授の方もいらっしゃいました。一見すると、勉強を教えるプロの方々ですから、ご自身でも教えられそう。そんな方々でも、学習塾の力を借りるという選択をされていました。
理由の多くは、「教えると親子喧嘩になるから」
お子さんの性格にもよりますが、学年が上がってくるにつれ、親から教えられると反発してしまうお子さんも多いです。親のほうも、自分の子が相手となると、なんで出来ないんだろう?もっとこうしなさい!と強く言いたくなってしまうことが常です。
こういった理由の場合は、お子さんの心の成長に合わせて、親子関係が悪くなってしまう前に、第三者である学習塾の先生に頼るという選択が良いでしょう。

ちなみに、けんママ家は、私が元学習塾勤務、夫は現役で学習塾の先生、兼経営者です。
まだ息子は5歳なので、家庭でこどもちゃれんじやドリルを進めていますが、息子が成長して親から教えられることへの反発が出てしまった時点で、学習塾を検討しようねと夫婦で話しています。

教えられない

学生時代って、何年前ですか?
ほとんどの方が、学校の教科書で習った内容など忘れてしまっているはずです。親御さんが習った時代と問題の解き方や知識も変わっていることも多いです。ですから、単純に教えることが難しい場合ももちろん多いです。
こういった場合は、小学校低学年のうちは教えられるところまでは、家庭学習で付き合ってあげて、難しくなってきたら学習塾へ、という選択が良いですね。

受験を目的とするかどうか

また、学習塾に通わせるタイミングとしては、受験を目的とするかどうかも大きく関わってきます。受験を目的とするならば、最新の進路情報や学校情報も手に入れたいですよね。

中学受験をするのであれば、小学校4年生には学習塾に通い始めるお子さんが多いです。中学受験は2月。受験校のレベルにもよりますが、特殊な問題が出る場合もあるので、基本部分の学習はある程度先取りしていって、少なくとも小6の夏前までには一度終わらせる必要があるのです。

高校受験に向けては、中学校1年生から通って学校の定期テストの対策をしていくのがベスト。中1から苦手な分野、苦手な教科を克服しておくことで内申点や受験勉強時のつまづきが減ります。実際には、中学校2年生の夏休みからという方が多かったです。私が勤務していたのは、東京都、神奈川県の教室でしたが、どこの地域でも、中1の内容は関係ない、内申点を全く必要としないという場所はありません。早くから苦手をなくしておくのはポイントになります。

大学受験の場合は、それこそ千差万別。ただ、「全く勉強していなかったのに、部活を引退してから本気でやって東大合格!」というまれに聞く、素敵なお話はレアケース。現役で合格を考えるのであれば、高校2年生になった時点で学習塾や予備校、通信教育で受験に特化した内容の学習を進めるということを検討していくべきです。

周りに流されずに決めてほしい

「〇〇ちゃん、塾に通い始めたらしいよ」「クラスの子みんな行ってるみたい」
学習塾に通うかどうかは、周りの状況を見て、焦ることもあると思います。親御さんとしては、お子さんに幸せになってほしいのだから、ベストな選択をしたいと考えるのは当然です。
周りが通い始める年齢だから、という理由ではなく、お子さん自身の状況をよく見て、よく相談して決めていって欲しいです。

塾に通おう!という方向性になったら、「学習塾の選び方」も合わせてご覧いただければと思います。

お子さん一人ひとりが、個性を伸ばせる環境が見つかりますように!

この記事を書いたのは。。。けんママ
元・大手個別指導塾教室長。
現在は、子育てママを健康で幸せにするダイエットインストラクター。5歳の息子を育てるママ。ストレスフリーで健康的な暮らしを発信中♪

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