環境に優しいつもりが逆効果!今すぐやめていい勘違いエコ活動3

環境に優しいつもりが逆効果!今すぐやめていい勘違いエコ活動3

2024/07/28
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
SDGsが声高に叫ばれることが増えてきた現在、誰もが多かれ少なかれある程度は環境を意識して暮らしているのではないでしょうか。
頑張るのはすばらしいことなのですが、知識がないままイメージだけでエコ活動を始めると逆効果になることも。
今すぐにやめていい勘違い行動を3つ紹介します。

エコバッグをたくさんそろえる

エコバッグをたくさんそろえる

名前に「エコ」がつくということで、環境のため真っ先に購入してしまいそうなのがエコバッグです。
レジ袋が有料化された時期は特にエコバッグブームで、いろいろなところから目を引くデザインのものが発売されましたね。

ところが、エコバッグはたくさん持っていたほうが環境に優しいというしろものではないのです。
エコバッグの材質はほとんどポリエステルなどの石油系合成繊維。
合成繊維は繊維状のプラスチックですから、実質的にはレジ袋と大きな差はありません。
たくさん買えば、プラスチック使用量は減るどころか増えてしまう可能性もあるでしょう。

ふろしきを使う

綿のエコバッグは天然繊維なので石油を原料とはしていませんが、綿花の栽培に多くの水や土地を使用します。こちらも買いすぎないようにしたいところ。
できれば、最近使わなくなったバッグなど家にあるものを再利用したいものです。
インテリアやファッション小物や収納などにも応用がきく、ふろしきを買って利用するのも手です。
裁縫が得意で家に使わなくなった布地が残っているのなら、自分でつくってしまうのもよさそうですね。

アクリルたわしで食器を洗う

アクリルたわしで食器を洗う

一時期、洗剤を使わなくても油汚れが落ちると話題になったアクリルたわし。
アクリルの毛糸があれば自分で好みのものを編んでつくれるということで、自作したことがある人もいるのではないでしょうか。
ネットでかわいいデザインのものも売られていますね。
アクリルたわしは細かい繊維が汚れをかき出すので、洗剤がなくてもきれいに皿洗いできるというしくみ。
逆に言うと、洗うたび細い繊維が抜け落ちて流れていってしまうことになりかねません。

海

アクリルは合成繊維なので、排水中にマイクロプラスチックが流れ出ることになります。
こういった細かいプラスチックは下水処理場で完全に除去しにくいため、海に流れ着いてしまう可能性も。
環境のことを考えればセルローススポンジやヘチマなどを使い、環境に優しい洗剤で洗ったほうがベターでしょう。

へちまスポンジ

油汚れのひどいプラ容器を洗剤で洗う

油汚れのひどいプラ容器を洗剤で洗う

プラスチックを分別して資源ごみとして出す地域が増えていますね。
なんでも燃やしてしまうより、少しでも資源として再利用するほうがいいのは確か。
ただ、ギトギトの油汚れがついたプラスチック容器を一生懸命きれいに洗ってプラごみにするというのは逆効果。

というのも、プラスチックは非常にリサイクルの難しい素材だからです。
汚れが残っているとリサイクルに適さないことが多く、燃やされてしまうこともあります。
プラスチックは石油を原料としているため油と親和性が高く、どんなに頑張っても多少残ってしまい結局リサイクルされない可能性があるのです。
たとえ汚れを落とせたとしても、強い洗剤や大量の湯を使うはめになってしまい効率面から考えるとマイナスです。
油汚れがひどいプラスチック容器は、最初からあきらめて燃えるごみとして捨ててしまって問題ありません。

汚れがひどいものは燃えるゴミに

逆効果になりやすいエコ活動を紹介しました。
やみくもに頑張ればいいものではないので、本当に環境にいいことを見極めていきたいものですね。

◆記事を書いたのは・・・danngo
物心ついた時から生き物大好きだった40代主婦。美しく平和な地球と子どもの未来を守りたいと考えています。面倒くさがりのため、できるだけ手抜きしてズボラでもできるエコ活動を模索中。

計算中