クッキングシートを使わないピザ作り:ゼロ・ウェイスト実践レポート 3

2022/09/14
  • 美大卒のやりくりママ。関東在住・男女2児と夫の4人家族。55平米の狭小中古一戸建てをDIY中。もっと見る>>

関東在住、エコ1年生のStyleライター堀江麻衣です。ゼロ・ウェイスト・ホームという本と出会って、ゴミを少なくする暮らしにトライしています。本日は、クッキングシートを使わないで焼き上げるピザの作り方をレポートしたいと思います。

ホームベーカリーで生地作り

我が家のホームベーカリーは1.5斤サイズ。生地作りはこちらにお任せです。パンケースに材料を入れて、スタート!

レシピ(1.5斤用)
強力粉 500g
塩 7g
水 280g
オリーブ油 3g
ドライイースト 3g

国産小麦粉を使う

以前は業務スーパーの180円くらいの強力粉を買っていました。2020年にゼロ・ウェイスト・ホーム(本)と出会ってからは小麦粉迷子で、パッケージなしの容器持ち込みで買えるお店を探しても、買いに行ける範囲では見つからず…。

せめてプラスチック包装ではない「紙包装」のものをと思って、3kg・紙袋入りの外国産小麦粉を見つけて買っていましたが、お店で取り扱いが終了。ネットで10kgや25kg入りの小麦粉を買えば包装は紙だなとも思ったけれど、個別配送の負荷やら長期保存による虫の害なんかを考えるとそれも踏み切れず。
プラスチック包装のものを買うなら、せめて国産小麦を選ぼうと思って、この1年くらいはこちらの北海道産強力粉「ゆめちからブレンド」を買っています。我が家の小麦粉の消費量なんて微々たるものですが、国産のものを選んで食べることで、食料自給率アップに貢献できるかしら、なんて思いまして。

この「ゆめちからブレンド」はOK(スーパー)で383円(税込)でした。業務スーパーのものと比較すると倍くらいの値段がしますが、ここは私にとって節約より優先したいところなのです。もし「容器持ち込みで買える国産小麦粉」が見つかったら、そちらに移行しようと考えています。

クッキングシート無しでピザを焼くには

使い捨てのオーブンシートの替わりは、小麦粉で代用できます。薄力粉でも、強力粉でも、お好きなほうを天板にぱらぱらふって

天板を持ってフリフリすれば、準備完了!

ホームベーカリーで作った生地を4つに分けて、伸ばして焼きます。多少張り付いても、天板と生地の間にへらを差し込めばぺりっとはがれます。
焼けたらお皿にでも移して、一気に4枚分焼いてしまいます。生地だけで焼いておくことを「白焼き」というそうで、この状態にしておけば後の扱いが楽です。

具材は家にあるものですが、このときは自家製ミートソースにゆで卵とチーズをON!
焼きます!

焼けました!
初めにふった小麦粉だけで、白焼き4枚とピザの焼き上げまで貼りつかずにいけます。
クッキングシート代わりの小麦粉は茶色くなっていますが、味に違和感はありません。火が通っているので、食べても問題なしです。

オーブンの予熱無しで焼く

ゼロ・ウェイスト・ホームに「オーブン調理は余熱無しで行えば、余分なエネルギーがかからない」とあったのを読んで以降、基本的に余熱無しで料理しています。ピザもトーストも、クッキーもパウンドケーキも余熱無しで大丈夫でした。使う電気量が減るので、これは直接節約につながっているかもしれません。

ピザ生地保存に、空き袋の再利用

ピザ生地は4枚一気に白焼きにしますが、1回に食べるのは2~3枚。残りは小麦粉の空き袋に入れて、冷凍保存しています。「ギフトエコノミー」という本にあった「ジップ付きの袋は再利用を」というのを読んでから、小麦粉、鰹節、海苔の空き袋などを再利用しています。空き袋は3~4回再利用したら、プラスチック製容器包装のリサイクルに出しています。

ジップ付きの空き袋がないときは保存容器に入れて冷凍していますが、冷凍庫の中で場所を取らないので空き袋も使っています。以前はジップロックを頻繁に買っていたけれど、もう2年以上買っていません。これも節約になっているところです。

ゼロ・ウェイスト&エコと節約は両立できるのか

これまでに受けた節約関係の取材で「ゼロ・ウェイスト」についてお話すると、「それは節約にはなっていますか」という質問が毎回ありました。日用品費については「激減」で、食費については「微増」で、家計全体でみると「微減」という感じです。

今回のピザ作りでも、小麦粉は国産に変えたので一枚当たり20円アップだけれど、オーブンシート代とジップロック代がかからなくなって、電気代もやや安くなっています。今回のピザは国産小麦粉とちょっといい卵を使っても1枚当たり200円なので、デリバリーやテイクアウトと比べるとずーっと安いし、スーパーの「自家製ピザ」等と比べても半額ぐらいです。
「ごみを減らしたいから手作りしよう」という気持ちも働いているので、そう考えるとやっぱり節約につながっているかなと思います。

「ゼロ・ウェイストと節約の両立」は興味のあるテーマなので、これから検証していきたいと思います。

この記事を書いたのは・・・堀江麻衣
口コミサンキュ!ではトップブロガーとしてブログを執筆。55㎡の狭小中古1戸建てをDIYしながら暮らす専業主婦で、小5の男の子と4歳の女の子の2児の母。多摩美術大学で陶芸を4年間専攻。美大卒業後は、12年間学習塾で英語と国語を教えていました。

計算中