二つのことを比較する若い女性。

「できない」も悪くはない【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2020/08/29
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

こんにちは。40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。どんなことも「できない」よりは『できる』方が良いと思われがちですが、本当にそうでしょうか?視点を変えてみると、あんがい『できない』も、悪くないと感じたりもします。

できない利点①『相手が期待しない』

 先日、ある人を車で迎えに行くことに……。家を出る直前、その方とLINEをしていた娘が、「待ち合わせは駅の予定だったけれど、駅近くの〇〇に変更になったから」と、私に伝えました。私は「うん」と返事をし、その場所に向かいました。
 ただ、助手席に乗った娘は、現地に着く直前まで思っていたのだそうです。『ママ(私)は「うん」と言ったけれど、きっと間違えて駅に行っちゃうだろうな』と。

できない利点②『たまたまできたら めちゃ褒められる』

 ところが、その日の私は珍しく覚えていました。駅には向かったものの、直前で左折し、目的地前に車をつけると、娘が言います。「わ~、行き先変えたの、ちゃんと覚えてたんだ~。すごいね!」。
48歳にして、小学生並みのほめられ方です。

できない利点③『相手が対処法を自分で考えてくれる』

 もし、私が目的地じゃないところに車を停めたらどうするつもりだったの?ときいてみました。すると、娘は「まっ、ママのミスはいつものことだから、そこから歩いて行けばいいかなと思って」。
 責めるでも、行き先を変えてくれと言うのでもない。この人はできない人・ミスをする人という認識は、相手に『その先の対処法までも考える力』を与えてくれるようです。

次はどうなるんだ
studiostockart/gettyimages

できると もっと期待をされる

 実はそんな娘も、私に似ているところがあります。以前、自分を振り返り、こんなことを言っておりました。「できる人って、あんがい大変かもしれない。その人は頑張って、やっとできたことかもしれないのに、いつもできているから、周りは当たり前と思ってしまう。そのうえ、『次も』とか『もっと』と期待されるの。私はできないから、少しできたら、すごく褒められる。ある意味ラッキーで、得している気がする」と。

できない人のそばにはできる人が現れる

 とはいえ「できない=いいことばかり」ではないとは思います。でも、できないことを自分が認識していれば、自分への”あきらめ力”は存分に持っているので、『頼ること』が上手になります。
 それに不思議と、できない私たちの周りには、面倒見のいい人・能力のある人・センスのある方たちが集まり助けてくださいます。彼らの力を無駄にしないよう、私のような「できない人」に必要なのは、彼らからの教えを吸収し、活かす力を身につける、感謝することだと感じています。

この記事を書いたのは……若松美穂

心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事・育児に役立つ情報を発信しています。

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