「したくないことはやめてみる」という選択をしてみる【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2020/09/05
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

 こんにちは。生活・美容・子育て・人間関係などについて、40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。【23歳】と【19歳】の娘たちの子育てと、心の勉強から学んだこと、お客様とのお話を通して感じたことを書いております。

「したいのか」「したくないのか」を自分に問いかける

 子どもの成長と共に、母親である私がしなくても、家族自身でできることが増えていきます。そんな理由もありまして、子どもが高校生になったくらいから、家事一つをとっても、「したいのか」「したくないのか」を、私自身が自分に問いかけるようになりました。自分がストレスを溜めないように……が一番の理由ですが、同時に、周囲に迷惑をかけないためにも、日々の小さな自分への確認は有効だと感じています。

目的は……被害者意識を持たないため

 『したいかどうか』を大切にする理由……。私の場合は、“家族のために・妻だから・母だから”と、もっともらしい理由を並べたとしても、実際はほぼ、彼ら自身ができることですから、『どうして私だけが?』と、被害者や犠牲者のような気持ちになることがあるのです。以前の私なら、それに加えて「あの人(子)はこう思っているんだわ」なんて、勝手な妄想を加えて、一人で不平不満を増長してしまうこともありました。

頑張ったとしても 勝手な言い分はいい迷惑

 妄想で済めばまだマシです。行き過ぎた場合には、家族に自分の気持ちをぶつけてしまうことも(汗)。そういう事、ありませんか?家族にしてみれば、勝手に頑張ったあげく、「あなたたちのためにしたのに……」反応がない」「お礼を言ってくれない」なんて見返りを要求される。ストレスをぶつけられる。いい迷惑です。今は対価をお支払いすれば、家事を仕事として、していただけるシステムもありますので、どうしても私じゃなくてもいいのです。

アジサイの茂みでガーデニング。女性の庭師は、水やり缶で花を水。女の子が庭の世話をしています。花はピンク、青、家の田舎に咲いています。
Maryna Andriichenko/gettyimages

『したくてした』ことには見返りが必要ない

 一方、食事の用意や洗濯・掃除・庭の手入れでも、私が自分の意志で、『したくてした』場合には、なぜか嫌な気持ちにならないのです。たとえ疲れたとしても、「私が食べたかったのよね。作ってみたかった。きれいな布団や家・空間にしたかったのだから、それでいい。私が私のためにしたことに、見返りはいらないよね」と自分を説得できるのです。その結果、家族も喜んでくれたなら、こんなに嬉しいことはありません。

苦しめているのは自分自身の思いこみかも!?

 誰かが言ったわけでもないのに、「妻がしないわけにはいかない」「母親がして当たり前」という、私たちの勝手な思い込みが自分を縛り、苦しめている場合があります。
 まずは、ご自分に聞いてみて「やりたくないことをやめてみる・頻度を減らす」という選択を少しずつでもできるようになると、気楽な50代が待っていると思うのですがいかがでしょう。



この記事を書いたのは……若松美穂

心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事・育児に役立つ情報を発信しています。

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