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子どもたちの行き先は 自分で決める【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2020/09/11
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

こんにちは。生活・美容・子育て・人間関係などについて、40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。【23歳】と【19歳】の娘たちの子育てと、心の勉強から学んだこと、お客様とのお話を通して感じたことを書いております。

周りに訊き 考えるきっかけにする

 我が家は4つ違いの姉妹。少し離れているぶん、長女の人生の選択は、二女にとってその都度、参考になっているようです。進学の時には、「地元ではなく都内の学校を選んだ理由」、「結果、どうだったのか?」を訊いたり、参考にしたりしていました。最後の決定は自分でするとしても、身近な人の考えや意見は、「自分なら?」を考えるきっかけになったようです。

完璧な選択はない

 進学や就職、日常の選択で、私が娘たちに伝えるのは、100%OK・大満足という選択は少ないということです。割合は9対1から5対5まで、色々あるのでしょうけれど、迷った場合、『どちらを選んでも、少なからずの後悔は生まれることを認識しましょう』と伝えています。
 どんなこともやってみて、その場に行ってみなければわからないことがありますし、選ばなかったからこそ、選択しなかった場所がよく見えることもあるものです。

分割道路と道標の矢印を持つシュールな風景は、選択する2つの異なるコース、左右の方向を示しています。道路は異なる方向に分割されます。難しい決断、選択の概念。
Bulat Silvia/gettyimages

迷っている理由を 自分に訊いてみる

 ある時、娘が人生の大きな選択で迷っていました。理由は、周囲に話すと「AとBなら、多くの人がAの方が良いと答えた」。つまり一般的な評価はAの方が高い(ように感じた)。でも、自分の感覚ではBの方が合っていると思うと言うのです。“自分に合う理由・合わない理由”もかなり明確に説明することができました。それでも、周囲からの評価と自分の選択のどちらを取るか、行ったり来たりを繰り返しているようでした。

人からの評価は 一時的なものと知る

 私がその時話したことは、『誰かが“何かをやめる・始める。どこの学校に入る・どこに就職する”などに、周囲が関心を持つのは、長くても数か月~半年程度のこと。人はそれほど長く、他人のことばかりに関心を持ったりはしないですし、いつか頭の片隅に追いやられること……と思った方が楽だよ』と。皆、自分や自分の家族のことで一生懸命なのですから。人からの評価や噂は、一時的なものでしかないことは知っていた方がいいかなと思っています。

人のせいにしないためにも 自分で選択と決定をする

 でも自分のことは、ずっと自分に見えますし、選択は、自分の人生にかかわっていくことです。だからこそ、彼女たちには自分の選択と決定を大切にしてほしいと思っています。AとBで、「A」がいいと言った方たちが、彼らの人生に責任は取ってくれないのですし、自分で決めることができれば、どんな結果になっても人のせいにしなくて済むと思うのです。私たち大人にも同じことが言えますね。最後、娘が選んだのは「B」でした。



この記事を書いたのは……若松美穂

心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事・育児に役立つ情報を発信しています。


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