幸せな家族:母、父、子供の息子と娘が走り、日没に飛び乗る

家族に思う もっと○○だったら……の前に必要なこと【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2020/11/16
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

 こんにちは。生活・美容・子育て・人間関係などについて、40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。生きていると、思う通りにならないことがたくさんあります。それは家族に対しても同じですが、自分流・究極の納得の仕方について書いてみました。

私の優先順位

 人には、色々な優先順位や願いがあると思います。結論から言うと、今の私は、家族が『いる』『生きている』ことが、優先順位の1位です。家族が【When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)】していても、私にとっては、この世のどこかに彼らの存在があることが、安心と幸せのひとつかもしれません。

大切な人がいなくなる体験から

 まだ言っているの?……というご意見があることも認識しつつ、私は約10年前の東日本大震災で、両親や親戚の多くが生きているのかどうかわからない日々を過ごしました。そのまま会うことができなくなった身内もおりますし、会うことができたとしても、間もなく、父や祖母が亡くなる体験をして、大切な人がいなくなる以上の気持ちの不安定や悲しみはないと感じています。

良い家族
studiolaut/gettyimages

それでも思う もっと〇〇だったら

 とはいえ、生死以外のことすべてが、どうでもいいと簡単に諦めることができるわけではありません。私にも欲や願いはありますし、日々の暮らしが、あの人が、あの子が、わたしが『もっと○○だったら……』と思うこともあります。
それによってどの家庭にもあるように、家族間での意見の相違・もめごとが生じることも、もちろんあるのです。

全ては「生きている」があってこそ

 けれど何かしらをかなえる為には、家族も私自身も、ベースに「生きている」がないと、どんなことも叶えられません。自分の中での願いや“もっとこうだったら”が、ふと頭の中に浮かんだ時、もう一人の自分に問いかけることがあります。『でもね、みんな生きているよ。この世の中にいるよ。これ以上の願い、私にはないんじゃなかったっけ?』と。
そうすると、今に満足して暮らしていくには、家族が生きていることが必要。それが最も感謝に値することだと考え直すことができるのです。




この記事を書いたのは……若松美穂

心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てにひと段落した今だからこその情報を発信しています。

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