複数の女性の表情イラストのバリエーション

『心配事を減らす方法』は「することを増やすこと①」【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2020/12/03
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

 こんにちは。40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。24歳と19歳、二人の娘の子育て経験や日々の暮らしと、心の勉強から学んだこと、お客様とのお話を通じて感じたことを書いております。

することが多い時にはそのことで精いっぱい

 子どもたちが小さい頃~高校生くらいまでは、一日が本当に慌ただしかった。今はしていない朝食の用意にお弁当作り・学校行事・習い事や塾への送迎もありました。子どもたちが成長するにつれ、在宅時間がへって会話が少なくなったとしても、こちらがする必要のある事(進路、成績などの確認事項、書類提出)・気にすること(習い事の時間や帰宅時間・友人関係など)もあったような気がします。

時間ができると発動してしまう”クセ”

 ただ、成長してしまうと、どうでしょう。仕事以外の何かに追われることのない、平凡で、自分のことだけを気にしていてもOKな生活が待っています。すると何が起きるのか!?心配性な方ほど、何らかの心配事を見つけるクセが発動します。そのいい例が、我が家にもおります。私の母です……本人も自覚済み(汗)目が向いていた方向が変わるのでしょう。

落ち込んでいるアジアのビジネス女性の窓に立って都市ビューの背景
champc/gettyimages

「心配しすぎ」は疲れます

 一緒に居る時間が増える分、家族の何かしら、例えばためいきや小さなしぐさ、ふとしたつぶやきさえ、悩みごとの種になります。急に、職場の人間関係や実の親との関係、自分と夫との過去・今・未来が気になりだしたりする方もいます。もちろん、ある程度は必要なことですが、必要以上に気にしすぎ、悩みすぎるとご自分が疲れますよね。

心配だけではなく トラブルまで

 母は、コロナ前、つまり習い事や用事で忙しかった時には自分の出かける時間や忘れ物、することを終わらせることで精一杯だったのです。それが今や、孫の服装にまで「それじゃあ、寒い」などと口を出し、「言われるだろうと思ったから、この格好で会いたくなかった」なんて、予防線を張られたりしています(汗)私にも、考えなくてもいいことを考えて相談を持ち掛けてくるので、「そのことは今考えてもしょうがないでしょう」と言われたりして(汗)

ラップトップでオンラインクラスを見てヨガを練習する女の子と家のコンセプトを維持
Olga Strelnikova/gettyimages

楽しみとすることを増やして悩む時間を減らす

 だからこそ子どもが成長した後は、ん~、できれば成長し終わる前からでしょうか。自分に刺激になることやすることを用意する必要があると感じます。学びでも、楽しみでも、掃除や片付け、料理やお菓子作り、読書でもなんでもいいと思います。周りを見渡すと、皆それぞれに大変なことがありつつ、それだけにとらわれず過ごしている人は、一人でもできる小さな「楽しみ」と「すること」をたくさん持っているように感じます。



この記事を書いたのは……若松美穂

心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てにひと段落した今だからこその情報を発信しています

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