満足のいかない女性

考えることが 『くせ者』になる場合がある【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2020/12/22
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

 こんにちは。生活・美容・子育て・人間関係などについて、40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。24歳と20歳、二人の娘の子育て経験と、心の勉強から学んだこと、お客様とのお話を通じて感じたことを書いております。

不平不満 溜めこんでいる?


 職場での周囲からの対応や、家族・近所からの態度・発言に我慢をしたり、不平不満が溜まったりしていませんか?「そりゃあ溜まります」「ないわけがない」という返事が返ってきそう……。そうですよね、いいことばかりなわけがないですもの。
 『どうしてそうしたの?言ったの?』と困惑する。伝えたらトラブルになりそう、対応策が見つからないなど、心の中に溜めこんでいるという方もいることでしょう。

同じことが起こっても受け止め方は異なる

 
不思議なのは、同じようなことが起こっても、そのことを抱え込む方と、そうではない方がいることです。ある人はその場を離れても、ふとした時に、嫌なことが頭をよぎります。どうしてあんなことを言われたのか・されたのか、常に、毎日考えこんでしまいます。

嫌なことを考えると雪だるま式に大きくなる

 
実はこの“考える”が、くせ者だと思うのです。考えた結果、どうなるのか?
 皆さまのお話を伺うと、我慢や不平不満は、考えたら頭の中で存在が薄くなり、次第に無くなっていくわけではない様子です。逆に考えた分だけ、雪だるまを作るようにコロコロ・ころころ転がって、心の中で“嫌な気持ち”が大きくなっていくようなのです。

雪玉の分離のアイコンを設定
vectortatu/gettyimages

事と距離や時間を置く方法もある


一方「まぁ、いいか」と深くは考えない、受け流すことができる方もいます。その方たちは、小さな雪の塊を転がすのではなく、小さいうちにギュッとまとめて「エイッ!」と、どこかへ投げている感じ。または、そっと後ろに置いたままにして見ない。つまりそのことに関わる時間を短くするのです。



自分で自分を救う


 それって性格でしょう?と思う方もいるかもしれませんが、こうした対応も、私たちは自分で選び、変えていくことが可能です。実は30代の私は、考えがち(雪だるまを大きくしがち)でした。でも今は、自分に問いかけます。「私が考えたら、そのことはどうにかなるの?」。さらに「考えてもどうしようもないことは考えないことにしましょう」と自分に言い聞かせるのです。






この記事を書いたのは……若松美穂

心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事・育児に役立つ情報を発信しています。




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