手描きイラスト:キッチンツール

その便利品必要かしら?【輝く50代に向けて……暮らしとココロの整え方】

2021/08/10
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>


 40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。簡単!早い!便利!のために買い求めたはずなのに、あれれ?を感じることありませんか。今回は便利品……と言われるものについて考えてみようかなと思います。

便利品があればうまくいく……わけではないらしい

 
 おいしい料理の数々を繰り出すタサン志麻さんのキッチンは、スッキリとして、道具が少ないことでも有名です。彼女自身、「菜箸一つでほとんどの作業をする」とおっしゃっています。素敵ですよね。もちろん、その『腕や知識・技術』があるからなのだと想像するのですが、実際、いろいろ揃そろえたとしても、便利品が便利品ではなくなる理由があります。

便利品が便利ではない理由


その理由を挙げてみますと……

①購入費用がかかる……わりに使い切れていない

②手間数を考えると、逆に作業が多くなっている。
 (洗う時に分解する。使う時に組み立てる作業が必要。時に危険も伴うetc)

③思ったよりも、収納場所が必要

④使用頻度が少なすぎるゆえ、いざという時に使い忘れている

⑤菜箸や包丁は自分が動かせばいいけれど、電池や電源など、他にも動かすために必要なものがある

⑥自分が作る料理に必要のないものまでそろえている

キッチンだけではなく、洗濯・掃除・子育て、収納・片付け・お出かけなど、あらゆることに当てはまることかもしれません。

ビニール袋。
ARAKAWA TOMOKO/gettyimages

他の人の便利が 自分に当てはまるとは限らない


 
 私も以前、食べ残したお菓子に封ができる「イージーシーラー」を知り、『これは便利!』と買ってみたのですが、家族には不評でした。あくまでも我が家は……ですが、食べたいときにサッとあけて、一つ二つ食べることもあるので、”輪ゴム”や”くの字型のクリップ”が合っている様子。残りは早めに消費するか、中身が見えるジッパー付きの袋に移す方がいいという結論に至りました。

買う前の検討・買った後の見直しが 今後の便利につながる

購入前の検討・購入後の処分で 便利を



 買う前に「本当にそれがないと困るのか?今困っているのか?」「家の中にある他のもので代用できないのか」を検討し、使いきれていないものは処分して、必要なものを取り出しやすい状態を作った方が、より便利に近づくのかもしれません。





この記事を書いたのは……若松美穂
            心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイスト

現在、心理学講座やお話聴きます【個人カウンセリング】・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を、対面・ZOOMで開催。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる人間関係全般・家計に役立つ情報を発信しております。

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