
モノを整えると、心も整う 〜こんまりメソッドで「頭の中のごちゃごちゃ」がスッキリした話〜
こんまり(R)流片づけコンサルタントでサンキュ!STYLEライターのいしかわひとみです。
築年数の経った集合住宅で、2人の男の子を育てながら、家族それぞれがときめきを感じられる暮らしを目指しています。「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しています。
片付けを通して感じた、思考の整理についてお伝えします。
思考のごちゃごちゃの原因は、家の中にあった。
毎日、家事に仕事に家族のこと…
気がつけば、自分のことを考える余裕なんてどこにもない。
やらなきゃいけないことは山ほどあるのに、何から手をつけたらいいか分からない。頭の中はいつもバタバタ。そんな風に感じたことはありませんか?
私もそうでした。
でもあるとき、「モノの片付けをしたら、頭の中もスッキリするかもしれない」と思い、こんまりメソッドを本格的に始めてみました。
「ときめくかどうか」で選ぶ=思考の整理になる
こんまりメソッドでは、「モノを手に取って、ときめくかどうか」で残すものを選んでいきます。
この「ときめき」という視点が、思考の整理にも驚くほど効きます。
例えば、たくさんの洋服の中から一枚一枚、「これは着ていて気分が上がる?」「今の私に似合っている?」と問いかける。それは、「今の自分を大切にする」ことそのものなんですよね。
本の片付けで「迷い」が減った
私が特に印象的だったのは、「本」の片付けでした。
育児書、資格本、自己啓発書、レシピ本、健康系の本……気づけば、本棚に入りきらないほどの量になっていました。
でも1冊ずつ手に取って、「今の私にとってときめく?」「大切に感じる?」「読み返したい?」と問いかけていくうちに、心の中にずっとあった迷いが、少しずつ言葉になっていったんです。
中でも、何万円も払って購入した資格取得のための本は、高かったから、また挑戦したくなった時に使うかもしれないから。となかなか手放し辛く感じていたのですが、資格を取ることで、世の中に認めてもらえるのではないか?純粋にこの資格をとって、この仕事を心からしたいという内発的な感情ではなく、外部からの称賛を求める外発的な感情の中で、苦しんでいたんだなと気づきました。
「私は、“正解”を外に求めすぎていたんだな」
「自分の軸で選びたいと思っているんだな」
そう気づいたとき、本を手放すことができました。
手放した後は、スッキリと爽快感を感じました。
そして同時に、“私はどうしたい?”と自分に問いかけることが、少しずつ習慣になっていきました。
また、本を手放してから感じたことは、必要な情報は、必要なタイミングで入ってくるんだなということです。
インプットばかりでアウトプットが少ないかもと感じた際に、アウトプットに関する書籍を友人からすすめられたり。不思議な感じがしますが、情報は手放せば手放すほどベストタイミングで届くようになりました。
たくさん本を抱えていた時には、感じることはなかった感覚です。
キッチンの片付けで家族との関係も変化
キッチンもかなり効果的でした。
便利そうで買ったけれど全然使っていない調理器具、賞味期限切れのスパイス、増え続ける保存容器…。
料理をする前には、まずはキッチンの片付けてからでないと料理に取りかかれない状態でした。
毎日料理するするのが苦痛に感じていました。
片付けをしながら、「私って、何を大切にして料理をしていたんだろう?」と振り返ることができました。
たくさんの頂き物の食器で溢れかえった食器棚、お皿を出すにも一苦労でした。
理想のキッチン像を描き、今の自分にとってときめくものは?必要なものは?の視点で選ぶことを繰り返した結果、キッチンがとても使いやすくなりました。
使いやすくなったキッチンで、料理もぐっとラクに、楽しくなりました。
どこに何があるかがわかるようになり、家族もお手伝いをしてくれたり、料理をしてくれることが増えました。
たくさんあったお鍋も手放し、電子調理器などを使って時間の確保もうまくしながら、今では、体に良いものを取り入れたいと自炊への意識の変化も起こりました。
私自身も重たかった体が6キロ減り、家族も風邪をひくことが少なくなりました!
整えることは、自分を取り戻すこと
片付けとは、「捨てること」ではなく「選び直すこと」を言います。
モノを通して自分の気持ちに向き合うことで、自然と頭の中の整理が進んでいきます。
やらないといけないことに追われる日々の中で、自分の声が聞こえなくなっていると感じた際は、ぜひ片付けを始めてみるのはいかがでしょうか?
もやもやをショッピンングや遊びに行くことでストレス発散もいいですが、片付けは自宅にいながら無料ででき、かつ自分自身がどんどん整ってくる体験ができます。
片付けをする上で大切なことは、理想の暮らしを描くことから。
片付いたお家でどんな暮らしがしたいか?をたくさん描き、衣類→本類→書類→小物→思い出品の順番で片付けを進めてみてください。
モノを手に取り、「ときめくかどうか」を問いかけてみてください。
思考がスッと静かになり、
「本当はどうしたい?」という自分の気持ちが、きっと聞こえてきます。
片付けのきっかけになれると嬉しいです。