義母と同居してわかった!『認知症じゃない』では安心できない理由

2024/12/20
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暮らしのモヤっとする時間を短縮!サンキュ!STYLEライターで時短研究家ママのあらきあゆみです。

義母との同居も3年目。高齢になると「認知機能が衰える」とは聞きますが、「うちの親は認知症じゃないから大丈夫」と考えていませんか?でも時折気になる親の言動。そのモヤっとした違和感、実は見過ごせない重要なサインかもしれません。

今回は、終活ライフコーディネーター資格も持ち、80代の義母と同居する私が、認知症に関する基礎知識と、同居して見えてきた気づきについてお話しします。

認知症は誰にでも起こりうる?

東京都健康長寿医療センターによると、65歳以上の約16%が認知症と推計されています。特に80代後半では、男性の35%、女性の44%が認知症であるとされ、95歳を超えるとその割合はさらに増加。男性で51%、女性ではなんと84%に達します。このデータだけでも、「認知症は他人事ではない」と感じませんか。

ですが、たとえ認知症の診断がつかなくても、加齢とともに認知機能が衰えるのは自然なこと。日々の生活の中でその兆候に気づくことが認知症を防ぐ大きなポイントでもあります。

認知症じゃなくても見過ごせないサイン

わが家の義母は認知症検査で「問題なし」と診断されましたが、生活の中で「あれ?」と思うことが増えました。例えばこんな行動です。

・買い物しすぎてしまう
・説明が理解できず、勘違いが増える
・同じ話を繰り返す
・急な予定変更やいつもと違う予定に対応しにくい
・好きで食べていたものを急に嫌いになる

これらは、軽度認知障害(MCI)とも呼ばれる、認知症の一歩手前の状態かもしれません。MCIは早期に対処することで進行を遅らせられる可能性がありますから、これからも注意深く見守りたいと思います。

親の変化をどうキャッチする?

同居しているからこそ気づく変化がある一方で、意外なことに家族全員が認識しているわけではないんです。

義母と日常的に接している私やケアマネージャーさんは気づいても、実の息子である夫は「普通じゃない?」と言うことも。同居していてもこうした気づきの違いがあるので、普段から意識してコミュニケーションを取らないと、認知症の初期に気がつくことは難しいと思っていたほうが良いのかもしれません。

親の変化に早めに気づくためには、半年に一度の認知症検査がおすすめです。ただ、「検査を受けて」と言い出しにくい場合もありますよね。そんな時は、親のかかりつけ医に相談してこっそり検査を勧めてもらう方法も1つです。困ったときは「地域包括支援センター」に相談するのも良いですよ。

最後に

既に他界した私の祖母は重度の認知症を患っていました。夜中に徘徊して警察に保護されたり、実子である母の名前も思い出せなくなり、最終的には施設で拘束具が必要になったりしました。その経験から学んだのは、認知症は進行すると対応がどんどん難しくなる上、家族は辛いということです。

しかし、早めに変化に気づけば認知症の進行を遅らせることができるかもしれません。今は元気な高齢者が多いですが、親が認知症になってから後悔することがないように、「うちの親は大丈夫」と油断せず、まずは小さなサインに気づくことから始めてみてくださいね!

◆この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター&時短研究家ママ(あらきあゆみ)
プチプラ活用・デジタル活用・マルチタスク術など……ママのモヤっとする時間を短縮する問題解決のアイデアを提案|育児と介護のダブルケア◎3歳4歳やんちゃ男子の母、80代義母と同居中|FP2級&終活ライフコーディネーター。

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