【花粉対策】ピークじゃないのに…朝起きたとき花粉がつらい理由とは
- 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>
1日の中での花粉飛散ピークは、正午前後と日没前後。
これは正午前後に気温が上がって花粉が舞い上がり、さらにその花粉が日没前後に舞い降りてくるためです。
ところが花粉症の人の意見を聞くと、「朝起きたときに特につらい!」と言う人が結構います。
この状況、実は外で飛ぶ花粉の量ではなく、家の中の状態に原因が…!
今回は、気象予報士と料理人の2足のわらじを履くライター・植松愛実が、見通しがちな花粉対策のコツを解説します。
家の中で花粉が多いのはどこ??
一般的な家の中で、花粉が多く付着しているのはどこでしょうか。
カーテン、コート、洗濯物……といった場所が思い浮かびそうですが、これらの場所を押さえて堂々1位の場所が「床」です。
普段から床面には多くの花粉が付着している上に、家族が寝静まった夜の間に空間内の花粉が舞い降りて床に溜まるため、朝一番の床は一日でもっとも花粉が多い状態。
朝起きた瞬間には当然ながら顔が床に近い位置にありますから、その花粉を思いっきり吸い込んでしまうことになります。
これが、朝起きたときに花粉がつらい原因なのです。
掃除機より拭き掃除がおすすめ
フローリングの床面に付着した花粉を効率よく取り除くためには、掃除機を使うよりも掃除シートを使った拭き掃除がおすすめです。
というのも、掃除機だと花粉を舞い上げてしまう可能性があるため。
掃除シートもドライシートよりウェットの方がより確実に取り除くことができます。
なお、家族が活発に動き回る朝や日中よりも夜に掃除する方が効果的ではありますが、家事の都合上難しいこともあると思いますので、まずはあまりこだわらずに「こまめに拭き掃除する」ことを優先しましょう。
最盛期の対策は家族の協力が不可欠!
九州から北日本まで、各地で数週間ほど続く花粉飛散の最盛期。
花粉症でない人にとってはただの風物詩ですが、花粉症の人にとってはもう死活問題です。
花粉をできるだけ避けるためには、家族の協力が不可欠。
床に付着する花粉は衣服などにくっついて外から持ち込まれたものが大半ですから、家族に一人でも花粉症の人がいたら全員が帰宅時に服についた花粉を払うなど、協力して対策しましょう!
■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEでは、身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を中心に発信。