【子供に読書習慣を】親がすべき事・できる事1
主婦の身近な話題なら何でも書く、サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。
自分の子に「たくさん本を読んで欲しい」と考える方は、多くないでしょうか?子供に読書習慣をつけるために、親がすべき事・できる事を、筆者の体験を交え3回に分けてシェアしたいと思います。
第1回 子供に読書習慣をつけるために親が「すべき事」
ここに書く「子供の読書習慣」には、「国語の読解力を向上させたい」という親(筆者)の悪だくみが絡んでいます。
子供の読書を習慣化するために、親がすべき事はたった「ひとつ」だけ!
いつでも本を読める環境を作る
親がすべきは「読書環境を整える」。「そんなの分かってる!」という声が聞こえてきそうです。きっと「本を読もう」とお子さんに伝えている方はたくさんいますよね。でも、声掛けだけで、自分から図書館や図書室に行く子は、少ないように感じます。ならば親が、「図書館に行かなくても、家で本を読める状態」にするしかない。
では、具体的にどうやって環境を作るのか?筆者のケースを、本の選び方なども含め、詳しく書きます。
本を「目につくところに」たくさん置く
子供の目につくところ、すぐ手に取れるところに、何冊も本を置きます。目につくところに置くのは、「取りに行くのが面倒」をなくすためです。たくさん用意するのは、子供が「つまらない・興味がない」と感じたら、他の本へすぐに移行できるように。
何冊も常備する事になるので、図書館を利用して用意してあげるのが現実的です。
図書館での本の選び方
図書館では各学年・年齢に応じた「推薦図書」コーナーがあったり、本にガイドとなるラベルが貼ってあったりします。迷ったらそこから選んで。文字の大小、挿絵の多い少ない、長めの物語・短めの物語、日本の作家・海外の作家……最初は混在させるといいと思います。読書が得意でないお子さんは、下の学年向けの物から始めればOK。スポーツ・怪談・動物……子供の「好き」が分かるなら、それを題材とした児童書を選ぶのもいい。また、多くの子供は、身近な「学校」の話を好みます。お子さんが実際に読んで「面白い」と言った作者の本を辿るのも、本選びが楽になる方法。
司書さんに相談すると、子供に人気の作家や本を教えてくれる事も多いです。
絵本や図鑑はNG
絵本や図鑑を否定する訳ではありません。ここでは「読書を通して、文章読解力を上げる」を目的とする前提でお話しさせてください。
実際、子供の勉強に携わっている方が「物語の登場人物の感情を読み取る事で、読解力は向上する」と言っていました。視覚的要素が強い絵本や、事実の説明が多い図鑑で、「文章から情景や気持ちを想像する・理解する」のは難しいですよね。特に学習面での効果を期待するなら、「簡単な話でいいので物語(児童書)を」との事でした。
簡単だけど地味に大変……
図書館に行って本を何冊か借り、目につくところに置くだけ。すごく簡単に聞こえるのですが、筆者がひしひしと感じた「大変さ」も記します。
まずは本選びについて。あまたある児童書から、適当な物を選ぶのは、結構大変です。最初は、子供の好みや読書のスキルも分からないから、どこから手をつけていいのやら。基本的には上に書いた「本の選び方」に沿って選出しますが、内容を確認したり司書さんとお話ししたりしていると、意外と頭と時間を使います。
それから、本の持ち運び。学年が低いほど、本の文字は大きい。子供が絶えず本を読めるように冊数を揃えるとなると、一度に10冊以上借りることもあります。地味に重いです。車で運ぶか、手で運ぶか……手段にもよりますが、案外大変なんですよね……。
しかし、わたしの「面倒くさい」を覆した、毎日の読書を勧めてくれた方のひと言。
「お母さん、後でかなり楽になりますよ」
*後々の文章読解に関する悩みが軽減するという意味です。
ハイ、がんばります。
次回は「親ができる事」
わたしの体験に基づいたお話ですが、少し興味を持っていただけたでしょうか?次回は「家で本を読める環境を作った」後、読書が子供の日課となるまで、わたしが行ったサポートを「親にできる事」と題して、お話しします。
筆者もまだまだ子育て真っ最中。これをすれば絶対に子供が本を読む!学力が上がる!と、断言できるわけではありません。「試して、読んでくれればラッキー」くらいの気持ちでお付き合いください。
【あわせて読みたい】
*記事の内容は筆者の経験談と感想によるもので、お子様の読書習慣や学力向上を確約するものではありません。
■この記事を書いたのは…山名美穂
サンキュ!STYLEライター。主婦の身近なトピックをマルチジャンルで執筆中。ウェブ記事執筆・掲載実績多数あり。ブログ・小説も書きます。文章大好き主婦。