本棚で本を選ぶ少女

【子供に読書習慣を】親がすべき事・できる事1

2020/02/16
  • 子育て・マインド分野を得意とするWEBライター。チャイルドコーチングアドバイザー、ライフコーチもっと見る>>

主婦の身近な話題なら何でも書く、サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。

自分の子に「たくさん本を読んで欲しい」と考える方は、多くないでしょうか?子供に読書習慣をつけるために、親がすべき事・できる事を、筆者の体験を交え3回に分けてシェアしたいと思います。

第1回 子供に読書習慣をつけるために親が「すべき事」

ここに書く「子供の読書習慣」には、「国語の読解力を向上させたい」という親(筆者)の悪だくみが絡んでいます。

子供の読書を習慣化するために、親がすべき事はたった「ひとつ」だけ!

いつでも本を読める環境を作る

ミニチュア女性を見て無限本の規模で小型望遠鏡で
fcscafeine/gettyimages

親がすべきは「読書環境を整える」。「そんなの分かってる!」という声が聞こえてきそうです。きっと「本を読もう」とお子さんに伝えている方はたくさんいますよね。でも、声掛けだけで、自分から図書館や図書室に行く子は、少ないように感じます。ならば親が、「図書館に行かなくても、家で本を読める状態」にするしかない。

では、具体的にどうやって環境を作るのか?筆者のケースを、本の選び方なども含め、詳しく書きます。

本を「目につくところに」たくさん置く

子供の目につくところ、すぐ手に取れるところに、何冊も本を置きます。目につくところに置くのは、「取りに行くのが面倒」をなくすためです。たくさん用意するのは、子供が「つまらない・興味がない」と感じたら、他の本へすぐに移行できるように。

何冊も常備する事になるので、図書館を利用して用意してあげるのが現実的です。

図書館での本の選び方

抽象的なぼやけた公共図書館の内部空間。ディフォーカス効果による本棚付きぼやけた部屋。ビジネスまたは教育の概念におけるバックグラウンドまたは背景の使用
Zephyr18/gettyimages

図書館では各学年・年齢に応じた「推薦図書」コーナーがあったり、本にガイドとなるラベルが貼ってあったりします。迷ったらそこから選んで。文字の大小、挿絵の多い少ない、長めの物語・短めの物語、日本の作家・海外の作家……最初は混在させるといいと思います。読書が得意でないお子さんは、下の学年向けの物から始めればOK。スポーツ・怪談・動物……子供の「好き」が分かるなら、それを題材とした児童書を選ぶのもいい。また、多くの子供は、身近な「学校」の話を好みます。お子さんが実際に読んで「面白い」と言った作者の本を辿るのも、本選びが楽になる方法。

司書さんに相談すると、子供に人気の作家や本を教えてくれる事も多いです。

絵本や図鑑はNG

絵本や図鑑を否定する訳ではありません。ここでは「読書を通して、文章読解力を上げる」を目的とする前提でお話しさせてください。

実際、子供の勉強に携わっている方が「物語の登場人物の感情を読み取る事で、読解力は向上する」と言っていました。視覚的要素が強い絵本や、事実の説明が多い図鑑で、「文章から情景や気持ちを想像する・理解する」のは難しいですよね。特に学習面での効果を期待するなら、「簡単な話でいいので物語(児童書)を」との事でした。

簡単だけど地味に大変……

図書館に行って本を何冊か借り、目につくところに置くだけ。すごく簡単に聞こえるのですが、筆者がひしひしと感じた「大変さ」も記します。

まずは本選びについて。あまたある児童書から、適当な物を選ぶのは、結構大変です。最初は、子供の好みや読書のスキルも分からないから、どこから手をつけていいのやら。基本的には上に書いた「本の選び方」に沿って選出しますが、内容を確認したり司書さんとお話ししたりしていると、意外と頭と時間を使います。

それから、本の持ち運び。学年が低いほど、本の文字は大きい。子供が絶えず本を読めるように冊数を揃えるとなると、一度に10冊以上借りることもあります。地味に重いです。車で運ぶか、手で運ぶか……手段にもよりますが、案外大変なんですよね……。

しかし、わたしの「面倒くさい」を覆した、毎日の読書を勧めてくれた方のひと言。

「お母さん、後でかなり楽になりますよ」
*後々の文章読解に関する悩みが軽減するという意味です。

ハイ、がんばります。

次回は「親ができる事」

若いヒスパニック家族は彼らのリビング ルームで一緒に読書ソファに座って
monkeybusinessimages/gettyimages

わたしの体験に基づいたお話ですが、少し興味を持っていただけたでしょうか?次回は「家で本を読める環境を作った」後、読書が子供の日課となるまで、わたしが行ったサポートを「親にできる事」と題して、お話しします。

筆者もまだまだ子育て真っ最中。これをすれば絶対に子供が本を読む!学力が上がる!と、断言できるわけではありません。「試して、読んでくれればラッキー」くらいの気持ちでお付き合いください。

【あわせて読みたい】

*記事の内容は筆者の経験談と感想によるもので、お子様の読書習慣や学力向上を確約するものではありません。

■この記事を書いたのは…山名美穂
サンキュ!STYLEライター。主婦の身近なトピックをマルチジャンルで執筆中。ウェブ記事執筆・掲載実績多数あり。ブログ・小説も書きます。文章大好き主婦。

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